ハートリレー第34回 身体と頭をフル回転!
男性だけでトレーニング「MEN’S コグニーズ」

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末長町内会

 たかつハートリレー第34回で御紹介するのは、認知症予防のためにコグニサイズを実践する70代〜80代の男性グループ「MEN'Sコグニーズ」です。

活動場所は有料老人ホームの素敵なラウンジスペース

 武蔵溝口駅から徒歩14分にある「SOMPOケアラヴィーレ溝の口弐番館」が今回の取材先MEN'Sコグニーズの活動場所です。高津区役所地域支援課の紹介で、とても綺麗で広さもちょうどいいスペースを無料で使用させていただいているそうです。  
 取材の日の参加者は7人で、それに区役所の女性職員1人がサポート役、取材側からも2人参加して合計10人で車座を作ってスタートです。

 

写真 ラウンジスペースの机を片付けて車座に椅子を並べます

ラウンジスペースの机を片付けて車座に椅子を並べます

腰掛けたまま下半身の運動から

 世話役の横井さんの掛け声でいよいよ運動がスタートです。ここで行うのは「コグニサイズ」と呼ばれている認知症予防を目的としたものです。コグニサイズとは国立長寿医療研究センターが開発した運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた、認知症予防を目的とした取り組みの総称を表した造語で、英語のcognition (認知) とexercise (運動) を組み合わせてcognicise(コグニサイズ)と言うそうです。
 MEN'Sコグニーズでは、つまずいて転倒することを防止する意味もある足指の揉みほぐしから始まりました。足首をグルグル廻したり、足指の間に手の指を入れて広げたり。「このために5本指ソックス買ったんだよ」との声もあがっていました。足全体を軽く叩いて血行を良くしたり、股関節の硬くなりがちな部位など下半身を入念にほぐしました。

 

写真 足首の運動

足首の運動

股関節のマッサージ

股関節のマッサージ

 足の揉みほぐしが終わったら、今度は脳も一緒に働かす運動、足でジャンケンです。区の職員の井上さんがまずグーチョキパーの一つをつくり、一拍置いて参加者が井上さんに勝つように足を動かします。これは皆さん楽勝ですが、次に井上さんに負けるものを出すルールにすると途端に混乱してしまいます。このように運動しながら適度に脳の働きを刺激するのがコグニサイズなんですね。

 

写真 足でジャンケン

足でジャンケン

片足を前に上げる運動

片足を前に上げる運動

立ち上がっての運動は声を掛け合いながら

 足ジャンケンの後は手指、上半身の曲げ伸ばしの運動をします。運動の間も「昨日は1時間くらい散歩した」「それはすごい」「運動するとお酒が美味しくなる」など、男性だけの気兼ねないお喋りが続きます。

写真 手指をほぐします

手指をほぐします

上半身を伸ばして横に曲げます

上半身を伸ばして横に曲げます

 次は立ち上がっての運動です。手を上に伸ばして廻したあと、その場で大きく手と足を動かして足踏み運動50回。ここでは参加者の皆さんで大きな声で数を一緒に数えます。  
 椅子の後ろに立って、ふくらはぎを伸ばす運動、スクワット、片足立ちと続きます。片足立ちは目を閉じると難しいので、フラフラする方も。手を叩いてリズムをとる運動に続いて深呼吸で前半終了、水分補給タイムです。

 

写真 大きく手を振ります

大きく手を振ります

目を閉じると難しい片足立ち

目を閉じると難しい片足立ち

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取材先

「MEN'Sコグニーズ」

 
横井俊夫さん

取材者

写真 取材者

親子ふれあい広場
政木さん

親子ふれあい広場は、高津区で一番出生率の高い末長で子育てのための支援を行っています。