川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
84/810

46第2期拡張事業費 費目別決算表(単位:円)費 目決算額摘要総事業費828,811.95財源内訳1 工事費779,303.68公募債 747,500(1)水源取水場費(70,712.272)簡易保険局資金(2)水源費(24,753.132)128,300(3)導水管費(141,230.773)(4)浄水場費(171,563.279)(5)配水管費(275,159.704)(6)建物費(5,493.68)(7)電話費(8,664.68)(8)器具機械費(13,760.56)(9)検査費(14,859.60)(10)用地費、補償費(53,106.00)2 事務費49,508.273 予備費−※( )内は内数第4節 第3期拡張事業1 背景⑴ 大拡張事業に向けて 第2期拡張事業の完了によって、配水能力は1日最大1万6,670㎥となり、給水人口10万人に対して配水が可能となった。 しかし、この第2期拡張事業は、引き続き拡張を行う前提で、当面の給水を安全に維持するための暫定的拡張事業に過ぎなかった。 この間、人口の増加及び工場の増設に伴う使用水量の伸びは年々顕著となり、第2期拡張事業完了前の昭和4年(1929)及び翌年の夏季には、配水管の末端において一部に自然断水を生ずるという状態となった。この断水は、昭和6年(1931)3月の拡張事業の完了とともに一時小康状態となったが、同年9月、満州事変の勃発に伴い会社・工場の使用水量が急増し、翌年夏季には再び1日最大配水量は施設能力を超える1万7,618㎥を記録した。 本拡張事業は、このような状況の中で計画され、昭和6年(1931)度には調査費1万3,800円を計上して水源調査に着手し、大正14年(1925)以来の懸案であった大拡張事業を計画することとなった。⑵ 稲毛・川崎二ヶ領用水から分水 当時、宮内水源地付近は、砂利採取のため河床は毎年低下し、取水量は1日1万9,800㎥程第1編上水道第3章水道の拡張時代の到来

元のページ  ../index.html#84

このブックを見る