施策進行管理・評価表(1)

評価年度:2007年度


<基本情報>

施策課題 15203000 下水道事業の効率的な運営 作成課 建設局下水道部経営企画担当
基本政策 安全で快適に暮らすまちづくり 政策の
基本方向
安定した供給・循環機能を提供する 基本施策 良好な下水道環境の形成
関係課 建設局下水道部下水道総務課

<施策概要>

当該施策によって
解決すべき課題
●本市では、これまで積極的に下水道整備を進めてきた結果、ほとんどの市民の方に下水道を利用いただける環境が整っていますが、事業着手から70年が経過し、下水道施設の老朽化が進んでいます。また、巨額の建設投資を短期間に行ったことから、財源として借入した企業債の元利償還などにより、下水道財政は依然として厳しい状況にあり、経営の健全化が求められています。●近年、都市化の進展による雨水浸透域の減少や局地的集中豪雨の多発による浸水被害が増加し、効率的な浸水対策が求められています。また、下水道整備に伴い、市内河川などの水環境の改善は進みましたが、東京湾の環境基準の達成率は横ばいであり、合流式下水道の改善対策の推進や高度処理導入等、放流水質向上の対策が求められています。
施策の概要 ●下水道事業経営の健全化を図るとともに、利用者負担を極力抑制していくため、費用対効果を考えながら課題となっている事業への重点化、組織の簡素化や適正な職員配置、業務の民間委託化等を推進し、経費の抑制を図ります。また、入江崎余熱利用プールの指定管理者制度の導入、入江崎総合スラッジセンターの操作・整備部門の民間委託化の推進、水処理センター及びポンプ場における設備の自動化や機能高度化及び民間委託化を視野に入れた計画的な整備、維持管理体制の見直しなどを進めます。
●市民が下水道を利用し、安全で快適な生活が実感できるよう、雨水整備・浸水対策、合流式下水道の改善・高度処理施設の整備を計画・推進するとともに、それらの施策を効率的、効果的に推進するための新技術の開発を進めます。

<施策の目標>

施策の目標 ●下水道事業経営の健全化を図り利用者負担を極力抑制していくため、建設投資の効率化、資源・施設の有効利用、維持管理や業務運営の見直しによる効率化など、経営の効率化策として経費の縮減及び収入の確保に取り組みます。
●雨水整備・浸水対策、合流式下水道の改善・高度処理施設の整備を計画・推進するとともに、それらの施策を効率的、効果的に推進するための新技術の開発を進めます。

<成果の説明>

評価結果 ●専門委員からの答申などに基づき、平成20年度から3ヵ年の下水道事業の基本方針、経営の健全化に向けた取組、収支計画などを盛り込んだ「川崎市下水道事業中期経営計画」を策定しました。
●現行の財政収支計画に反映させた経営の効率化策の取組について、経営健全化計画推進部会を中心に下水道サービス水準の維持に留意しながら進捗管理を行うとともに、新たな効率化策についても検討を行いました。今年度の効率化の額は約386百万円となり、目標額約 183百万円に対し約203百万円上回る見込みです。
(主な成果)・建設投資の効率化・・・リブ付管や更生工法の採用などによる建設コスト縮減
・維持管理・業務運営の効率化・・・スラッジセンターの運転保守管理業務の委託化や職員配置の見直し
・水洗便所普及促進による使用料増収
・資源・施設の有効利用・・・下水再生水の利用や下水道用地の活用
・公営企業債の借換えによる利子負担の軽減
●安全で快適なまちづくりのために地震対策や地球温暖化対策などの新たな課題に取組むとともに高度処理、浸水対策を効率的に推進するための事業計画を立案、実施し、各整備率を引上げました。さらに、省エネルギー・コスト縮減を考慮した高度処理システムなど、新技術の開発を進めました。
2005~2007
A
解決するべき課題に対する成果及び課題解決を阻害する要因(残された課題、新たな課題、社会環境の変化)等

<参考目標>

参考指標名(1) 参考指標名(2) 参考指標名(3)
経営の効率化額 負債比率 水洗化率
指標の説明(1) 指標の説明(2) 指標の説明(3)
建設工法の見直しなどによる建設コストの縮減額、資源・施設の有効利用による収入、民間委託化に伴う人件費の削減額と委託料との差額、業務運営の見直しによる人件費の削減額、公営企業債の借換えによる利子負担の軽減額の合計 負債比率は、負債を自己資本より超過させないことが健全経営の第一義であるので、100%以下を理想とする
負債比率=(固定負債+借入資本金+流動負債)÷(自己資本金+剰余金)×100
下水の処理区域内における水洗化が可能な世帯の件数に対し、実際に水洗便所を設置して汚水を下水道で処理している件数の割合
指標の方向性(1) 指標の方向性(2) 指標の方向性(3)
大きいほどよい   大きいほどよい 大きいほどよい
  小さいほどよい 小さいほどよい   小さいほどよい
  現状維持   現状維持   現状維持
実績値(1) 実績値(2) 実績値(3)
計画策定時 280 百万円 計画策定時 114.1 % 計画策定時 98.3 %
2005 666 百万円 2005 107 % 2005 98.4 %
2006 366 百万円 2006 102.5 % 2006 98.6 %
2007 386 百万円 2007 100 % 2007 98% %

<事業費>

(単位:千円)
年度 2005(H17)年度 2006(H18)年度 2007(H19)年度
予算 決算 計画事業費 予算 決算 計画事業費 予算 決算見込
事業費合計 2,588,120 2,498,480 2,696,405 2,902,781 2,661,880 2,556,205 2,375,002 2,334,980

<配下の事務事業所一覧>

事務事業名 3ヵ年の達成度 事務事業名 3ヵ年の達成度
下水道事業の経営調査事務 I 下水道計画業務 II
入江崎余熱利用プール運営事業 I 水洗便所設備費助成事業 III
水洗便所の普及促進事業 II 浸水低地改良資金貸付事業 II
下水道技術開発業務 II 下水道事業の会計・出納・契約事務 II
下水道使用料徴収事務 II 過年度下水道使用料不納欠損金・還付金 II
下水道事業の資金調達・資金計画事務 II 下水道事業の管財事務 II
下水道事業の財務事務 II    
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