川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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37第1節第1期拡張事業6 事業費及び財源 水道創設の際に国庫補助金が認められなかった経過もあり、当初は、全額起債をもって施行する計画であったが、市議会の要望もあり、起債許可の申請及び補助金交付申請をすることとした。 この結果、工事完成後の大正15年(1926)4月23日に国庫補助の内示を受け、事業費47万6,000円に対し、11万9,000円の補助金が交付されることになった。この内示に基づき同年5月31日に補助金交付を申請し、昭和2年(1927)3月31日に交付決定の通知を得た。補助金交付決定通知書内務省神土第32号神奈川県川崎市田島町上水道組合大正15年5月31日組合収第79号申請水道拡張費国庫補助の件聴届け金11万9,000円を別記年度割の通交付する。但し左記の通心得べし   昭和2年3月31日内務大臣 浜口 雄幸記(略) 以上のとおり、国庫補助金の交付は事業終了後であり、事業は全額起債によって行った。 事業費総額は変更しなかったが、工事実施とともに一部工種別工事費を変更した。また、大正14年(1925)8月29日には、市議会の議決を経て一時借入をする等、工事の進捗に努めた結果、翌年3月31日に、総事業費47万1,418円28銭をもって完成した。 なお、事業費の費目別予算決算は、次のとおりである。第1期拡張事業費 費目別決算表(単位:円)費 目決算額摘要財源内訳総事業費471,418.28公募債 376,0001 工事費456,366.21簡易保険局資金 (1)水源費(42,738.15)100,000 (2)導水管費(155,631.367) (3)浄水場費(151,406.129) (4)配水管費(86,018.454) (5)建物費(2,108.50) (6)器具機械費(12,362.88) (7)鉄管試験費(5,592.58) (8)雑費(508.15)2 事務費15,052.073 予備費−※( )内は内数

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