たかつハートリレー第12回でご紹介するのは、「読み聞かせボランティアグループ どんぐり」さんです。毎週子どもたちを対象にプラザ橘で「おはなしかい」を続けるとともに、地域の保育園や小学校、老人ホームにも通い、絵本の楽しさを伝えています。
子どもたちに絵本の魅力を伝えたい
畳と障子が明るい小部屋に、小さな子どもたちが目をキラキラさせて座っています。子どもたちの視線の先には、色鮮やかな絵本。そして、やさしく静かな朗読が部屋を満たしています。
この絵本の世界をつくっているのは、「読み聞かせボランティアグループ どんぐり」さん。取材で訪れたこの日は3名のメンバーの方が、3才以上の幼児向けと小学生向けの、2回の「おはなしかい」を開いていました。
ゆったり語りかけながら進めます
絵本の世界にぐんぐん引き込まれます
表情は真剣そのもの
1冊読み終わる毎に広がる笑顔
手あそびは元気いっぱい!
芽の字会の私たちも夢中に
2時半から30分間開かれる3才以上の幼児向けの会には、お母さんから離れて子どもたちだけが参加します。ページがめくられる度、身を乗り出して聞き入る子どもたち。楽しくて思わず立ち上がったり、絵本を指差しに行ったりということもありますが、やさしく静かに言い聞かせると、子どもたちは座ってまた本に聞き入るのです。「子どもたちは言えばできるんですよ。」と、どんぐりのメンバーの方。そうは言っても、30分は長いもの。読み聞かせの合間に手あそびを交え、子どもたちの集中力を切らさず楽しめるメリハリが利いたプログラムになっています。子どもたちが親から離れて聞くことで、本に集中すること、また、子ども同士で共感しやすい環境をつくることにつながっているんだそうです。
会が終わると、お母さんたちのお出迎え。子どもたちは、「また来るね!」と満面の笑みで会場を後にします。
小学生向けの会は、3時半から開始。学校が終わってから間に合う時間に合わせています。「学校から走ってきた!」と息せき切って駆けつけた1年生の男の子と3年生の女の子の2人を迎えてはじまりです。
積極的に科学の楽しさを伝える本を選んで読み聞かせるメンバーも
小学生向けに読み聞かせる絵本は、内容もちょっと難しく、長いものです。2冊をじっくり読んだ後、3冊目の『にじ』という絵本で締めくくり。3才からずっとどんぐりさんの「おはなしかい」に通っているという男の子に感想を聞いてみると、「『にじは太陽を背にして見られるんだよ』というところが面白かった。」とのこと。今日の科学の本選びから読み聞かせまでを担当されたメンバーの方は、「勉強と思わず、読み聞かせを通して知識を得て、科学の世界を広げてもらえると嬉しい!」と語ってくださいました。絵本の読み聞かせが科学への扉になるなんて、素晴らしいことですね。