川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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536 事業費及び財源 工事予算額360万円は、昭和7年(1932)8月に市議会の議決を経て、内務・大蔵両大臣あてに起債許可の申請を行い、初年度分として、昭和9年(1934)1月に50万円が許可された。 この起債許可に際して、事変下政府の起債抑制方針に基づき、特に工事の縮小及び経費の節滅を図るよう指示があったが、鉄材及び諸物資が高騰したため、最終的には起債を減額することが出来なかった。起債の許可額は、当初申請に対して1か年ずつ繰り延べされたが、全額許可を得ることが出来、工事は、昭和14年(1939)3月31日に総額359万9,258円68銭をもって完成した。 財源及び事業費の内訳は次のとおりである。第3期拡張事業 財源及び事業費内訳表(単位:円)財 源事業費1 公募債2,196,800.001 工事費3,266,776.49(1)水源費(120,112.00)(2)水源取水ポンプ場費(251,502.19)(3)導水管費(84,451.31)2 大蔵省預金部635,200.00(4)浄水場費(542,109.00)(5)配水管費(1,970,569.23)(6)建物費(22,950.62)3 簡易保険局768,000.00(7)電話費(23,203.93)(8)機械器具費(53,092.37)(9)検査費(13,371.96)(10)用地及び補償費(185,413.88)2 事務費332,482.19計3,600,000.00計3,599,258.68※( )内は内数第5節 配水管増設工事1 背景⑴ 隣接町村との合併 第3期拡張事業計画策定後、川崎市は現在の中部地区を形成する以下の隣接町村との合併を相次いで行った。昭和8年(1933)8月1日中原町昭和12年(1937)4月1日高津町、日吉村の一部6月1日橘村 続いて合併は北部地区に進み、以下の町村との合併を行った。第5節配水管増設工事

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