参加者を気遣う気持ちが、とても自然で気持ちいい
健康チェックが終わると、いよいよ本格的にプログラムの始まりです。まず「上作延ミニデイ」の冨田運営委員長より朝のあいさつ、そして今日の担当スタッフの後藤さんと大橋さんから予定されているレクリエーションの内容やお楽しみ企画の案内がありました。冨田さんも担当スタッフの方も家族に接するように飾り気のないユーモアあふれる口調で語りかけ、参加者の笑いを誘い、緊張感をほぐしていきます。
高津区保健福祉センター保健師の神代さんから、長寿の秘訣はくよくよしないこと、退屈しないこと、それにプラスして周りの人に優しくあることという講話では、122歳という世界一の長寿記録の持ち主だったフランスのジャンヌ・カルマンさんが118歳で周りの人のために禁煙したエピソードが紹介されました。お話のあとは介護♥予防かわさき体操です。「上を向いて歩こう」の曲に合わせて、参加者、スタッフがそろって体を精一杯大きく動かしていました。
冨田運営委員長のあいさつ
後藤さん(右)と大橋さん
楽しい健康講話
体を動かすと気持ちいい!
見本のないことを地域のみんなで楽しく協力して切り開いてきた20年
「上作延ミニデイ」は今年20周年を迎えました。体操のあとのレクリエーションタイムも、みんなで20年の歩みを写真で振り返って思い出話に花を咲かせようというものでした。20年前から通っている方は自分の写真を見つけて新しい参加者にその写真のことを話したり、友達を見つけて懐かしんだり、楽しいひと時を過ごしていらっしゃいました。
思い出が蘇ります
皆さん真剣なまなざし
写真を見ながらだと会話も弾む
冨田さんに20年間のことを振り返っていただきました。「もともとこのミニデイは、行政が軽度の障害のある高齢者のために『上作延いこいの家』で何かやってくれないかと言ってきたので、じゃあやってみようかということで始めたものです。どういう内容でやってほしいということがあったわけではなかったので、1年ほど前からリサーチとミーティングを重ねスタートしました。最初は試行錯誤の連続だったけれど、前例がない分いろいろなことにチャレンジできて、やりやすくもありました。今では春の東高根森林公園の野外活動や1日バスツアーなど外での行事など、プログラムも豊富になってきています。始めて半年後くらいから、いこいの家で初めてのミニデイということで、見学者もたくさん訪れるようにまでなりました。」「うちでやっていることは楽しいですよ。高齢者が高齢者をお世話するので、気持ちがよく分かるというのも強みですね。」と、一言一言に20年間積み上げた自信が感じられました。
20年前の発足の経緯を語ってくれた冨田運営委員長