薬剤部

薬剤部の理念

「調剤は正確に、対応は丁寧に。信頼と実績の薬剤師をめざそう。」

薬剤部の仕事

患者様の治療に必要な薬は、薬剤部から供給しています。当院の薬剤部には薬剤師20名と薬品の物流管理(SPD)担当者5名が働いています。具体的には次のような業務を行っています。

調剤業務

内服・外用

調剤とは医師が発行した処方せんに基づき、患者様ごとに薬剤を調合することです。調剤室では、主に入院患者様の調剤を行っています。なお、外来患者様へは原則として院外処方せんを発行し、保険薬局でお薬を受け取っていただいています。
医師が発行した処方は電子カルテシステムにより薬剤部に送信されます。薬剤師は処方せんの内容(投与量・用法・相互作用等)をチェックし、調剤します。調剤されたお薬は、別の薬剤師により鑑査(確認)を受け、患者様の元へ届きます。

内服調剤 散剤調剤

注射

医師が発行した処方せんに基づき、入院および外来の患者様の注射薬を、患者様ごとに調剤(個人セット)しています。内服・外用薬と同様、処方せんの内容(投与量・用法・相互作用、配合変化等)をチェックし、調剤します。調剤された注射薬は、別の薬剤師により鑑査(確認)を受け、患者様の元へ届きます。

注射調剤

注射薬調製業務

高カロリー輸液の調製

高カロリー輸液は、経口で栄養を摂取することが困難な患者様に対して使用する注射薬で、体に必要な糖質、アミノ酸、電解質、ビタミン、微量元素を含みます。クリーンフードを使用した無菌室で調製することにより、細菌による汚染を防ぎ、安全に患者様へ投与することができます。

抗がん剤の調製

当院での抗がん剤治療は、使用薬剤、投与量、投与スケジュール、副作用を予防する薬剤等を含めて決められた「レジメン」に基づいて行われています。薬剤部では、適正に抗がん剤治療が行われるよう、疾患ごとのレジメンおよび患者様ごとの投与歴を管理しています。
また、レジメンに従って指示された通りの薬剤が患者様へ投与できるよう、薬剤部で処方せんの内容をチェックし、注射薬の調剤を行います。抗がん剤は安全キャビネット内で調製を行った後、患者様の元へ届きます。

混注

製剤業務

市販されていませんが、治療上必要なため病院内で調製した薬を「院内製剤」と呼びます。睡眠薬や神経痛に対する坐薬、悪性腫瘍に対する出血・浸出液漏出止めに用いる軟膏、白内障手術前の点眼薬等を調製しています。

製剤

病棟業務

入院患者様のベッドサイドへ伺い、薬(内服薬、外用薬、注射薬)の飲み方や使い方、効果、副作用、注意事項等を説明しています。患者様からのお話や持参薬情報、検査データ等から薬の副作用、飲み合わせのチェックを行い、より患者様が安心して薬物療法を受けられるよう活動しています。
さらに、病棟スタッフに対して最新の医薬品情報を提供し、薬剤部と病棟の架け橋の役目も担っています。

服薬指導

医薬品情報管理業務

医薬品を適正に使用するために医薬品に関する情報を収集・管理し、患者様や医師をはじめとする医療従事者、院外の保険薬局へ情報を提供しています。

医薬品管理業務

当院では1500種類ほどの薬品を取り扱っており、院内で使用するさまざまな医薬品を効率的かつ経済的に管理するため、物流管理(SPD)システムを導入しています。主に薬品の購入管理・品質管理、各部署への供給を行っています。

薬学生病院実務実習

薬学部が4年制から6年制となり、5年次に11週間の実務実習が必修となりました。調剤、注射調製、病棟業務、医薬品情報管理、医薬品管理、治療薬物モニタリング(TDM)業務等、薬剤部で行う全ての業務について実習を行っています。また、同じ市立病院である川崎病院や、院内の他部署への見学を多く取り入れています。
次代を担う薬剤師を育成するため、薬剤部職員全員で実習を担当します。

チーム医療への参加

感染制御チーム(ICT)

当院では病院感染対策を効果的に実践するため、医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師から構成される感染制御チーム(ICT)が組織されており、薬剤師は2名が参加しています。
薬剤師の主な役割は、抗菌薬と消毒薬の適正使用に関する情報収集や提供、医薬品の管理等です。特に、近年社会問題化している耐性菌(抗菌薬の効きにくい細菌)による院内感染対策として、抗菌薬の適正使用の重要性が指摘されており、特定の抗菌薬について届出使用制を導入して使用状況をチェックしています。また、医師からの相談業務等も行っており、一部の抗菌薬については投与された患者様の血液中濃度を測定・解析することにより、最適な投与方法を医師に提案する等しています。

栄養サポートチーム(NST)

栄養サポートチームは医師、看護師、薬剤師、管理栄養士で構成されています。患者様の栄養状態を分析し、より良い治療を提供するために活動しています。その中で薬剤師は栄養点滴や経口栄養剤の内容を確認・提案したり栄養状態に影響するような処方内容の確認を行ったりしています。

緩和ケアチーム

当院では「がんサポートチーム」という名称で、医師(内科医、精神科医)2名、看護師1名、薬剤師1名、栄養士1名から構成されており、週1回の回診とカンファレンスを行っています。疼痛等の身体的苦痛だけではなく、精神的、社会的、スピリチュアルな問題への支援も行っています。チームの薬剤師は、病棟担当薬剤師と情報を共有し連携しながら、患者様やご家族への服薬指導、薬の効果の確認や副作用のモニタリング等を行っています。また緩和ケア外来においても服薬指導を行っています。

糖尿病チーム

医師、看護師、栄養士、薬剤師、臨床心理士、臨床検査技師、理学療法士から構成された糖尿病サポートチーム内の一員として、薬剤師は教育入院された患者様に対して糖尿病治療薬に関する説明や、インスリンの投与方法および自己血糖測定(SMBG)の指導等を個別に行っています。また、多くの患者様に糖尿病治療薬に対する知識を深めてもらえるよう隔週木曜日に糖尿病教室を開催しています。チーム一丸となって患者様に最適な治療を受けてもらえるよう定期的にカンファレンスも行っています。

持参薬確認業務

持参薬とは、患者様が当院に入院される際に持参された、普段お使いになっているお薬で、内服薬・外用薬・自己注射薬等全てのお薬が含まれます。薬剤部では、入院中も安全にお薬を使用し治療に役立てられるよう持参薬の確認業務を行っています。
入院の際は、普段お使いのお薬と一緒にお薬手帳やお薬の説明書もご持参下さい。

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