ハートリレー第17回 
人と環境をサポートし、優しい地域社会を目指す「サボン草Ⅱ」

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カフェを思わせる外観。地域に開かれた施設を目指す

 カフェを思わせる外観。地域に開かれた施設を目指す
 サボン草Ⅱは東急田園都市線梶ヶ谷駅から歩いて5分程のところにあります。小さなカフェを思わせる可愛らしい外観と朱色の「石けんの店」という看板がとても良く目立ちます。

 入口横には目の前の停留所でバスを待つ人が腰掛けられるようにと椅子が置かれています。地域に開かれた施設を目指しているサボン草Ⅱならではの思いやりが伝わります。

 

写真 朱色の大きな看板が目印

朱色の大きな看板が目印

写真 地域に開かれた存在に…

地域に開かれた存在に…

 施設の中も明るい雰囲気。入口の右が作業スペース、左がきなりっこと関連商品の販売スペースになっています。販売スペースには利用者さんの作品の小さなアクセサリーも販売されていて、ちょっとした雑貨屋さんのようです。

写真 きなりっこ関連の製品がすべて手に入る

きなりっこ関連の製品がすべて手に入る

写真 固形石けんの「きなり固太郎」

固形石けんの「きなり固太郎」

写真 パワーストーンのブレスレット

パワーストーンのブレスレット

持っている力を発揮し、何かを仕上げる喜びをフォローしたい

 施設長の藤田さんは、創設時からの7名のメンバーの一人。「作業所というとただの居場所みたいなところが多かった。地域活動支援センターという名称になったからには、働きたい、少しでも稼ぎたいという方のために本当に役に立つような組織にならないといけないんです。そのために、作業量の確保など苦労も多いのですが、利用者の方が何かを仕上げたときの喜びに出会うためにサポートを続けていきたいと思います。そんなみなさんに出会えたことが私の財産です」と、素敵な笑顔で語ってくださいました。

 

写真 施設長の藤田さん

施設長の藤田さん

取材を終えて

 「施設長さんから、サボン草Ⅱ設立に至るまでの経過を伺い、その御苦労は言葉以上のことであっただろうと思いました。
 作業を拝見させていただきましたが、その場の空気にふれた時、それまでにもっていた緊張感はすぐにやわらかくなり嬉しくなりました。メディアからの情報ばかりでなく、自ら見る、聴く事が、どんなに大切かと感じた時間でした。
 貴重な体験は自分の視点を広げてくれました。ありがとうございました。」(めんどり 平野)

 細かい手作業を丁寧に行う人々。この日の仕事は部品のパーツの組み合わせ。軽度の障がいがある方々とのお話ですが、作業所は静かな時間が流れます。
 そのうちの一人、手の美しい青年に声を掛けると、嬉しそうに誇らしげに仕事ぶりを披露してくれました。手も自慢です。
 「始動は24年前の生活クラブの石けんプラントが母体だそうです。私がいつもお世話になってる粉石けんたちです。皆さんのお仕事だったんですね。
出会えたこと。次につなげるハートリレーに感謝と不思議を感じています。」(ゆりかご 戸田)

 

サボン草Ⅱのことをもっと知りたい

  • 開所時間:月〜金 午前9時〜午後5時
  • 作業時間:月〜木 午前9時30分〜12時
  • 廃食油再生リサイクル石けん製造に関する軽作業、箱詰め、シール貼付、チラシ折りなど
  • ミニバンによる近隣への配達、油回収の添乗作業(荷積み作業含む)
  • 他事業所、行政等からの請負事業
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取材先

地域活動支援センター サボン草Ⅱ

施設長
藤田 裕子さん
連絡先
サボン草Ⅱ
住所
〒213-0015 
川崎市高津区梶ヶ谷3-1-13
電話
044-740-9186

取材者

写真 取材者

高津図書館 読み聞かせボランティアグループ
「めんどり」平野純子(中)寺﨑由紀子(右)
「ゆりかご」戸田和子(左)

高津図書館で絵本の読み聞かせを開いている2つのグループのメンバーです。
「めんどり」は3歳以上の幼児と小学生。「ゆりかご」は1〜2歳の乳幼児対象です。