施策進行管理・評価票(1)

評価年度:2010年度


<基本情報>

施策課題 12302000 消防活動体制の整備など災害対応力の向上 作成課 消防局警防部警防課
基本政策 安全で快適に暮らすまちづくり 政策の
基本方向
災害や危機に備える 基本施策 消防力の強化
関係課 消防局総務部企画担当 消防局庶務課 消防局施設装備課 消防局指令課 消防局航空隊 重点

<施策の概要及び施策の目標>

当該施策によって
解決すべき課題
●近年の都市構造の変化等により各種災害事象は複雑多様化及び大規模化の様相を強めており、あらゆる災害(特殊な災害形態)に的確に対応するため、消防体制を見直し、消防力の有効な運用など警防体制を強化し、災害対応力の向上を図る必要があります。●人口増加や高齢化に伴い、増加する救急需要に迅速・適確に対応する必要があります。●携帯・IP電話からの119番通報や聴覚・言語障害者等からの119番通報に迅速・的確に対応する必要があります。●あらゆる119番通報に迅速・的確に対応し、指令及び現場到着時間の短縮を図る必要があります。
施策の概要 ●災害形態の複雑多様化に的確に対応し、有効適切な防ぎょ活動を行うための総合的な災害対応能力のある消防体制を構築し、市民の生命、身体、財産を災害から保護するとともに、その被害の軽減を目指します。●地域の人口動向や救急件数を考慮し、救急隊の出場件数や現場到着時間を均一化させるため、効果的な地域に救急隊を増隊するための検討を行います。●携帯・IP電話からの119番通報において、おおよその位置を特定できる発信者位置情報システムを運用します。また、NTT固定電話からの位置情報を取得する既存システムと統合し、効率化を図ります。●聴覚・言語障害者等が、携帯電話からインターネットサービスを利用して、119番通報ができるシステム(かわさきWEB119)を運用します。
施策の目標 ●各種訓練・研修を通じ、消防活動の中核を担う指揮情報隊や消防隊等の災害活動能力の向上を図り、複雑多様化する災害に的確に対応します。●人口動向や地域特性にあわせて、消防隊、救急隊を適正に配置します。●携帯・IP電話からの発信者位置情報システムの効率的な運用やかわさきWEB119の利用拡大を推進していきます。

<成果の説明>

評価結果 (1)解決すべき課題に対する当該年度の成果 ●複雑多様化する特殊災害等に対応するため、指揮情報隊及び消防隊等に対する各種訓練・研修を実施し、専門知識の向上や警防技術を習熟させることができました。これにより安全管理対策を含めた指揮能力の向上及び実戦的な災害活動の強化が図られ、各種災害に的確に対応しました。
●市内の救急サービスを均一にするため、救急車の現場到着に時間を要する地域や救急件数の多い地域の調査を行い、効果的、効率的な救急隊の増隊について、検討を行いました。
●携帯・IP電話とNTT固定電話からの119番通報時の位置情報取得に係り、2つのシステムを統合した位置情報通知システム(統合型)を整備(2010年10月運用開始)しました。その結果、操作性が向上し、通報受付から出場指令までの平均時間をさらに短縮化(約1秒)させるとともに、ランニングコストを縮減する効果を得ることができました。
●2009年3月に「かわさきWEB119」を運用開始しており、今年度は関係団体の協力を得てシステムの説明会を4回実施しました。2011年1月末現在で62名の方が登録されています。また、2011年1月には、登録者からの救急要請が初めてなされ、119番通報と同様に迅速に対応することができました。
2008
A
2009 (2)残された課題、新たな課題、社会環境の変化等 ●消防力の整備指針(総務省消防庁が消防力の基準を示したもの)に基づき、市内の人口141万人超えで救急隊27隊を整備する必要があります。
●現行の指令システム(2002年度運用開始)を構成する、車載端末(動態管理)用ネットワークのサービス(dopa)停止、経年によるメインコンピュータ及び電源設備の部品供給停止や機能不全などから、災害出場遅延が起こり得ることを懸念しています。
A
2010 (1)、(2)を踏まえた第3期実行計画における取組や方向性 ●特殊災害等の発生時における災害情報の適切な収集・分析及び現場における安全管理体制を構築するため、必要な検証に努め、第3期実行計画においても現行の取り組みを継続させて指揮情報隊の活動をさらに充実し、災害対応能力の向上に反映させていきます。●地域の人口や救急件数を考慮し、救急隊の増隊の時期や配置場所を検討し、第3期実行計画において、計画的な人員・組織体制の整備を含めて救急隊の増隊を推進していきます。●ハードウェア更新を主体に指令システムの一部更新整備を行ないます。●かわさきWEB119の啓発活動を継続して実施します。
A

A…目標に向かって順調に課題解決が図られているもの B…目標に向かって一定の成果が上がっているもの C…一定の成果はあるものの、新たな課題等が生じており、取組の改善が必要なもの D…課題解決が図れていないため、抜本的な見直しが必要なもの


<参考指標>

参考指標名(1) 参考指標名(2) 参考指標名(3)
携帯電話通報受信時における受信から指令までに要する時間 救急隊の充足率  
指標の説明(1) 指標の説明(2) 指標の説明(3)
発信者位置情報システム導入後、携帯電話通報受信時における受信から指令までの要する時間について、通報処理におけるNTT固定電話からの場合と携帯電話からの場合との時間差を少なくします。 「消防力の整備指針」(総務省消防庁が消防力の基準を示したもの)で定める必要数に対する本市の充足率。第2期実行計画中に救急隊の増隊計画はないため計画値はかわりません。  
指標の方向性(1) 指標の方向性(2) 指標の方向性(3)
     
年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位
2008 40 37 2008 92.3 92.3 % 2008      
2009 35 31 2009 92.3 92.3 % 2009      
2010 30 30 2010 92.3 92.3 % 2010      

<事業費>

(単位:千円)
年度 2008(H20)年度 2009(H21)年度 2010(H22)年度
予算 決算 計画事業費 予算 決算 計画事業費 予算 決算見込
事業費合計 10,990,035 10,316,045 10,867,015 10,954,220 10,731,144 10,562,992 11,337,444 10,916,769

<配下の事務事業所一覧>

事務事業名 3ヵ年の達成度 事務事業名 3ヵ年の達成度
消防通信設備事業 III 出場指令業務 III
消防力の整備事業 III 警防活動事業 III
消防団に関する事務 III 活動計画・出場計画に関する業務 III
特殊災害対策業務 III 救助活動事業 III
消防車両・船舶等管理業務 III 航空関係業務 III
警防資器材等管理業務 III    
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