さいわい広報特別号 2016(平成28)年2月26日 [編集・発行]幸区役所 〒212-8570 川崎市幸区戸手本町1-11-1 幸区役所まちづくり推進部企画課 電話044-556-6612  ファクス044-555-3130 【1面】 災害に強いまち幸区を目指して 東日本大震災から5年がたちます。 幸区では大災害に備え関係団体等との連携による取り組みのほか 自主防災組織と防災対策拠点の機能向上などを目指して ・・・さまざまな取り組みを進めています。 地域の絆で大切な命を守る 災害による被害を少しでも減らすためには、「一人ひとりの取り組み」、「地域での取り組み」、「行政による取り組み」を推進し、お互いが連携しながら防災力を高めることが必要です。 自ら身を守る 家庭での備蓄品・非常持出品の用意、家具の転倒防止、避難場所の確認、ハザードマップの活用など 地域で互いに助け合う 自主防災組織の活動への参加、避難所運営会議などによる各種訓練など 区による防災対策の推進 地域防災計画の策定・見直し、防災備蓄倉庫の整備、区役所防災機能の強化、防災資器材の配備など (写真) ・被災した岩手県陸前高田市の中学校 ・震災当日のJR川崎駅東口地下街「アゼリア」の帰宅困難者 ・幸区災害対策協議会 ・心肺蘇生法 ・消火訓練 ・避難所運営訓練 【2・3面】 地域防災力の強化に向けた取り組み ~地域みんなが防災要員~ 安全で安心に暮らせる「災害に強いまちづくり」を推進しています。いつ起こるかわからない大規模災害に対する日ごろからの備えとして、地域社会の中で互いに助け合う取り組みなどが行われています。 スムーズな避難所運営のために〜防災訓練の様子〜 避難所は、災害発生直後に、一時的な避難場所として利用される他、生活の場を失った被災者の臨時的な生活の場となります。 区内にある22か所の避難所(※)では、自主防災組織を中心に、施設管理者、PTAなどで避難所運営会議を組織しています。発災時の避難所開設・運営を円滑に行うために、マニュアルを整え、実働的な訓練を積み重ねていますので、積極的に参加しましょう。 ※お住まいの避難所がわからない人は、区役所危機管理担当までご連絡ください。 問い合わせ:区役所危機管理担当 電話556−6610 ファクス555−3130 ①開錠…鍵の保管者や開錠する門などを確認します。 ②施設の安全確認…「避難所確認票」により、体育館などの安全確認を行います。 ③避難者生活スペース等の設置…生活スペースを区分けし表示します。 ④避難所ルールの掲示…避難所のルールを掲示します。 ⑤避難者の受け入れ…受け付けを設置し、避難者名簿などを作成します。 ⑥防災資器材の設置… ・投光機・発電機の設置 設置の仕方や使用方法を確認します。 ・組み立て式トイレの設置 ・特設公衆電話の設置 避難所には、災害時につながりやすい発信専用の電話を設置しています。 ⑦各班の業務の確認…総務班、情報広報班、救護班、環境衛生班、食料物資班、ボランティア対策班ごとに分かれ、個別の業務内容を確認します。 区では、平成26年度から防災専門コンサルタントを活用して、「避難所開設・運営訓練」を積極的に支援しています。 平成27年度の訓練状況 南加瀬中学校・12月12日(土) 東小倉小学校・12月19日(土) 古市場小学校・1月16日(土) 日吉中学校・1月31日(日) 南加瀬小学校・2月6日(土) 南河原小学校・2月13日(土) 塚越中学校・2月20日(土) 市立商業高校・2月27日(土) インタビュー みんなで参加を! 避難所開設の具体的な訓練を初めて行い、鍵の開け方や学校の設備などを知ることかでき、非常に有意義でした。いろいろな人に参加してもらいたいです。 古市場小学校避難所運営会議 金井 弘年 委員長 幸区災害対策協議会を知っていますか 幸区役所では、災害対策についてさまざまな団体と協議し、連携した取り組みを行う場として「幸区災害対策協議会」を設置しています。協議会は、地域団体をはじめ、学校、医療・福祉、交通事業、ライフラインなど幅広い分野の関係団体と行政機関で構成されています。対策の実効性を高めるため、分野別に4つの部会を運営し、それぞれの専門性を生かした具体的な活動を進めています。 災害対策協議会 地域防災力向上のための対策 医療救護部会 全市的な災害時医療体制の見直しを踏まえ、幸区の地域特性を生かした医療救護体制の検討を進めます。 (写真)区内医療資源などの「見える化」作業 地域防災連携部会 訓練等を通じて、自主防災組織、避難所運営会議、防災関係団体との連携強化を図ります。 (写真)自主防災組織を中心とした避難所開設・運営訓練   要援護者支援部会 二次避難所(福祉避難所)の開設・運営、要援護者支援の検討を進めます。 (写真)避難所から二次避難所への移送訓練 帰宅困難者対策部会 川崎駅西口、新川崎駅・鹿島田駅周辺、国道1号線沿線における帰宅困難者対策訓練を実施し、検証を行います。 (写真)新川崎駅周辺で実施した帰宅困難者対策訓練 自主防災組織の活動に参加しましょう 自主防災組織は、地域に住む皆さんがお互いに協力し合い、その地域の安全を守るため、町内会・自治会等で組織された団体で、区内に75団体あります。日ごろから自主防災組織の活動に積極的に参加して、災害に強い地域をつくりましょう。 地域の特色ある取り組みを紹介します ~3町内会合同の運動会を活用した防災訓練~ 北加瀬原町内会、北加瀬山崎町内会、北加瀬谷戸町内会の自主防災組織では、3町内会合同の運動会を活用した防災訓練を10年以上前から行っています。 「水運び競争」などの防災活動に応用できる競技を種目として盛り込み、楽しく参加できるようにすることで、非常時の対応力が自然に身につくよう工夫されています。ほかにも、初期消火訓練や炊き出し訓練などの実践的な訓練が行われています。 (写真)3町内会合同の初期消火訓練 インタビュー 地域に顔見知りを増やそう! 防災において一番大切なのは、地域の人が顔見知りになること。今後も、地域が一体となった運動会やお祭りなどを通じて、人と人とのつながりを広げていきたいです。 【4面】 幸区・川崎区・横浜市鶴見区の間で防災や防犯に関する連携協定を締結 平成27年11月12日に協定を締結しました。今後、避難所や病院などの社会的資源の相互利用、防災訓練の合同実施などを検討していきます。 平成28年2月24日には、国道1号線沿線における帰宅困難者対策訓練を合同で行い、災害時などにおける各行政区の間の連携強化を図っていきます。 (写真)包括連携協定の締結式 防災関係機関との連携 電気、ガス、鉄道、医療などの関係機関と川崎市が協定を締結し、災害時の応急対策や防災活動を円滑に行うために、連携強化を進めています。 防災協力事業所登録制度 事業所も地域の一員として、平常時からの地域の防災訓練への参加、災害時における日用品の提供・資器材の貸し出し・一時避難場所の提供などについて、できる範囲内で防災活動に協力していただく制度で、区内では平成28年2月26日現在、9事業所が登録しています。 区内の防災協力事業所一覧 ・㈱ハヤカワ/小倉803-1 ・オーベルグランディオ川崎 管理組合/神明町1-80-1 ・㈱眞和/幸町1-987-3 ・川崎信用金庫(御幸支店)/南幸町3-34-2 ・川崎信用金庫(加瀬支店)/南加瀬3-6-1 ・㈱衣鳩工務店/南加瀬2-18-19 ・㈱トモエカンパニー/幸町2-693 ・宝建工業㈱/北加瀬2-5-35 ・幸伸工業㈱/北加瀬1-10-12 区役所の防災機能の強化 平成27年5月に区役所新庁舎がオープンしました。区役所は、災害時における重要な防災拠点であり、さまざまな機能が備えられています。 (写真) ・地震がきても建物が倒壊しないように区役所として初めて免震構造を採用 ・太陽光発電設備を屋上に設置し、蓄電池と合わせて災害時に利用可能 ・自家発電設備を設置し、停電時も3日間は防災拠点としての機能を維持できる量の燃料を保管 市内で大規模な災害が発生した場合や、発生するおそれがある場合には、直ちに災害応急対策を行うために、区災害対策本部を設置します。区役所では、区の災害対策拠点の機能強化に向けて、平常時から実践的な防災訓練を行っています。 (写真) ・被害状況の情報収集 ・通信設備の設置 防災情報を配布中! 日ごろからの備えが大切です。 防災啓発広報誌「備える。かわさき」 地震が起きたときの安全確保のポイント、避難するときの注意、地震のときにとるべき行動、平常時からの食料等の備蓄や非常持出品、家庭での防災対策、災害時の情報収集など、防災情報が満載です。 区役所などで配布中。市ホームページからもご覧になれます。 メ−ルニュースかわさき 登録いただいたメールアドレスに川崎市の防災、気象、災害等に関する情報を配信します。配信を希望する人は、空メールを送信してください。 パソコンから mailnews@k-mail.city.kawasaki.jp 携帯電話・スマートフォンから mailnews-m@k-mail.city.kawasaki.jp 防災・ハザードマップ 区役所などで配布中。市ホームページからもご覧になれます。 防災マップ 避難所、応急給水拠点、救急告示病院などを示したマップです。 土砂災害ハザードマップ 土砂災害警戒区域がわかるマップです。土砂災害に対する安全行動や、日ごろの備えなども掲載しています。 津波ハザードマップ 津波による浸水の範囲や深さを予測したマップです。津波に対する行動や、日ごろの備えなども掲載しています。 洪水ハザードマップ 記録的な大雨によって河川が増水し、堤防の決壊や水があふれた場合の浸水の範囲や深さを予想したマップです。避難するときの正しい行動や、必要な準備についても詳しく掲載しています。 問い合わせ:区役所危機管理担当 電話556−6610  ファクス555−3130