離乳食の2回食へのすすめ方です。 「1回食を始めてから1ヶ月以上過ぎた」 「赤ちゃんが唇を閉じてスプーンを挟むようになり、ゴックンが上手になってきた」 「唇が水平に動くようになってきた」 これらができるようになってきたら、2回食にすすめていきます。 2回食のポイントです。 「1日2回食で食事のリズムをつけていく」 「いろいろな味や舌ざわりを楽しめるように食品を増やしていく」 「口の前のほうを使って食べ物を取り込み、舌と上あごでつぶしていく動きを覚える」 2回食(7〜8ヶ月頃)のお口の様子です。 下の前歯が生えてきて、口の中の容積が広がります。 上下の唇がしっかり閉じて、薄く見えるようになります。 食べ物が口に入ると左右の口角が同時に伸縮するように動き、 数回口をモグモグ動かし、舌で押しつぶして咀嚼します。 食べ物を押しつぶすという舌の動きができるようになります。 離乳食の形態です。 この時期の離乳食は舌でつぶせる固さ (親指と人差し指で挟み、軽く力を入れるとつぶれるくらい)にします。 少しずつつぶし方を粗くしていきます。 食べにくい時には、飲み込みやすいようにとろみをつけます。 この時期のすすめ方の目安です。 お粥は7倍粥の粗つぶし、野菜はいろいろな種類のものが使えます。 魚は白身魚から赤身魚、大豆製品は絹ごし豆腐から木綿豆腐、刻んだ納豆、 すりおろした高野豆腐が使えるようになります。 卵は固ゆでの卵黄から、完全に火を通した全卵へと進めます。 肉も食べられるようになります。 脂肪の少ない鶏ささみを、滑らかにすりつぶしたものから与えます。 乳製品も使えます。プレーンヨーグルトや、塩分・脂肪の少ないチーズを与えられます。 牛乳は料理に使ってもよいですが、飲み物として与えるのは満1歳になってからです。 味付けは素材の味を活かして、薄味にしましょう。 主食・副菜・主菜をそろえ、だんだんと量を増やしていきます。 7・8ヶ月頃の献立例です。 ごはんなどの主食と肉・魚・卵・大豆などのたんぱく質と野菜が揃うようにします。 献立例は7倍粥、うすい味噌汁(具なし)、人参の軟らか煮つぶし、麩の薄くず煮つぶしです。 薄くず煮は、片栗粉でとろみをつけています。 2つ目の献立例はパン粥(食パンの耳を取り、軽く焼いてからほぐし、ミルクで煮る)、 トマト(皮と種をとり、つぶす)、 かぼちゃ(軟らかく茹でてつぶし、ゆで汁でかたさを調整する)です。 食材を茹でる・煮るときには、 小さく刻んでから茹でると柔らかくなりにくいので、大きく切って茹でます。 階段状ではなく、スロープのように徐々に進めていきます。 ベビーフードも上手に利用しましょう。 食べる時の姿勢です。 舌の動き、あごの動きを引き出すために、体幹を安定させることが大切です。 ひとりで座れるようになったら、足底が床や椅子の補助板につく安定した姿勢をとります。 必要に応じて椅子の背にクッションやタオルなどあてて、幅を調節します。 スプーンについてです。 7〜8ヶ月頃までは、スプーンは平らなものや浅いくぼみのものを使います。 液状の食品は深いくぼみのものを横向きにして使います。 スプーンはお子さんの口に合ったものを選びましょう。 食べさせるときは、スプーンを正面からまっすぐに入れ、 唇が閉じたらまっすぐに引き抜きます。上唇にこすりつけないようにします。 水分補給には白湯(湯冷まし)や麦茶などを飲ませます。 ストローマグだけでなく、コップも使ってみましょう。 お子さんのコップに半分くらい水分を入れ、大人が手を添えてゆっくり傾けます。 離乳食を食べないときの対応です。 授乳間隔があいているか確認しましょう。ちょこちょこ飲みになっていませんか? 味付けを始めてもいい時期かもしれません。 しょうゆや味噌などの調味料を使って、うっすらと味をつけてみましょう。 食事に集中できる環境になっていますか? テレビやおもちゃに注意が向いていませんか。 2回食編は以上です。続きは3回食編をご覧ください。 離乳食を進める中で困ったり、わからないことがありましたら、 中原区役所地域みまもり支援センター地域支援課 栄養士までご相談ください。 お電話番号は044 744 3268です。 区役所窓口は2階の3番窓口です。