施策課題 | 21301000 | 効果的な介護予防のしくみづくり | 作成課 | 健康福祉局長寿社会部地域ケア推進担当 | |||||
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基本政策 | 幸せな暮らしを共に支えるまちづくり | 政策の 基本方向 |
超高齢社会を見据えた安心のしくみを育てる | 基本施策 | 介護予防の促進 | ||||
関係課 | 高齢者在宅サービス課 | 重点 | ■ |
当該施策によって 解決すべき課題 |
●高齢者が要介護となる理由として、閉じこもりによる活動の低下等により、徐々に生活機能が低下していくことが挙げられ、閉じこもりがちな虚弱な高齢者(以下「二次予防事業対象者」という。)を早期に把握し、介護が必要な状況となることを予防すること(以下「介護予防」という。)が重要です。 ●介護予防に効果のある事業の実施や、実施後の評価、検証が課題となっており、高齢者の要支援・要介護状態への移行や重度化を防ぐための効果的な介護予防のしくみづくりが必要です。 |
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施策の概要 | ●介護予防が必要な方を早期に把握するための手法を確立します。 ●介護予防を必要とする方に、介護予防に取り組んでいただくための手法を確立します。 ●二次予防事業対象者に対する、介護予防効果のあるプログラムを整備します。 ●介護予防プログラムの予防効果を評価、検証することで、効果的なプログラムを作成していきます。 ●二次予防事業対象者に限らず、地域の誰もが介護予防に取り組めて、励ましあい支えあえるような事業を展開していきます。 |
施策の目標 | ●「暮らしの元気度チェック」の郵送による対象者の把握だけでなく、保健師等が地域へ出向いて把握する「地区活動」や主治医や民生委員、老人クラブ等からも把握できるよう、普及啓発に力を入れるとともに、事業参加のための電話、訪問での動機づけ等の手法を通じて、事業への参加者が増えるようにします。二次予防事業への参加や誰でも参加できる一次予防事業を通して、高齢者の要支援・要介護状態への移行や重度化を防ぐことを目指します。 |
解決すべき課題に対する当該年度の成果 | ●自らの生活機能を振り返るための「暮らしの元気度チェック」を送付し、その低下が認められる方に対して、その方にあった介護予防事業の提供を継続するとともに「地区把握」等、多様なルートからも介護予防事業への参加を呼びかけ普及啓発を図りました。2013年度において、二次予防事業に1,165人、いこい元気広場事業に18,929人の参加がありました。 ●事業参加後も地域で継続して介護予防に取り組んでいけるよう、区で実施する様々な介護予防事業や地域の活動について周知し、連続性のある介護予防の展開を図りました。事前、事後の体力測定では、多くの方々に、状態の維持向上が見られており、また、アセスメントでは、主観的な満足度においてもおおむね好評です。 ●事業評価や実績をもとに有効性の高い介護予防プログラムについて検討するとともに、「第5期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」に沿って、2013年度以降の効果的な介護予防事業の実施に向けた準備を行いました。 ●「介護予防いきいき大作戦」の中で「いきいきリーダー養成講座」を開催し、新たに79人を養成をしました。また、介護予防をテーマとした講演会や地域で活動する団体の発表、交流の場となるようなイベントの開催などを行い、市民意識の醸成や地域における支えあい活動の一層の活性化を図りました。 |
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残された課題,新たな課題,社会環境の変化等 | ●早期に、閉じこもり傾向にある等介護予防が必要な方をより効率的に把握するため、今後もさらに多様なルートによる把握方法を整備することが必要です。 ●介護予防事業への新規参加者を確保するとともに、事業参加後継続的に介護予防に取り組んでいただくための動機づけや支援を関係機関が連携しながら進めていく必要があります。 |
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評価結果及びその評価区分とした理由 | 2011 | 2012 | 2013 | ●暮らしの元気度チェックの送付だけでなく、多様なルートからも対象者を把握し普及啓発を図ったことで、二次予防事業においては、2011年度以降の参加者がいずれも増加傾向となりました。アセスメントや体力測定の結果においても、参加した多くの方に介護予防の効果が認められているため、今後も多様なルートからの対象者の把握と介護予防の普及啓発に努めていきます。 |
AⅡ | AⅡ | AⅡ |
A 施策が順調に推進したもの(新たな課題等 Ⅰ 無 Ⅱ 有) B 施策が一定程度推進したもの C 施策が推進していないもの
