メンバーで学び合い、支え合いながら、楽しく続けています
現在メンバーは、40歳代から80歳代の女性15名。読み聞かせを通して、子どもたちの豊かな心を育てることを目指して活動を続けて、18年目になります。
会設立のきっかけは、平成6年にプラザ橘が開館した年に行われた、子育てボランティアの講座です。受講者の中から、読み聞かせを行いたいというメンバーが15名ほど集まり、翌年、「読み聞かせボランティアグループ どんぐり」が産声を上げました。
「若い世代のメンバーは子育てに忙しく参加できないこともあるし、家族のサポートなどで活動を休まざるを得ない時もあります。私も何年も活動を休んだことがありましたが、ボランティアは続けることが大切と思い、ずっと関わっています。」と、グループの立ち上げから関わっておられるメンバーの方が、ゆったりと語ってくださいました。メンバーそれぞれの関わり方を受け止められる懐の深さが、グループが長年続いている秘訣だと感じました。
月1度の定例会では、「おはなしかい」の反省や、夏のとくべつおはなし会、プラザ橘まつり、親子で楽しむおはなし会など、イベントの企画の話し合いをしています。
読み聞かせは、誰でも気楽に取り組めるものですが、公の場では、絵本の持ち方・ページのめくり方・発声の仕方などの基礎的な技術があるそうです。小さな子どもたちを絵本に集中させるのは、とても難しいこと。技術をもっている方が、大勢の子どもたちを引きつけることができるのだそうです。どんぐりさんでは、メンバーで学び合ったり、読み聞かせボランティアのための勉強会に参加することを続けています。
本選びとプログラムづくりは、難しいだけにやりがいを感じるそうです。「この本の反応はもう一つかなぁ。」と思っていた本が、意外に反応が良かったときには手応えを感じるそうです。
地域に飛び出し、絵本の魅力を伝えています
グループ結成の翌年から毎年続いているプラザ橘での夏休みイベント「夏のとくべつおはなし会」は、メンバー総出で趣向を凝らした内容です。年々参加者が増えて、今年は200人を超える大盛況!
また、最近は、1才から2才までのお子さんへの読み聞かせを始めました。学びの意識が高いお母さんが多く、手遊びを楽しんだり、絵本の選び方を伝えているそうです。
夏休みイベントは会場に参加者があふれんばかり
特別企画のパネルシアターや人形劇
大イベントを成し遂げるやりがいも
活動の舞台は、プラザ橘を越えて、地域にも広がっています。 地域の3つの保育園と2つの小学校の学童保育には、それぞれ月1回、担当を決めて読み聞かせに出向いています。また、本を借りに図書館に来ることができないお年寄りにも絵本の楽しさを伝えたいという気持ちから、老人ホームにも読み聞かせに出向いています。
地域のさまざまな世代の方に寄り添い、絵本の魅力を直接届けるどんぐりさんの活動は、本当に素晴らしいですね。