たかつハートリレー第24回で御紹介するのは、ミニデイサービス ふれあいサロン「夢」です。溝の口駅から歩いて10分ほどの住宅街にある、ごくごく普通の一軒家で、地域のボランティアの方々が地域のつながりを紡いでいこうと居場所を提供しています。
午前中はお茶を飲みながらのおしゃべりタイム
参加者は毎週月曜日10時頃からサロンに集まり、午前中はゆっくりとお茶を飲みながらおしゃべりをして過ごすそうです。私たち取材スタッフがおじゃましたのは11時30分頃で、昼食の準備の真っ最中。人数が多いと居間も利用するそうですが、この日は欠席者が多く参加が3人とやや少なめでしたので、10畳ほどのキッチンだけを使用していました。近所に住む一人暮らしや、日中ひとりで過ごしている高齢者が対象で、サロンまでは歩いて来るか、ご家族が送ってくれるそうです。
住宅街の普通の一軒家
玄関脇に置かれている案内板
参加者の楽しみはなんといっても温かな手作りの昼食
一人で過ごすことが多い高齢者はバランスの良い食事をとることが難しく、一人分を料理するのが面倒なのでついついコンビニ弁当などに頼りがちです。
「夢」では、調理師でもある運営スタッフの井関さんが栄養バランスを考え、その時々の旬の食材を取り入れて心のこもった献立が用意されます。「手作りのものを食べさせてあげたいからね」と、井関さん。今日の献立は、サバの味噌煮、筑前煮、野菜たっぷりのチヂミ風卵焼き、炊き込みご飯など、たっぷり全6品です。家庭的で栄養バランスの良い昼食
今日のメインはサバの味噌煮
「いただきます」の後は、しばらくおしゃべりも忘れて食事に集中。「ご飯が楽しみ」というだけあり、皆さん美味しそうに味わっていました。サロンに来る参加者にとって「夢」での昼食タイムは、一週間のうちの楽しみの一つかもしれません。
一品一品を味わいながらの昼食
食事の後はゲームや工作をして過ごします
午後はゲームや折り紙・手作り工作や歌を歌ったりして過ごします。この日は最近覚えた花札が始まりました。花札のほかにもトランプなどをしますが、男性の利用者を増やすために月数回月曜日以外の日に健康麻雀も始めたそうです。その他、お正月は百人一首を楽しもうということで、大きな文字の札の作成も着々と進んでいます。
おしゃべりあり、笑いあり、歌声あり、と特に決められた時間割があるわけでもないのですが、ゆったりと「夢」での時間は続いていきます。
ケアマネの金子さん(右)も混じって花札
お正月に向けてジャンボ百人一首を手作り中