ハートリレー第13回 認知症を支える地域の応援団「子母口ミニデイ」

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役割を超えた信頼を築き、話し合いながら進む子母口ミニデイ

 実施委員長を務める橘地区社会福祉協議会の森さんは、スタッフのみなさんを優しく見守る子母口ミニデイの大黒柱。「子母口ミニデイは17年目に入りました。私自身、民生委員・児童委員になったことがきっかけで関わりはじめ、ここで地域の方々との関わりが広がりました。」と語ってくださいました。

写真 実施委員長の森さん(右)と副委員長の大塚さん(左)

実施委員長の森さん(右)と副委員長の大塚さん(左)

 食事づくりのリーダーで民生委員・児童委員の成田さん、ボランティアのリーダーの鶴羽さんは、「私たちは関わり方や役割は互いに違うけれど、それぞれ自分たちの役割をしっかりと果たしているので、強い信頼関係で結ばれています。もっとお互いの取り組みへの理解を深め、子母口ミニデイをよりよくしていくために、毎回会が終わった後に反省会をはじめました。それぞれのリーダー中心に集まり、想いや取り組みを話し合っています。スタッフ全員が集まって話し合う場も、年に3〜4回設けています。」と胸を張って教えてくれました。

 また、ボランティアさんの後継者育成にも取り組んでいます。鶴羽さんが同じ町会の運動普及推進委員の方に声を掛け、新たに若い2人の方がボランティアに加わりました。今回もそのおふたりがダンスのレクリエーションで大活躍。会場いっぱいに元気が広がりました。

写真 仲睦まじい様子のみなさん

仲睦まじい様子のみなさん

写真 厨房で腕を光らせるみなさん。美味しい昼食に感謝!

厨房で腕を光らせるみなさん。美味しい昼食に感謝!

取材を終えて

 子母口ミニデイのみなさんは仲良く、気持ちを一つに取り組みを続けていらっしゃることが素晴らしいと思います。私たち「読み聞かせボランティアグループ どんぐり」でも、老人ホームでの読み聞かせなどを行っていますが、子母口ミニデイさんの認知症の方とその家族を地域で支えようという頑張りに、頭が下がりました。

写真 堅い信頼関係に、「どんぐり」のおふたりも目を細めます

堅い信頼関係に、「どんぐり」のおふたりも目を細めます

介護をされている方のお話を聞いて、認知症はたとえ症状が軽くても支える家族の負担は大きく、深い悩みを抱えていることも知りました。そんな中、この認知症介護教室が介護者のみなさんの楽しみになっているということが伝わってきました。これからの時代、高齢者の増加に伴って、認知症の方も増えるはず。この取り組みを未来へつなげていくためにも、より多くの方々にこの取り組みを伝え広げ、新しい担い手となる方との出会いを生み出していけるといいなと思いました。

子母口ミニデイのことをもっと知りたい!

  • 子母口いこいの家1階で、毎月第1金曜日10時から14時30分まで開催しています。
  • 「ミニデイ」:川崎市内にお住まいの、60歳以上の虚弱なお年寄りを対象に行っています。ご参加には、事前相談が必要です。川崎市高津区社会福祉協議会までご連絡ください。
  • 「認知症介護教室」:認知症の方の介護者のご参加は、自由です。
  • 昼食を食べる方のみ、食事代として300円
  • ボランティアを募集しています。

    ①ミニデイに来られた高齢者の方と一緒にレクリエーションをして楽しんでくださる方

    ②ミニデイで高齢者の方へレクリエーションをしてくださる方

    ③ミニデイに参加する高齢者の方を車で送迎してくださる方

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取材先

橘地区社会福祉協議会・
ミニデイケア実施委員

実施委員長
森昭司さん         
連絡先
川崎市高津区社会福祉協議会
住所
〒213-0001 川崎市高津区溝口1-6-10 てくのかわさき3階
電話
044-812-1879
ホームページ
http://www.kawasaki-shakyo.jp/takatsu/
index.cgi?c=109

取材者

写真 取材者

読み聞かせボランティアグループ どんぐり
都所さん(左)と北原さん(右)

毎週子どもたちを対象にプラザ橘で「おはなしかい」を続けるとともに、地域の保育園や小学校、老人ホームにも通い、絵本の楽しさを伝えています。