ヨガのあとは昼食&手仕事
10時から14時まで開催される「子母口プラザカフェ」では、100円で食べられる昼食を用意しています。調理するのは同じ団地内のボランティアの方です。取材の日も、ヨガの途中でキッチンを覗くと2人のボランティアの方が中華丼と卵スープを仕込み中でした。「今日は20〜25人分作ります。ヨガには参加しないで昼食だけを食べにくる方もいらっしゃるんですよ。家庭的な味ですが、美味しいですよ〜」と言って忙しそうに準備をされていました。
調理中のボランティアスタッフ
中華丼と卵スープ。ボリュームもたっぷり
集会所では、ヨガが終わったら椅子を片付けて昼食の準備をします。参加した皆さんで机を並べたり、ここで知り合ったお友達とおしゃべりをしたりのにぎやかな交流タイムです。
参加されていた方に、「ここちヨガ60分」の感想を聞いてみると、「昨年から始めたのですが、五十肩が良くなった」「無理しなくてマイペースでできるので、欠かさず出席している」など、実際の効果もあるようで、すごく好評でした。
子母口プラザカフェでは、ヨガ以外にも手仕事などを参加者同士で教えあったりしています。「この折り紙細工も私たちが作ったんですよ。きょうも昼食後に作ろうと思ってるんです」と、このカフェの時間を楽しみにしている様子でした。
五十肩がよくなった米森さん(左)と澤田さん
折り紙細工を手にする西島さん(左)と佐藤さん)
2017年の7月からスタート
この「子母口プラザカフェ」を立ち上げたメンバーの1人で、子母口プラザハイム自治会から初めて民生委員になった池田みどりさんにお話しを伺いました。
子母口プラザハイムでは住民同士の交流が少なく、災害時だけでなく、平時から高齢者の見守りをできる体制を作っていくことが課題だと考えていたそうです。そこで、賛同してくれた住民、高津区役所地域みまもり支援センターの保健師で話し合い、誰でも気軽に来られるようにとの思いから団地内にカフェを作ってみようということになったそうです。
現在は月に2回、第2月曜日と第 4 月曜日に開催しており、毎回10人前後の住民が参加しているそうです。第4月曜日は今回取材した「ここちヨガ60分」で、第 2 月曜日はトランプやビンゴゲーム、DVD鑑賞会などのレクリエーションを中心とした内容で、スタッフや参加者でアイデアを出しながら内容を決めているとのことでした。
「どうしても男性の参加者がなかなか増えてこない」「参加者が固定化して新しい方が入ってこない」という悩みはあるそうですが、「地域のデイサービスなどとも協力しながら、少しずつ交流の輪が広がってきている実感はある」と池田さん。200世帯ほどの中規模の集合住宅ならではの、アットホームで居心地の良い交流の場を運営していくことが目標だそうです。
子母口プラザカフェ立ち上げから関わる民生委員の池田さん
取材を終えて
最初に集会所に入ったときに、椅子が置かれていて、「ヨガなのに椅子?」と思いました。ヨガと言えば、床にヨガマットを敷いて行うもんだと思い込んでいたので。
インストラクターの方に伺ってみたところ「高齢の方の中には床に座るのが大変な方もいらっしゃるので、椅子に座って行います」とのお答えで、なるほどと思いました。
「ここちヨガ」という言葉も初めて聞いたのですが、高齢者でもかんたんに取り組める活動としてデイサービスなどでも行われていると聞き、初心者の私でもできるかも!と安心して参加することができました。
室内が暗くなり心地よい音楽が流れて、インストラクターの動きに合わせて動きました。痛いとか辛いとかはまったく無く、のんびりゆったりとした気持ちで1時間。ところどころ、「(この動きが)難しい方は、◯◯のようにしてみてください」と細かい配慮もあって、参加した全員が楽しめる時間でした。
ヨガの後は手仕事の時間もあり、そのあと手作りのお昼ごはんを「いただきます!」
みなさん笑顔でお話しにも花が咲き、素敵な集いだなぁと感じました。
(坂上広場 あそび基地 森合)
「子母口プラザカフェ」のことをもっと知りたい
- 活動場所:子母口プラザハイム 第二集会所(高津区子母口783)
- 開放日:第2、4月曜日 第4月曜日は「ここちヨガ60分」
- 利用料金:無料(昼食をとる場合は、昼食代として100円を集めています。)
- 利用対象:子母口プラザハイム入居者
- 設立:2017年7月