紙芝居や絵本の読み聞かせもあります
赤ちゃんの体も温まってきたら休憩を挟んで紙芝居の時間です。この日読み聞かせ担当の斉藤さんが選んできた紙芝居は「はーい!」です。元気よく「はーい!」のお返事ができそうな楽しい紙芝居です。ネコちゃん、ワンちゃん、ニワトリさん、そしてヒヨコたち、みんなが元気いっぱいに返事をするかわいい絵に赤ちゃんもお母さんも楽しそう。
集会室の外の廊下から物語を読む斉藤さん
会の最後には大型絵本の時間もあります
手遊び、エクササイズ、読み聞かせと各パートで担当が変わるのもこのふれあい広場の特徴のようです。それぞれが得意分野、やりたいことでサポートするという運営方法も、楽しい場作りを持続するには大切なのだと感じました。
グループに分かれて交流タイム
後半は赤ちゃんの月齢によって2つのグループに分かれて交流タイムです。それぞれのグループにはスタッフや保健師さんも加わり、子育てに関して聞いてみたいこと、悩んでいることなどについて話し合います。
赤ちゃんが1歳未満のグループでは指しゃぶりのことやすきっ歯の心配などが話題になっていました。指しゃぶりのお悩みには保健師の藤崎さんが、すきっ歯のことには政木さんが、といったように、その悩みに対して答えを持っている人や経験がある人などが自由に答える井戸端会議的なノリで、笑い声が絶えない賑やかな時間です。
1歳以上のグループでは、離乳食のこと、つかまり立ちが始まったこと、最近こんな便利な哺乳瓶を見つけた、などの話題が出ていました。
1歳未満は政木さんと藤崎さんが担当
1歳以上は斉藤さんと山田さんが担当
出生率の高い地域の子育て支援のために
この「親子ふれあい広場」を立ち上げた政木さんに、どうしてふれあい広場を立ち上げたのかをお聞きしました。
「末長地区は高津区の中でも最も出生率の高い地域です。末長町内会では常々子育て支援の為に何か活動をしていきたいと考えていました。理事である私自身が実践保育力検定認定講師等、日頃保育士等お子様に関わる方々に指導しております。現代社会に必要とされている子育て支援の場を自ら提供できればと、地域の子育て交流の場を作りました。」
2019年の3月に始まったそうなので、取材をした日が9回目の開催ということでしたが、町内会を通しての広報や口コミなどで、毎回10組前後(多いときには14〜5組)の親子が参加しているそうです。「山の上にある神社にもかかわらず、雨の日も、真夏の暑い日でも、たくさんのお母さん、赤ちゃんが来てくれて、本当にありがたく思います。」とスタッフの方がおっしゃっていました。
リーダーの政木さん。町内会理事をはじめ、教育コンサルティングなどで活躍中
参加しているお母さんに聞いてみると、「3月から毎回欠かさずにきています。子どももお返事がもう少しでできそうだし、なにより同じ立場のお母さん友達ができたことが嬉しいです。今ではこの会以外でもランチなどで情報交換してるんですよ。」「マンションの掲示板に貼ってあったチラシを見て参加しました。知り合いの少ない地域だったので、こういう場はとってもありがたいです。」ということでした。政木さんの思いが、じわじわと地域に定着してきて、これからが楽しみな「親子ふれあい広場」でした。
取材を終えて
発足してまだ数ヶ月なのに、お母さんと赤ちゃんがたくさん参加していました。歌いながらの運動、絵本の読み聞かせ、手遊びなど、なかなか忙しく、スケジュール満載の1時間。最後は保健指導の先生も加えてお母さん同士の相談。成長に合わせた指導がありとても充実した内容の親子ふれあい広場でした。0歳~1歳半までのお子さんの居場所づくり、大変ですが楽しみも沢山ありそうです。月一回の集まりですが、一日一日の成長が早い時期でもあるので、会える楽しみがあり羨ましい限りです。
(子母口プラザカフェ 池田)
「親子ふれあい広場」のことをもっと知りたい
- 活動場所:杉山神社 社務所 (高津区末長2-28-1)
- 活動日:第1木曜日 10時半〜11時半
- 参加費:無料 (参加自由)
- 対象年齢:0歳〜1歳半
- 問合せ:末長町内会 http://suenagacnk.blog.fc2.com