川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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481人1日当たり250Lとして推計している。 本拡張事業においては、将来人口30万人に対する計画給水人口28万5,000人(普及率95%)及び1日最大配水量9万㎥(1人1日当たり316L)を最終目標とし、将来の需要増について対応する予定であったが、これについては次期拡張事業で検討することとなった。なお、将来人口は当時の川崎市の総面積1,000万坪に対し、その75%を有効面積とし、1人当たり平均占有面積を25坪から算出したものである。また、過去の増加人口を勘案し、昭和38年(1963)末にこの将来人口に達するものとしている。 計画推定人口、計画配水量等は、次のとおりである。計画目標時における給水人口及び1日最大配水量年度総人口(人)給水人口(人)1人1日当たり配水量(L)1日最大配水量(㎥)昭和23年度211,526200,949平均 22550,000最大 250  38年度300,176285,176平均 28490,000最大 316⑶ 工事計画 水源は、菅地内の多摩川伏流水に求め、上河原取水口上流の多摩川河敷(取水口保護地区)に、集水用鉄筋コンクリート管を埋設し取水することとした。 浄水場は、新たに生田地内(現:生田配水池用地)の標高79mの高地に建設し、ろ過方法は急速ろ過装置とし、ろ過池を10池築造することとした。配水方法は、浄水場構内に設置する配水池2池から自然流下方式とした。 配水管は、すべて鋳鉄管としたが、事業認可に当たって一部変更とした。本管に内径1,000㎜管を使用し、支管は内径100㎜から900㎜管を市内重要地区に布設することとした。3 事業の認可⑴ 認可の経過昭和7年(1932)8月23日市議会可決        9月6日事業認可申請、起債許可申請昭和9年(1934)1月16日事業認可(下記条件付)、起債許可認可条件(1)濾過機ノ方向ハ水ノ流通及ビ濾過操作上之レヲ適宜変更スルヲ可卜認メラレ且ツ将来必要ニ応ジ混薬槽及ビ其ノ付属設備ヲ設置シ得ル余地等ヲ考慮シ浄水場内諸構造物ノ配置ヲ再調ノコト(2)配水池満水位以上ノ余裕大ニ過クルヲ以テ短縮ノコト(3)配水管ニ増圧ポンプ使用ノ場合水頭75mヲ超過スル個所アリ将来鉄管ノ保安ヲ考慮シ再調ノコト(4)右第(1)及ビ第(3)項共其ノ再調ノ結果ニ付テハ実施ニ先立チ報告ノコト第1編上水道第3章水道の拡張時代の到来

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