川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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616第3編経営第5章お客さまとのコミュニケーション第1節 業務1 広報組織の変遷 水道局における広報の業務は、民間企業等と同様に、本体の事業運営に直結する財務、料金業務等といった他の部門よりスタートが遅れ、その歴史は比較的浅いといえる。広報の文字が事務分掌規程に初めて現れたのは昭和41年(1966)であり、庶務課調査係の所管業務の一つに定められた。 昭和44年(1969)の改正では、広報業務は庶務課庶務係、また局内の情報を職員に伝える広報媒体である局報の発行は庶務課調査係が所管課となった。その後、昭和52年(1977)に組織改正が行われた際、局報発行業務は庶務課文書係へ移管され、広報業務については庶務課に配置された特命主査がその任に当たることになった。平成4年(1992)4月1日に庶務課広報係を新設し、局報発行業務を包括した広報業務のより一層の充実を期することとなった。平成22年(2010)4月1日からは、サービス推進部サービス推進課が広報業務を行っている。2 「水道週間」の行事 水道週間は、昭和34年(1959)、水道について広く国民の理解と関心を高め、公衆衛生の向上と生活環境の改善を図ることを目的に、厚生省(現:厚生労働省)により毎年6月1日から7日までと制定された。それに基づいて、全国各地で一斉にPR活動を実施している。 川崎市水道局では、昭和30年(1955)から巡回サービスによるパッキンの無料取り替え等を実施してきたが、この水道週間の趣旨に賛同し、この期間に水道事業に対する啓発活動の一環として、様々な行事を行うこととした。第1回水道週間では、上記巡回サービスのほか、各営業所等における水道相談所の開設、道路漏水発見者への粗品の進呈、公認業者によるパッキンの無料取り替えを行った。これらを広報するため、市役所庁舎に懸垂幕を掲げ、各営業所、出張所に立看板を掲出した。また、川崎市政だよりに特集を掲載した。 昭和49年(1974)第16回水道週間からは、水道相談所を営業所等の窓口から営業所管内の街頭へ移し、各営業所が中心となって、水道週間中、毎日午前と午後各1か所開設した。 昭和50年(1975)第17回水道週間からは、市民に水道に対する理解を深めてもらうため、水源となるダム、取水所、浄水場等、水道施設の見学会を加えた。 平成元年(1989)第31回水道週間には、それまで営業所ごとに実施していた繁華街等でのパンフレットや修繕セットの配布、巡回サービスによる相談及び修理を集約して、JR川崎駅前における街頭イベントとして開催した。 その後、水道週間中の土曜日に、川崎地下街アゼリアにおいて「水道フェア」というイベントとして、小・中学生水道作品コンクールの入賞作品を展示するとともに、災害の断水時に役立つ知識を紹介する「水をそなえよう」、凝集沈でんの実験等で水をきれいにする「水をまなぼう」、利き水体験が出来る「水をのもう」等のコーナーを設け実施する形で定着した。 更に平成24年(2012)第54回水道週間からは、水循環の大切さについてもPRするため、イベント名を「かわさきみずみずフェア」とし、下水道に関するコーナーを設けた。

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