施策進行管理・評価票(1)

評価年度:2009年度


<基本情報>

施策課題 52401000 先端科学技術の振興 作成課 経済労働局産業政策部企画課
基本政策 活力にあふれ躍動するまちづくり 政策の基本方向 新たな産業をつくり育てる 基本施策 科学技術を活かした研究開発基盤の強化
関係課 総合企画局都市経営部 重点

<施策の概要及び施策の目標>

当該施策によって
解決すべき課題
●本市には、ものづくり産業などの既存産業の集積とともに民間企業や大学などの200を超える研究機関が集積しており、生産機能から研究開発機能への転換等高度な技術・知識を生かした高付加価値型の産業構造への転換が進んでいます。また、国では科学技術基本計画に基づき、科学技術の創造と活用によって持続的に発展する科学技術創造立国の実現を目指しています。こうしたことから、本市では科学技術振興指針を策定し、本指針に基づき、先端科学技術分野の研究開発の促進や連携基盤の強化を図るとともに、知的財産の創造、保護、活用を促進し、既存産業の活性化や新産業・ベンチャー企業の創出をしていきます。
施策の概要 ●KSP(かながわサイエンスパーク)、新川崎・創造のもり、THINK(テクノハブイノベーション川崎)等、研究開発拠点の機能強化を促進し、先端技術分野の研究開発ニーズを地域産業へ波及させることにより、既存企業の先端科学技術への対応を促進します。また、新産業やベンチャー企業の創出を通じ、市内産業の競争力強化、地域経済の活性化を図ります。さらに科学技術教育の充実や科学技術発展に適切に対応した施策を展開します。
●新川崎・創造のもり、川崎臨海部等をはじめとした市域への研究開発機関等の立地誘導を促進し、科学技術を活用した先端技術の研究開発基盤の強化を図ります。
●市内外の大学、研究機関及び産業界の研究者、技術者が互いに交流することにより、産学連携、企業間連携による事業化の促進及び共同開発プロジェクトの創出を推進する環境を整備します。
施策の目標 ●国際競争力をもった産業を育成するため、研究開発機能や専門的人材の集積を活かした人的交流の促進や知的財産の創造・保護・活用の促進、ライフサイエンス分野をはじめとする先端科学分野における産学公連携の取組、さらには国や他自治体との協力のもと、科学技術を活用した先端技術分野の研究開発の促進や連携基盤の強化を図ります。

<成果の説明>

評価結果 (1)解決すべき課題に対する当該年度の成果 ●研究者・技術者の交流の輪を広げるため、かわさき科学技術サロンを3回開催し、市内企業、業界団体等への訪問により登録組織の増加を図りました。
●知的財産戦略に基づく重点事業として、川崎市産業振興財団や神奈川科学技術アカデミーと連携して知的財産交流会を4回開催し、きめ細かなコーディネートにより市内大手企業と中小企業の間で特許ライセンス契約が2件締結されました。また、アジア知的財産フォーラムin香港を開催し、香港の公的機関等と知的財産の重要性に関する共通認識を図り、香港の公的機関及び産業団体と「産業交流に関する宣言」を行ないました。さらにはフォーラム会場内に市内企業等15社が出展したパビリオンを設置し、ビジネスマッチングを行なうことで、知的財産の重要性を踏まえた技術移転による国際貢献と地域産業の活性化を図りました。
●先端科学技術を中学生に紹介する副読本と、授業での活用を促すための教職員向けの活用ガイド及び教職員による活用事例集を作成し、科学技術教育の充実を図りました。
●慶應義塾と基本協定を締結し、新川崎・創造のもり第1期K2タウンキャンパスの新たな契約を慶應義塾と行いました。また、第3期事業の実施にむけて、JSTが実施する地域産学官共同研究拠点整備事業」において、「基盤形成支援地域」に採択されるとともに、基本計画の検討を行いました。
2008
B
2009 (2)残された課題、新たな課題、社会環境の変化等 ●かわさき科学技術サロンの開催にあたっては、企画内容の充実・マンネリ化の回避が課題となります。
●平成22年度は知的財産戦略策定3年目となり、社会環境の変化やそれまでの取り組みの成果及び課題を踏まえて平成23年度以降に取り組む知的財産戦略推進プログラム重点事業の見直しが課題となります。
●平成22年度は副読本第2版作成から3年目となり、その間も新たな先端技術が続々と市内の研究機関等から誕生していることから、最新の先端技術を紹介するための掲載内容の見直しが新たな課題となります。
●新川崎・創造のもり第3期事業用地での最先端科学技術の共同研究開発拠点の形成に向けて、世界の激しい研究開発競争に対応可能な事業推進が課題となります。
B
2010 (1)、(2)を踏まえた次年度の取組や今後の方向性 ●引き続きかわさき科学技術サロンを開催します。開催にあたっては4年間の実績を活かし、フランクに議論できる雰囲気を醸成するなどの工夫により参加意欲を高め、サロンの魅力の向上と新たな登録組織の獲得に取り組みます。
●知的財産の創造・保護・活用の促進と知的財産モラルの醸成を基本方針とした知的財産戦略に基づき、知的財産推進プログラムの重点事業(アジア知的財産フォーラム、知財交流事業、知財スクール)を実施します。また、23年度以降3年間の実施に向けて、重点事業の更新に取り組むとともに、知的財産に関する海外交流促進を目的としたモデル事業を実施します。
●先端科学技術を中学生に紹介する副読本を作成し、市内中学校生徒及び理科教諭、関係機関等に配付します。併せて、教育現場での活用を支援する活用ガイド、活用事例集を教職員向けに配付します。
●第1期K2タウンキャンパスでは、慶應義塾と連携した事業推進に取り組みます。第3期事業では、次年度に基本計画等を策定し、4大学コンソーシアムを核とした産学連携共同研究開発拠点の形成に取り組みます。
●第3期実行計画においても、取組みを進めることを想定しています。
 

A…目標に向かって順調に課題解決が図られているもの B…目標に向かって一定の成果が上がっているもの C…一定の成果はあるものの、新たな課題等が生じており、取組の改善が必要なもの D…課題解決が図れていないため、抜本的な見直しが必要なもの


<参考指標>

参考指標名(1) 参考指標名(2) 参考指標名(3)
かわさきライフサイエンスネットワーク事業満足度 かわさき科学技術サロンへの参加人数  
指標の説明(1) 指標の説明(2) 指標の説明(3)
●会議・セミナー等の参加者へのアンケートにおける「満足した」と答えた人の割合 研究者・技術者の交流の輪を広げるためにかわさき科学技術サロンに参加した人数  
指標の方向性(1) 指標の方向性(2) 指標の方向性(3)
大きいほどよい 現状維持  
年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位 年度 計画値 実績値 単位
2008 60 63 % 2008 210 241 2008      
2009 63 80 % 2009 210 250 2009      
2010 65     2010 210     2010      

<事業費>

(単位:千円)
年度 2008(H20)年度 2009(H21)年度 2010(H22)年度
予算 決算 計画事業費 予算 決算見込 計画事業費 予算 決算見込
事業費合計 97,972 96,386 7,698,766 123,078 113,665 8,639,770 0 0

<配下の事務事業一覧>

事務事業名 達成度 事務事業名 達成度
産学公民連携による科学技術基盤の強化 3 新川崎・創造のもり第3期計画策定事業 3
ゲノム・ライフサイエンスの推進事業 3  
   
   
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