川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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599第2節 工業用水道神奈川県知事 津田文吾殿陳 情 書昭和43年3月26日川崎市工業用水道利用者協議会川崎地区向け工業用水の増配促進について 川崎市における工業用水量は工業生産活動の急速な発展とともに逐年増加を続けてまいりましたが、この需要増大に対処して水資源の開発、供給水量の拡大に御尽力下された神奈川県並びに川崎市御当局の御高配には深く感謝いたしております。 しかしながら昭和39年、40年と合計400,000トン/日の供給量増加が実施されたにも拘わらず川崎市における昨年来の工業用水需要量は供給可能数量を上回る事態になり、更に別紙資料に示すとおり昭和49年度までに合計221,600トン/日の新規増量を必要とされていることが予測されており、特にその約48%に近い106,460トン/日が昭和45年度までに必要とされる実状であります。 従って川崎市の工業用水供給可能量が現状のままで推移いたしますと、今明年より京浜工業地帯の中核である川崎市の産業活動には工業用水の面から重大な支障をきたすことが憂慮されますので、県当局におかれても酒匂川総合開発計画と相模川高度利用計画の早期繰り上げ実施並びにその他の水源増強施策の推進を計られ、川崎市における工業用水需要推定量に即応した供給量増加が可及的速やかに確保されますよう今後格別の御高配を賜りたく陳情申し上げます。以上川崎市工業用水道利用者協議会代表幹事三菱石油株式会社1 地区幹事ゼネラル石油精製株式会社2    〃日本石油化学株式会社3    〃日本鋼管株式会社4    〃三菱石油株式会社5    〃富士製鉄株式会社6    〃東京芝浦電気株式会社7    〃富士通株式会社

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