はじめに

放射線治療とは、高いエネルギーの放射線を発生させる装置(リニアック)を使って患部に放射線を照射し、がんの治療や緩和医療を行います。患者さまにやさしい治療として、腫瘍を摘出する手術と比べ、切らずに機能と形態を保ちながら治療できます。

放射線治療の目的は、根治的治療、対症的治療、症状を和らげる治療に分けられます。当院では緩和ケア病床を有しており、緩和ケア科と連携を図りながら骨などに転移した病巣の勢いを抑え、痛みを和らげる治療を行っております。

医師紹介

福原 昇

役職 放射線治療科部長
専門分野 放射線治療
認定資格 日本放射線腫瘍学会 放射線治療専門医
日本医学放射線学会 研修指導者
ベストドクターズ(2012年~)
所属学会 日本医学放射線学会
日本放射線腫瘍学会
日本癌治療学会
日本医療マネージメント学会
日本無菌生物ノートバイオロジー学会
皆様へ一言 放射線治療に馴染みのない方も多いかと思います。放射線治療は上手につかえば副作用(有害反応)がほとんど問題になることなく悪性腫瘍の治療ができます。病期によっては十分に根治が可能であり、がんの疼痛緩和にも有用な手段です。がんの治療でお悩みの際には放射線治療をご検討ください。

放射線治療装置(リニアック)

高いエネルギーの放射線を発生させる装置(リニアック)を使って身体の外から患部にX線または電子線を照射する「外部照射」を行うことができます。臓器の腫瘍を摘出する手術と比べ、切らずに機能と形態を保ちながら行うがん治療やがんによる症状を和らげる緩和治療を行います。

放射線治療装置(リニアック)Clinac 2100CD

治療用位置決めCT

がんの広がりや周囲の正常組織の位置を把握するために、CTシミュレーターと呼ばれる装置によってX線CTスキャンを行い、治療計画を立てます。1回転のスキャンで16列の画像収集ができ、ガントリの開口径が900㎜と広いため、放射線治療計画に特化した専用装置となっています。

治療用位置決めCT

KORTUC(コータック)療法について

KORTUC療法は高知大学前教授の小川恭弘先生が開発された画期的な治療です。消毒薬として知られているオキシドール液(過酸化水素水)と美容整形や整形外科などで使用されるヒアルロン酸液を混ぜた液を「がん」に注射して放射線治療を行うと放射線治療のみよりも放射線が効きやすくなります。注射は放射線治療期間中に週2回の頻度で実施します。多くの方では注射は4~8回程度となります。KORTUC療法はすべてのがん患者さんに実施できる治療ではありません。副作用として注射の後に強い痛みが2時間程度は続くことも知られています。KORTUC療法は「局所の治療」であり、全例が完治する訳ではありません。

当院では2020年8月から「何らかの理由で他の治療が困難な患者さん」を対象としてKORTUC療法を開始しました。KORTUC療法に使用する薬剤とその注射での自己負担金はありません。治療を希望され他施設からの紹介状(診療情報提供書)をご持参いただける方は初診枠で予約となります。KORTUC療法を知りたい、治療をうけるか迷っている等で相談を希望される方はセカンドオピニオン枠(自費:税込み60分以内11,000円)での予約となります。KORTUC療法が可能かどうかは診察後の判断となります。資料が不足する場合には、資料がそろった後の診察で判断をさせていただきます。電話での問い合わせはご遠慮ください。

KORTUC(コータック)療法について