養護教諭 白井教諭 こんにちは。養護教諭の白井です。 養護教諭を目指している皆さんにメッセージを送りたいと思います。 質問をいただいているので今から答えていきます。 振り返ってみて教員ってどう? 私は養護教諭として働き始めてすごく養護教諭は橋渡しが大事な役割だなというように思います。 例えば子どもたちが悩みや不安を打ち明けてくれた時に養護教諭としては話を聞くことはできるけれども、 それが本当の解決にはならないなと思っていて、部活のことで悩んでいたら顧問の先生、クラスのことで不安があったらクラスの先生というように 上手く生徒と先生の橋渡しになることが養護教諭としてはすごく重要だなと働いてみて思いました。 子どもたちはかわいい? 中学生はすごく可愛いく、素直だなと思う子が沢山いて、例えば忘れ物をしてしまって次の授業に出づらくて保健室に来るとか、 次の授業で発表するのが不安だから行きづらいというような子が保健室に来るのですが、 最初は正直に自分の気持ちを言わずに、具合が悪くて来ましたといってくることがあります。 私も授業で必要な持ち物や授業のことなどの情報を事前に頭に入れるようにしているので、 本当はどうだろうと思いながら子どもたちに問診することもあります。 でも、どの子もすごく素直に答えてくれるので、私も忘れ物して困っているんだなと、子どもの本当の気持ちに気づくことができるので、 そういう面でも素直だなと思います。 ですがそれが理由で授業に行けないということは良くないことなので、 子どもたちには「今のように先生たちに言えば大丈夫だから教室へ行こう」と言って教室へ連れていきます。 嬉しかったこと 思い出深いこと 最近一番うれしかったことは3年生が卒業式の日に手紙をくれたのですが、特に保健室登校の子だったり、よく保健室に来るような子からもらったのですが、 私はその子たちに対してこれまでの対応でよかったのかなとか、私はこの子たちのために何かできていたのかなと不安に思っていたのですが、 その手紙を読んだときに「保健室があったから学校に行けましたと」か、「保健室があったからよかった」というようなことが書かれていたりだとか、 卒業式当日にすごいいい笑顔で「先生ありがとう」と言ってくれたことや、 子どもたちが卒業式にちゃんと出られて、次のステップに進む瞬間に立ち会えたことが私にとってすごくうれしかったなと思います。 大切にしていることは? 私が大切にしていることは、何か子どもたちに不安とか悩みができた時にすぐに手をさしのべられる距離にいたいなというように思うので、 日頃からの信頼関係を築くことは意識しています。 例えばただ挨拶をするだけとか、ただけがの手当てをするだけとかではなくて、そこに何か+αの会話をするようにしていて、 そうすることで私自身もその子を知るきっかけになるようになりますし、 その子からしても「なんで私の名前を知ってるの」とか「なんでぼくの部活をしっているの」というすごくうれしそうな表情をしてくれるので、 そのようなことをしていくことで、子どもとの距離も縮まってくると思うので、これからも大切にしていきたいと思います。 仲間・同僚・先輩はどんな感じ? 先生方は本当に優しくて私が特に一番感謝していることは、保健室を沢山のぞいてくださるということです。 どこの学校もメンタル面で支えていかなければならない生徒というのは多いと思うのですけれども、 授業中に保健室に生徒がいると、先生方が保健室をのぞいてくださって生徒の話を聞いてくれたり、教室に連れてってくださるので、 保健室だけでかかえこむことが一切ないので本当に感謝しています。 これからの抱負! 中学校三年間という本当に貴重な時間に養護教諭として関わることができるということは本当に幸せなことだと思います。 なのでその3年間で私にできることはできる限りしていきたいなと思うので、 子どもたちと関わってきて見えてきた課題であったり問題に対してそれに即した健康教育や資料配布するなどして その子たちが卒業してからも自分で自分の心や体の健康管理ができたり自分や相手のことを大切に思うことができる人に育てていきたいなと思います。 受験する皆さんにアドバイス 養護教諭は応急処置ができることが大前提だと思うので、病気に関する知識であったり応急処置に関する知識はなるべく頭に入れておいたほうが良いと思います。 私も着任したばかりの4月にけがで病院に連れていったり、大きなけがをしてしまったりというケースがあったので、 学校が始まってすぐには事故が起きないということはないので、なるべく知識を頭に入れておいたほうがいいと思います。 私自身も土日は録画しておいた健康教育の番組を見て勉強したり、本を読んだりして勉強しています。 受験生する皆さんにエール! 私もおととしの採用試験を受ける大学生の一人だったので、その年の採用試験説明会に参加しました。 その時の意気込みとしては先輩方が話している内容の中で、自分が面接で使えそうな言葉があったら参考にしようという気持ちで参加していました。 それが、今回まだ1年しか経験がない私が皆さんにメッセージをすることになってしまって、 すごく申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが少しでも参考になることが嬉しいなと思います。 私もこの時期は本当に不安でいっぱいで1次試験すら受からないのではと思っていたのですけれど、その時に毎週行っていた小学校のボランティア先の児童から 「先生、保健の先生になるために頑張ってね」とか「早く保健の先生になってね」という言葉をもらっていて、 それがすごく自分の中での活力になっていて人生で一番頑張っていたなと思います。 現在養護教諭として働き始めて1年経ちましたがその時本気で頑張ってきてよかったなと思うくらい 可愛い子どもたちと優しい先生方と出会うことができて今本当に幸せです。 これから大変だと思いますが、自分の体調を一番に考えながらも2次試験まで頑張ってほしいと思います。 将来同じ川崎市で働けることを楽しみにしています。応援しています。