川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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655第1節 鷺沼配水池上部の有効利用 平成14年(2002)11月に鷺沼プールの廃止と跡地整備について、川崎市の方針案が決定し、それに対する市民説明会を開催して市民の意見を聴取した。そこで寄せられた市民意見を踏まえ、翌年1月に鷺沼プールの廃止と跡地整備について川崎市の方針が決定し、3月に鷺沼プール条例を廃止する条例が可決した。2 カッパーク鷺沼の整備 平成15年(2003)9月に鷺沼プール跡地における広場整備検討委員会を設置した。この検討委員会は、広場を整備するに当たり、多くの市民の意見を取り入れ、利用者に親しまれる広場を実現することを目的に、宮前区内の各種団体からの推薦と市民公募による委員で構成されたものである。検討委員会において、整備基本構想案、整備基本設計最終案が策定され、「広場・公園ゾーン」、「運動施設ゾーン」、「教育ゾーン」、「福祉ゾーン」に分け整備することとなった。工事は、平成15年(2003)度から17年(2005)度にかけて鷺沼プール撤去、配水池補修、広場整備の順に実施した。 民間活用による運動施設ゾーンの整備として、平成15年(2003)4月以降、庁内関係局において運動施設の種目及び事業者を検討した。その結果、種目をフットサルとし、平成16年(2004)3月に株式会社川崎フロンターレと「鷺沼配水池上部におけるフットサル事業計画に係る覚書」を締結し、翌年10月から工事を開始した。 平成18年(2006)4月に広場・公園ゾーンの「鷺沼ふれあい広場」、運動施設ゾーンのフットサル施設「フロンタウンさぎぬま」がオープンし、併せて教育ゾーンの「土橋小学校」、「さぎ沼なごみ保育園」がそれぞれ開校・開園した。その後、平成21年(2009)3月に福祉ゾーンの高齢者施設「フォンテーヌ鷺沼」が開所した。 鷺沼プール跡地が新たに生まれ変わることを契機に、様々な世代の区民に親しまれるよう宮前区役所においてエリアの名称を公募し、平成18年(2006)3月、カッパーク鷺沼と決定した。鷺沼ふれあい広場カッパーク鷺沼の施設配置図

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