Book Introduction

書籍紹介

大学や企業で量子研究の最前線に携わる方々にご協力いただき、
中高生などの年代に応じたおすすめの書籍をご紹介いただきました。

量子コンピュータの本(スッキリ!がってん!)

  • ジュニア

著者 : 森 貴洋(産業技術総合研究所)

出版社 : 電気書院

推薦者 : 株式会社Quanmatic 代表取締役 武笠 陽介 氏

量子コンピュータは、従来の計算技術では困難な問題に対して新たな可能性をもたらす次世代の計算技術です。産業技術総合研究所で量子技術の研究に携わる著者が、基礎から実装までの考え方を丁寧に解説した入門書です。数学や物理の専門知識がなくても読み進められるよう、図や具体例をふんだんに用いています。「量子とは何か」「これからの活用がなぜ期待されるのか」を自然に理解できる構成になっています。

みんなの量子コンピュータ

  • 高校生向け

著者 : Chris Bernhardt

訳者 : 湊 雄一郎、中田 真秀

出版社 : 翔泳社

推薦者 : 株式会社Quanmatic 代表取締役 武笠 陽介 氏

海外で評価の高い量子コンピュータ入門書を日本語で学べる一冊です。高校数学レベルの知識を出発点に、量子計算の基本的な考え方を段階的に理解できるよう構成されています。量子ビットや量子ゲート、重ね合わせといった重要な概念について、数式に偏りすぎることなく、考え方の流れを重視して解説している点が特長です。量子コンピュータが従来の計算と何が異なるのかを理解したい高校生にとって、大学で量子情報や物理を学ぶ際の土台となる一冊です。

驚異の量子コンピュータ:宇宙最強マシンへの挑戦

  • 高校生向け
  • 大学生・社会人向け

著者 : 藤井 啓祐

出版社 : 岩波書店

推薦者 : 大阪大学量子情報・量子生命研究センター 教授・副センター長 根来 誠氏 他

量子コンピュータが気になっている方に最初に読んでもらいたいとお薦めできる一冊です。世の中には量子コンピュータの不正確な情報が氾濫していますが、この本は国内の量子コンピュータ理論の第一人者が正確な情報を一冊にまとめた本です。数式もほとんど出てこない読み物で、これを読んでから様々な本へとステップアップされるのが良いのではないかと思います。

量子超越

  • 高校生向け
  • 大学生・社会人向け

著者 : ミチオ カク

訳者 : 斉藤 隆央

出版社 : NHK出版

推薦者 : デロイト トーマツ 量子技術統括 寺部 雅能 氏

物理学の権威ミチオ カク氏による量子コンピュータがもたらす将来のワクワクする世界について記された本。量子コンピュータがエネルギー、医療、宇宙などに及ぼすSFレベルの様々な変革が記されています。

量子コンピュータを理解するための量子力学超入門

  • 高校生向け
  • 大学生・社会人向け

著者 : 村上 憲郎

出版社 : 悟空出版

推薦者 : デロイト トーマツ 量子技術統括 寺部 雅能 氏

量子コンピュータの基礎となるシュレディンガー方程式について、平易に解説された本。シュレディンガー方程式は量子コンピュータを理解する上での基礎となるにも関わらず難解すぎて離脱者が続出してしまうことで有名ですが、高校数学レベルの知識でも分かるように平易に記載されています。ぜひ紙と鉛筆を手に読み進めてみてください。

入門講義 量子コンピュータ

  • 大学生・社会人向け

著者 : 渡邊 靖志

出版社 : 講談社

推薦者 : 株式会社Quanmatic 代表取締役 武笠 陽介 氏

量子コンピュータの基本原理や考え方を、講義形式で体系的に学べる入門書です。量子ビットや量子ゲート、量子回路といった基礎概念を丁寧に解説しており、物理や情報科学を学び始めた学生が、今後の専門的な学習につなげるための土台を築くことができます。大学初年次程度の段階で量子技術の全体像を理解するための一冊です。

量子コンピュータまるわかり

  • 大学生・社会人向け

著者 : 間瀬 英之、身野 良寛

出版社 : 日経BP 日本経済新聞出版

推薦者 : 日本IBM 量子チーム

タイトルは学生向けに見えますが、社会人が業務で、量子コンピューターの世界動向をすべて短時間に把握したい時に読むべき超良書です。基本的概念から、多様なハードウェア方式、有名なアルゴリズムをおよそ解説するだけでなく、世界各国での大手企業からスタートアップまでのプレーヤー、各国政府の量子戦略、世界の企業で検討されている応用事例、カンファレンス、これからのロードマップなどまで不思議なほど無理なくコンパクトにカバーされています。

ゼロからわかる量子コンピュータ

  • 大学生・社会人向け

著者 : 小林 雅一

出版社 : 講談社

推薦者 : 日本IBM 量子チーム

量子コンピュータに興味はあるものの、物理や数学の壁を感じている方は多いのではないでしょうか。 本書は物理や数学の正確さよりも、量子コンピュータの概念をわかりやすく伝えることに重点におき、量子コンピューターの原理と実世界への適用までを新書サイズでコンパクトに解説しています。 アルゴリズムなど技術的に深い内容よりも、ニュースやビジネス文脈で語られる量子コンピュータを理解したい方向けにおすすめの一冊です。

