ハートリレー第35回 「〜したい!」の実現に向けて、
利用者さんの生活の幅をぐーんと広げる「作業室あゆみ」

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たかつハートリレー第35回で御紹介するのは、障害のある方が社会参加に向けて、日中活動を実践している「作業室あゆみ」です。

駅から5分という立地の良さ

 「作業室あゆみ」の活動場所は、JR南武線武蔵溝ノ口駅、東急田園都市線溝の口駅から徒歩5分の、川崎市北部身体障害者福祉会館(通称:北身館)の1階にある作業室です。建物の裏手には二ヶ領用水が流れ、1分も歩けば飲食店やショップで賑わう溝の口の街の中心と言ってもいいくらいの便利な場所です。ここで月曜から金曜の週5日、午前9時から午後3時半まで社会参加のための作業やいろいろなプログラムが行われています。取材の日も作業室には15人ほどの利用者さんが集まっていました。

 

作業室入口にはネコのマスコットキャラがお出迎え

作業室入口にはネコのマスコットキャラがお出迎え

いくつかの机に分かれて作業をします

いくつかの机に分かれて作業をします

作業は各人がやりたいこと、できること

 作業は利用者さんと相談して、その日の気分に合わせて決め、スタッフのサポートを受けながら行われています。牛乳パックを材料にして紙漉きハガキや押し花しおりを作る作業では、ハサミで牛乳パックを切る人、小さくなったパックを手で細かくちぎる人といったように、自然な感じで分担作業が行われていました。

 

牛乳パックをハサミで切る作業

牛乳パックをハサミで切る作業

手で細かくちぎる作業

手で細かくちぎる作業

 「作業室あゆみ」の主力商品の藍染め作りでは、布地に模様を描き、その模様にそって縫い針を動かす作業が真剣に行われていました。この後はサポートスタッフが、利用者さんと一緒に絞り染めの作業を行い、トートバッグ、ブックカバーなどの製品となります。製品として形にする縫製作業はボランティアの方の大きな力で支えられています。

 

刺繍作業のあとはスタッフが染めの作業をお手伝い

刺繍作業のあとはスタッフが染めの作業をお手伝い

出来上がった製品は、「作業室あゆみ」ブランドとして人気

 毎月第1木曜日に北身館前で開催される「ショップあゆみ」は、リサイクル品の提供をしたい人と買いたい人をつなぐ場になっています。最近では多くの地域の方々にも知られるようになり、開店前から行列ができるほどだそうです。市内各所で行われるイベントに出店して自主製品として販売される藍染めや紙漉き製品は、マスコットキャラのネコをあしらったタグが付けられ、すっかり立派なブランド品です。

藍染め製品と、花壇で咲いた花を使った押し花しおり

藍染め製品と、花壇で咲いた花を使った押し花しおり

手漉きハガキも人気です

手漉きハガキも人気です

製品作りのほかアート作品の創作活動も

 「作業室あゆみ」では販売するための作業だけではなく、利用者さんの創作意欲を大切にした活動も積極的に行っています。好きな絵を描いて作品展に出展したり、みんなで描いた絵を使ってカレンダーにしたり、どれも自分の生活も周りの人たちも豊かなものにする活動です。ミューザ川崎で行われたばかりのパラアートの作品展「Colors かわさき展 2019」に出展された作品も飾られていました。

 

Colors かわさき展 2019に出品した作品と作者の高橋さん/カラフルなカレンダー

Colors かわさき展 2019に出品した作品と作者の高橋さん(左)とカラフルなカレンダー

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取材先

「作業室あゆみ」

 
青砥 利幸さん、先﨑 陽子さん

取材者

写真 取材者

MEN'Sコグニーズ 横井さん
政木さん

MEN'Sコグニーズは、認知症予防のためにコグニサイズを実践する70〜80代の男性グループです。