川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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42流水を取水することとして、1日最大配水量は、これまでの2倍の60万立方尺(1万6,670㎥)とすることとした。③工事内容 水源は、既設宮内水源地取入口の上流河敷に、集水用鉄筋コンクリート管を埋設して伏流水を取水し、導水管は創設期の口径12インチ(305㎜)木管を口径14インチ(356㎜)鋳鉄管に布設替えすることとした。また、既設導水ポンプ室を撤去して、導水ポンプ室と導水ポンプ2台を新設することとした。 戸手浄水場には、緩速ろ過池2池、浄水井1井及び配水池1池を増設するほか、配水ポンプ及び配水管をそれぞれ増設することとした。 配水方法は、これまで御幸地区と川崎大師地区の2系統であったが、田島地区等の給水区域の拡大のためにタービンポンプ5台に取り替え、ポンプ能力の強化を図った。 配水本管は、既設本管の口径をアップし、田島地区への配水は新たに口径14インチ(356㎜)鋳鉄管1条を布設することとした。3 事業認可の経過昭和4年(1929)2月5日 市議会可決        2月8日 事業認可申請、起債許可申請昭和5年(1930)1月9日 事業認可、起債許可(起債額は減額)4 工事施行の経過昭和5年(1930)1月28日事業費及び起債額変更が市議会で可決3月1日工事に着手7月21日浄水場・導水管路線・水源ポンプ場の各用地買収完了昭和6年(1931)3月31日工事の完成、通水を開始 なお、工事は昭和4年(1929)度から2年間の継続事業とし、主として直営で施行した。 また、用地買収の内訳は次のとおりである。第2期拡張事業 用地費内訳表用地種別面積(坪)買収金額(円)借地料及び補償料(円)水源ポンプ場4389,063.60283.00導水管1432,019.05250.65浄水場1,51340,977.00279.57配水管−−74.73試験場−−158.40計2,09452,059.651,046.35第1編上水道第3章水道の拡張時代の到来

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