緩和ケアとは、がんなどで治ることのむずかしい患者さんに対して、痛みや苦しみをやわらげ生活の質(QOL)を高め、患者さんやご家族をサポートすることを中心におこなう医療・看護のことです。通院や在宅での疼痛緩和が難しい場合には、緩和ケア病棟で入院しての専門的な緩和ケアを受けることが出来ます。

痛みや苦しみをやわらげる緩和ケア

緩和ケア病棟中庭の様子
  • 痛みからの開放
    がんによる痛みや不快な症状を軽減することを優先に考えています。 原則として、悪性腫瘍に対する治療を終了している方を対象としています。
  • 心安らかに
    患者さんの不安、恐れ、抑うつ、ストレスなどを受けとめ、安らかな日々を過ごしていただくことを願いご支援いたします。 必要に応じて心理カウンセリング、精神科医によるサポートがおこなわれます。
  • 信頼
    日常生活により近い状態が保たれるように、患者さんやご家族の希望を細やかにお聞きして、暖かいふれあいを大切に、信頼関係を育てていきます。
  • 医療チームによる支援
    患者さんやご家族の要望にお応えするために、多岐にわたる医療スタッフがチームを組み支えていきます。

緩和ケア病棟の利用を希望される方へ

  • 緩和ケア病棟の利用を希望される場合は、まず緩和ケア内科の受診が必要になります。
  • 緩和ケア内科外来の初診の予約をお取りください。
  • 当院に通院されている方は、主治医にご相談ください。

当院緩和ケア病棟の特徴

緩和ケア病棟の様子

当院では、95年に緩和ケア病床4床をモデルとして開始し、98年に20床の緩和ケア病棟を開設、2014年に3床増床し、現在23床で運用しています。 緩和ケア病棟の理念は、「自治体病院として市民から信頼され市民が安心してかかれる病院つくり」「市民による市民のためのホスピス病棟」であり、「障害や痛みを持った市民に対し、地域社会の中で身体から心までのケアを提供していく」ことを目的としています。

2006年8月には日本医療機能評価の緩和ケア機能の認定を、2009年4月には、日本緩和医療学会および日本在宅医学会の研修認定施設の認証を受け、緩和ケア研修会の開催等、医師・看護師の教育研修にも力を入れています。

緩和ケア病棟の23床は全個室であり、19床は室料差額なしの個室となっています。各病室にはソファーベッドが用意され、ご家族が病室でお泊りいただくことが可能です。また付添い家族のための家族室、面会やコンサートなどに利用できるサンルームなどを用意しています。

緩和ケア病棟では、緊密なチーム医療・ケアを行っており、主治医、内科医、臨床心理士、精神科医、看護師、栄養士、薬剤師などによる合同検討会を行っているほか、必要に応じて院内各科の医師の診療や臨床心理士によるカウンセリング、栄養相談などが可能です。また、QOLを重視したケア方針のもとで、熟達した医師によるオピオイドその他の薬剤を駆使した鎮痛療法、高い技術水準と心のこもった看護師によるケア、食養科による口にあった食事の提供、アロマテラピー、温灸療法、園芸療法など心地よさを実現する補完療法を導入し、高い水準のケアを行っています。さらに、市民ボランティアの協力を得て、音楽会、桜の花見、夏祭り、月見、正月など各種イベント、園芸療法、絵手紙教室、ティーサービスなどを開催しています。

「痛みがとれたが、天井を見て寝ているだけ」ではなく、残された機能や能力を活用して「生きていて良かった」と思えるよう、一日一日少しでも良い日が送れるようにケアし支えることを目標として日々努力しています。

病室の様子市民ボランティアによる音楽会

入院のしおり

  • 緩和ケア病棟のご案内(PDF 296KB)

    お問い合わせ
    緩和ケア病棟 電話:044-766-2188(代表)(月曜日~金曜日 午前8時30分~午後5時)

    1. 診療効果を検証するため、個人情報を保護して診療情報を学術利用させていただくことがあります。