ハートリレー第31回 「坂上広場 あそび基地」は坂の上。
自由に、安全に遊べる“おうち”以上の場所。

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 たかつハートリレー第31回で御紹介するのは、地域のボランティアグループが、子どもたちが安全でのびのび遊べる場を提供しようとスタートした「坂上広場 あそび基地」です。

坂上広場 あそび基地

グループホームの地域交流室が遊び基地に

 「坂上広場 あそび基地」は、その名前の通り尻手黒川道路の五反田橋から坂道をのぼり切ったところにあるグループホーム「花物語たかつの丘」の地域交流室で毎週月曜日に開かれています。取材のため午後3時より少し前に現地に着くと、ボランティアグループ「くれよん」代表の森合さんが目印になるのぼりを準備しているところでした。

 ここで遊び基地を開けるようになったのは昨年(2018年)の9月から。地域の方々に開かれた場所を設けたいというグループホームの交流室を無料で借りているそうです。30畳ほどのフローリングのスペースにはキッチンもあり、ちょっとした飲食も用意できる、まさに遊び基地にもってこいのスペースです。

写真 虹色ののぼりが目印です/遊びにきたら、まず受付をします

虹色ののぼりが目印です      遊びにきたら、まず受付をします

友達がいるからこそできる遊びを満喫

 遊ぶ場所なので、塾のように始まる時間がきっちり決まっているわけではありません。3時の開始時間に全員が集合するわけではなく、ゆる〜くスタートです。まず最初にやって来た姉弟がはじめたのはホワイトボードに落書き。取材の日は1月7日、お正月あけ最初の開放日だったので、マグネットを使って手作りの福笑いをして遊んでいました。

写真 ホワイトボードを使ってマグネット福笑い

ホワイトボードを使ってマグネット福笑い

 次に女の子2人組がやってくると、森合さんたちボランティアスタッフが新しく用意したツイスターゲームを始めました。広々としたスペースなのでシートを広げ、まわりを気にせず遊べます。友達が集まる場所だから、大人数でこそ楽しい遊びやゲームができるのもあそび基地のいいところです。家で遊ぶとなるとTVゲームなどで、あまり身体を動かさないことが多い子どもたちも「次は右手を赤」とか「左足を黄色」とゲームが進行するほどに難しい身体の動きに「無理ーっ!」などの歓声を上げていました。  

 あそび基地に用意しているボードゲームや漫画の購入費、保険などの経費は、助成金や寄付金で賄っています。助成金は問題提起だけでもできればと「かわさき市民活動センター」へプレゼンをして、見事採択され助成金交付事業になったそうです。

写真 本日新登場のツイスターに早速チャレンジ

本日新登場のツイスターに早速チャレンジ

禁止事項も極力少なくしています

 この遊び基地は、子どもたちが自宅にいるように自然に自由に過ごしてほしいとの思いから、禁止事項は外の駐車場では遊ばないことなど、危険を防止する最低限のことがあるだけです。

 利用対象は受付に置いてある出席ノートに自分の連絡先を書ける小学生となっていますが、未就学児も保護者が同伴であれば受付けています。ここに来たら用意されたゲームで遊ぶも良し、自分の持って来たゲームで遊んだり、漫画を読んだり、自分の好きなことをして過ごせます。手作りが好きな子どものために工作コーナーも用意しています。子どもたちにとって、ここは遊びが詰まったまさに基地。“おうち”以上に居続けたくなる場所のようです。

 もちろんお菓子の持込みも自由です。ここで仲良くなったお友達の分も持って遊びにくる子どもも多いとのこと、取材日も袋に小分けにしたお菓子を持った兄弟が、みんなにお菓子を配っていました。

写真 お菓子の持込み自由

お菓子の持込み自由

写真 未就学児はお母さんと遊んでいました

未就学児はお母さんと遊んでいました

写真 カードゲームは人気ナンバー1

カードゲームは人気ナンバー1

写真 いろいろなゲームが用意されています

いろいろなゲームが用意されています

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取材先

「坂上広場 あそび基地」

 
森合 牧子さん

取材者

写真 取材者

ミニショップ アイメイト
大漉さん(右)とガイドヘルパーの関口さん

ミニショップ アイメイトは、視覚障がいを持った方々が、手編みのアクリルたわしなどの手芸作品を製作・販売する活動をしています。