院長 中島 洋介
川崎市立井田病院
院長 中島 洋介

令和の時代を迎えましたが、今年は当院の開設70周年の年にあたります。職員一同、初心にかえって、気を引き締めて市民の皆様に医療とケアを提供してゆく所存です。

当院は、他の急性期病院にはない特色のある医療活動を展開しています。病院開設3年後の1952年には結核病棟が設置されましたが、現在では川崎市内で唯一の結核入院設備を有する病院であり、引き続き使命を果たしてまいります。1998年からは緩和ケア病棟が設置され、在宅医療にも力を入れてきました。さらに、2006年には国から地域がん診療連携拠点病院の指定を受けております。当院は検診業務も行っておりますので、がんの予防、診断、ロボット手術などの最新治療、そして緩和ケア、在宅に至るまで、切れ目のないがん診療の充実に力を入れております。

また、2009年から病院の改築に取りかかり、2015年3月には外来および病棟が一新され、救急センター、内視鏡センター、化学療法センター、透析センターの機能が充実した383床の病院に生まれ変わりました。特に救急部門は、以前の約3倍のスペースと救急車がすぐ横付けできる設備を整えました。救急外来と一体となった入院病棟も有しております。さらに本年度からは、川崎市立川崎病院等の支援を受けて救急科スタッフが充実しており、これらの機能を十分に発揮して、安全安心で質の高い医療の提供に努めてまいります。

当院は医師の教育支援のため、基幹型の臨床研修指定病院として、初期臨床研修医の受け入れや、新たに開始された専門医制度に準拠した整備を進めております。また、専門看護師、認定看護師や特定行為看護師の資格取得の支援など、看護師教育にも力を入れており、提供する医療の質を高めるべく病院職員の人材の育成に努めています。

今後とも地域完結型医療のさらなる充実に向けて、地域の診療所・医療機関の先生方(かかりつけ医)との連携を一層密にして、さらには近隣の病院との機能分担と協力を推進し、地域全体で市民の皆さまの健康を守るという視点で医療に取り組んでまいります。

令和の時代も、引き続き皆様のご支援とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。