2014年度以降の方向性 | ●2012年度からの「第5期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」期間中においても、効果的に介護予防の普及啓発及び介護予防事業の対象となる虚弱な高齢者の把握を推進するとともに、要介護状態等となることを予防することや虚弱な状態等の軽減を目的に介護予防事業を実施します。 ●介護予防への自主的・継続的な取組が高齢者に広がるよう、区役所、地域包括支援センターや様々な地域の活動団体等と連携を図りながら、介護予防事業を推進していきます。 |
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参考指標名① | 参考指標名② | 参考指標名③ | |||||||||
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二次予防事業対象者数 | 二次予防事業参加者数(実数) | いこい元気広場参加者数(延べ数) | |||||||||
指標の説明① | 指標の説明② | 指標の説明③ | |||||||||
介護予防の普及啓発を図りながら、「暮らしの元気度チェック」を、郵送や保健師等の地区活動において実施しており、その中から、生活機能の低下が疑われる虚弱な高齢者を把握し、介護予防事業への参加を促します。 | 虚弱な高齢者を対象に、要支援・要介護状態を予防するために、通所型の二次予防事業として、パワーリハビリテーション、転倒骨折予防教室、栄養改善教室、口腔ケア教室、訪問型の二次予防事業等を実施します。 | 各老人いこいの家で、転ばない体づくりのための体操や介護予防・健康づくりに関するミニ講座を行います。参加終了後も、地域における様々な介護予防活動への参加を促すなど、継続した介護予防への取組を支援します。 | |||||||||
指標の方向性① | 指標の方向性② | 指標の方向性③ | |||||||||
大きいほどよい | 大きいほどよい | 大きいほどよい | |||||||||
年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 | 年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 | 年度 | 計画値 | 実績値 | 単位 |
2010 | 10,097 | 人 | 2010 | 1,030 | 人 | 2010 | 17,855 | 人 | |||
2011 | 10,500 | 10,698 | 人 | 2011 | 1,365 | 1,063 | 人 | 2011 | 21,500 | 21,671 | 人 |
2012 | 10,500 | 10,316 | 人 | 2012 | 1,435 | 1,170 | 人 | 2012 | 22,300 | 23,084 | 人 |
2013 | 10,900 | 9,662 | 人 | 2013 | 1,491 | 1,165 | 人 | 2013 | 23,200 | 18,929 | 人 |
年度 | 2011(H23)年度 | 2012(H24)年度 | 2013(H25)年度 | |||||
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予算 | 決算 | 計画事業費 | 予算 | 決算 | 計画事業費 | 予算 | 決算見込 | |
事業費合計 | 821,196 | 706,150 | 836,072 | 787,611 | 686,517 | 835,623 | 805,363 | 680,762 |
事務事業名 | 第3期実行計画 期間の達成状況 |
事務事業名 | 第3期実行計画 期間の達成状況 |
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介護予防いきいき大作戦推進事業 | Ⅲ | 介護予防事業 | Ⅲ |
高齢者音楽療法推進事業 | Ⅲ |
・「一次予防事業」「二次予防事業」等の介護予防事業は、介護保険法の「地域支援事業」の規定に基づき実施している。 ・「一次予防事業」とは、第1号被保険者全ての者及びその支援のための活動に関わるものを対象に実施する介護予防事業であり、「介護予防普及啓発事業」や「地域介護予防活動支援事業」等があり、本市においては、介護予防普及啓発事業の一つとして市内49箇所全てのいこいの家で実施する「いこい元気広場」を実施している。「いこい元気広場」では、参加期間を設け、週に1回、転ばない体づくりのための体操と健康講話を実施している。 ・「二次予防事業」とは、二次予防事業対象者に対して実施する介護予防事業であり、本市では「運動器機能向上事業」「栄養改善事業」「口腔機能向上事業」を実施している。 ・二次予防事業対象者は「二次予防事業対象者把握事業」により「基本チェックリスト(本市では「暮らしの元気度チェック」という)」を用いた全国一律の基準により把握され、対象者へは、その方に合った介護予防事業への参加勧奨をしている。本市では、65歳以上の奇数歳の方全員へ「暮らしの元気度チェック」を郵送し、返送のあった方の中から対象者を把握する他、保健師等の専門職が、様々な機会を通じて把握する「地区把握」により把握している。 |