ハートリレー第26回 誰もが自分の可能性にチャレンジできる
総合型スポーツクラブSELFの障がい者参加プログラム「ハートクラブ」

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「ハートクラブ」

 たかつハートリレー第26回で御紹介するのは、NPO法人 高津総合型スポーツクラブSELFが開催している「ハートクラブ」です。ドッヂビーなど誰もが楽しめる新しいスポーツにチャレンジしている様子をレポートします。

高津中学校の教室が「ハートクラブ」の会場です

 「ハートクラブ」は毎月1回第3土曜日、10時30分から12時まで開催されている、障がい者参加可能プログラムです。社会的な課題発見・解決のパートナーである障がい者と健常者がつながるコミュニティとして地域のスポーツクラブを活用していこうという「かわさきオープンエアプロジェクト」の一つで、2013年からスタートしました。

 会場は高津中学校の多目的スペース、教室2つ分をつなげた広々としたスペースです。高津中学校はSELFの事務所が常設されている学校で、授業のない土日や夜間などは教室や体育館、グラウンドなどを地域のために開放しています。取材を行った日は家族の方も含めて10人、それに指導係を入れて12人が参加しました。

写真 会場は高津中学校の多目的スペース

会場は高津中学校の多目的スペース

写真 まずは準備体操から

まずは準備体操から

みんなが笑顔になれるスポーツ「ドッヂビー」からスタートです

 準備体操のあと、1種目めは「ドッヂビー」です。ドッヂビーはこのハートクラブでずっと取り組んでいて大会への出場も目指している競技です。ドッジボールのルールで、ボールの替わりに柔かい素材でできたフリスビー「ドッヂビー」を使います。一般的なドッジボールは“ドッジ”ですが、ドッヂビーは“ドッヂ”と表記して独自性を出しています。誰でもが簡単にでき、親しみやすいスポーツとして普及を目指しています。

 参加者もなかなかのフォームで、キャッチボール形式のウォーミングアップをこなし、数人ずつのチームにわかれ試合を行いました。ハートクラブでは、勝負よりみんなが楽しく身体を動かして、ナイスプレーにはみんなで声を掛け合い、みんなが笑顔になれることを大切にしています。

写真 フォームもなかなか決まっています

フォームもなかなか決まっています

写真 白熱した試合が行われました

白熱した試合が行われました

2種目めは今日から新しく取り組む「ふうせんバレー」

 取材の日の2種目めは、ハートクラブではじめて行う「ふうせんバレー」。ボールとは違ってふわふわする風船でなかなか地面には落ちないので、こちらもドッヂビーと同様、誰もが体験できるスポーツとして広がりつつあります。

 まず競技で使う風船を膨らませることからチャレンジ。風船を膨らませるのも参加者にとっては難しそうで、なかなかコツがつかめないようでしたが、みんな真剣に取り組んでいました。

写真 風船を膨らませるのも真剣に、そして楽しく

風船を膨らませるのも真剣に、そして楽しく

 風船が揃ったら、二人で組みになって風船をトスしあうところからスタート。ふわふわしている風船をコントロールする力加減になれて来たところで、試合を行いました。

 ふうせんバレーの全国組織ではしっかりしたルールもあるようですが、遊びの発展形としてスポーツに親しもうというのがハートクラブのモットーなので、試合を行いながら、参加しているみんなのレベルに合わせて、ルールをどんどん変えていきます。マナーさえしっかり守れば、ルールはみんなが楽しめるように変えてしまおうという考え方です。

写真 試合はチーム戦とシングルス、ラリーが続いて白熱した展開に

試合はチーム戦とシングルス、ラリーが続いて白熱した展開に

写真 

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取材先

NPO法人 高津総合型スポーツクラブSELF「ハートクラブ」

 
戸沼 智貴(とぬま ともたか)さん

取材者

写真 取材者

イキメン研究所
織田 弦(おだ ゆずる)さん(左)、尾形 泰伸 (おがた やすのぶ)さん

イキメン研究所は、子育てを入口にパパが地域でイキイキと活動できるように研究を重ねています。