ハートリレー第20回 ママをサポートする「ちびっこひろば」は
子育ての楽しさが2倍になる集い

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定番の紙芝居は、ここでもみんな大好き!

 お絵描き、工作、魚釣りでたっぷり遊んだ後は、少し落ち着いて紙芝居の時間。と、思いきや、「いたずら忍者はどこにいるかな〜」と宮島さんが子どもたちに語りかけるように紙芝居を読むと、前にどんどん出てきて絵の中の忍者を指差そうと大騒ぎ。子どもたちの好奇心と、ありあまるパワーを感じる1シーンです。紙芝居や絵本の読み聞かせは、子どもの考える力を付けるためにも大切なもの。ちびっこひろばでも、大人気です。

 紙芝居を読み終えると、ちょうど1時間。あっという間でしたが、子どもたちにとっては盛りだくさんの楽しい時間だったようです。最後にお菓子をみんなで食べて、この日のプログラムはすべて終了。

写真 紙芝居を読む宮島さん

紙芝居を読む宮島さん

写真 紙芝居の絵に夢中の子どもたち

紙芝居の絵に夢中の子どもたち

未就園児を持つお母さんの交流の場に…の思いで生まれた活動

 「ちびっこひろば」は、今から15年前、和田さんが「未就園児を持つお母さんは、外部と接触することも少ないので、月1回でも交流ができる場があれば…」と考えて、地域のお母さん仲間と立ち上げた活動です。気軽に利用できるよう、年会費ではなく、1回ごとの参加費を100円もらうかたちで運営しています。「代々、その年齢のお子さんを持つお母さんがバトンタッチで企画、運営に携わっていただいています。私は今は器材の搬入などをする裏方です」と和田さん。

 宮島さんは、今は幼稚園生の上のお子さんが0歳児の時から、ここの運営に関わって5年になります。会場費が1000円かかるので、その分を賄えるだけの参加者を集めるために、近所にポスティングをすることもあるそうですが、現在はママ友つながりで、多い時には15組くらいの参加があります。「持ち出しになってしまうことも多いけど、子どもを通して地域とのつながり、友達ができることが、この活動の一番良いところ」と語る宮島さん。

 和田さん、宮島さんの思いをつないでくれるお母さんが次々に出てきて、ずっと続いていくといいなと思わせる、やさしい日だまりのような集いでした。

写真 集合写真

ママたちの笑顔がすてきな集合写真。宮島さんの右が「ちびっこひろば」生みの親の和田さん

取材を終えて

 子どもたちと過ごす時間はとても楽しいものでした。無邪気に遊ぶ姿を見ていると、こちらまでパワーをもらえるような気がして、ふれあい会の参加者と、ちびっこひろばさんのような子育てグループと交流ができるといいな、と感じました。
 子どもたちと触れ合うことは、どんなレクリエーションより高齢者の元気の源になるでしょうし、子どもたちにとっては優しいおじいちゃん、おばあちゃんと遊ぶこともきっと楽しいことだと思います。

 私たちも、子育て時代の楽しいこと、大変だったことを思い出して、とてもなつかしい気持ちになりました。

(ふれあい会 持田、大滝)

 

ちびっこひろばのことをもっと知りたい

  • 活動場所:千年新町集会所
  • 活動日時:毎月第3金曜 10時30分〜11時30分
  • 活動内容:手遊び、歌、工作、紙芝居、絵本読み聞かせなど
  • 設立:2000年(平成12年)
  • 参加費:年会費はありません。好きな時だけ1回100円で参加できます。

※平成27年4月から平成28年3月末まで、一時的に活動をお休みします。

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取材先

「ちびっこひろば」

代表
宮島 美和さん

取材者

写真 取材者

ふれあい会
持田さん(左)、大滝さん(右)

「ふれあい会」は上作延団地自治会が運営する高齢者の集いです。