Quantum Computation and Quantum Information (量子コンピュータと量子通信)

  • 大学生・社会人向け

著者 : Michael A. Nielsen、Isaac L. Chuang

訳者 : 木村 達也

出版社 : オーム社

推薦者 : NVIDIA エンタープライズプロダクツ 量子アルゴリズムエンジニア 濱村 一航 氏 他

量子計算と量子情報の「バイブル」として、25年以上にわたり君臨し続ける普及の名作です。量子力学からコンピュータ・サイエンスの基礎から始まり、有名な量子アルゴリズム、さらには量子コンピュータの物理的な実装から誤り訂正、量子情報の理論に至るまで、その網羅性と体系化された記述は今なお比類がありません。基礎から応用までを一貫して学べる本書は、大学でのゼミや社会人の勉強会にもおすすめの本です。

量子コンピュータシステム ノイズあり量子デバイスの研究開発

  • 大学生・社会人向け

著者 : Yongshan Ding、Frederic T. Chong

訳者 : 小野寺 民也、金澤 直輝、濵村 一航

出版社 : オーム社

推薦者 : NVIDIA エンタープライズプロダクツ 量子アルゴリズムエンジニア 濱村 一航 氏

量子コンピュータの物理的な実装にとどまらず、そのシステム全体像にまでを網羅した稀有な一冊です。ノイズの影響を避けられない「現在の量子コンピュータ」において、重要な点を書いています。扱っているトピックは多岐にわたりますが、各章には豊富な参考文献が掲載されており、特定の分野を深く掘り下げるためのガイドとしても優秀です。量子コンピュータをコンピュータアーキテクチャの観点から体系的に理解したいなら、ぜひ手にとってみてください。

今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい量子コンピュータの本

  • 大学生・社会人向け

著者 : 山﨑 耕造

出版社 : 日刊工業新聞社

推薦者 : 富士通株式会社 量子研究所 シニアディレクター 近藤 正雄 氏

量子力学の歴史や基礎から、古典コンピュータとの違い、量子コンピュータの種類など、量子コンピュータに関わる内容が網羅されています。見開き1項目で、右側に文章、左側に図解のレイアウトで解説されており、わかりやすい入門書と思います。一部の項目に、行列式など高校数学を含むので、高校生、大学生、一般の「概要を把握したい」方にお勧めの一冊です。

量子コンピュータが本当にわかる!

  • 高校生向け
  • 大学生・社会人向け

著者 : 武田 俊太郎

出版社 : 技術評論社

推薦者 : NVIDIA エンタープライズ事業本部 HPC デベロッパーリレーションズ 古家 真之介 氏 他

本書は量子コンピュータの仕組みを知りたい方向けに最適で、量子コンピュータについて 誤解されていることへの言及から始まり、量子力学の実験から計算の仕組み、量子コンピュータはなぜ計算が速いのか、また量子コンピュータはどのように作るかを解説しています。 光量子コンピュータ開発者の視点で語られる開発現場の雰囲気なども必見であり、実際にどのように作られていくのかを知りたい方にお勧めです。

教養としての量子コンピュータ

  • ジュニア
  • 高校生向け
  • 大学生・社会人向け

著者 : 藤井 啓祐(大阪大学)

出版社 : ダイヤモンド社

推薦者 : NVIDIA エンタープライズ事業本部 HPC デベロッパーリレーションズ 古家 真之介 氏 他

本書は量子コンピュータの入門書として、数式を使わずに量子論を説明するところから始まり、量子コンピュータ誕生までの歴史を紐解き、最新の技術動向や応用分野、さらに今後どのようになっていくかを初学者向けに解説しています。なぜ日本がこの分野で存在感を示しているのか、AIとどのような関わりがあるのか、さらに量子コンピュータが得意とするものは何なのかを知りたい方には、本書を読むことをお勧めします。

別冊 量子力学100年(Newton別冊)

  • ジュニア
  • 高校生向け

出版社 : ニュートンプレス

推薦者 : 慶應義塾大学 理工学部・物理情報工学科 教授 田中 宗 氏

2025年は量子力学が誕生してから100年となる節目の年でした。量子力学の様々な現象について、豊富な図解とともに紹介されているため、量子力学ってなんだろう? 量子力学はどんなところに使われているのか? を理解したい中学生や高校生の最初の一冊として適切です。

宇宙は「もつれ」でできている

  • ジュニア
  • 高校生向け

著者 : Louisa Gilder

監訳 : 山田 克哉

訳者 : 窪田 恭子

出版社 : 講談社

推薦者 : 横浜国立大学 大学院・工学研究院 教授 堀切 智之 氏

量子情報の本質的なリソースである「量子もつれ(エンタングルメント)」について、量子力学創成期から人類がどのように理解し、現代の応用にまで至る経過を辿ったのかを追った書籍です。数式はほぼないため、量子情報や量子もつれの厳密な理解ができるわけではありませんが、この分野の歴史的概観を与えてくれます。注意として、Webに詳細な注釈がありますが、会話などは著者が当事者の回想から再構成している部分があるようです。

TOP