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「ようこそ、バリアCAFÉへ~二足歩行者ウォーカーの体験~」の耳の不自由な方へのテキスト情報

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2021年4月2日

コンテンツ番号126748


動画を視聴されるかたは、画像をクリックしてください

ようこそ、バリアCAFEへ~二足歩行者ウォーカーの体験~

「この辺なんだがなあ」

スマートフォンを見ながら堀端の遊歩道をスキップしてきた男

「うわ!水たまりかよ。革靴なのに」

 

水たまりの前で立ち往生の車いすを使っている女性に

「あの、これどこですか?」

「戻って、その先を右です」

「あ、どうも」

(え?行っちゃうの?自転車をどけてくれたら進めるのに…)

 

男の行く先は…

「いらっしゃいませ」

「あれ?貸店舗のはずだけど…」

 

看板に「五感で体験する超感覚カフェ バリ カフェ?」

「どうぞ」

店頭に立つ美女のメイドから赤い飲み物を差し出され、

「ん~」

飲み干したとたん、

「ん??」目が回る…

微笑み招くメイドもかすむ…

 

「バリ カフェ…ん?違う、バリアカフェ!?」

くらくらするが、ふらつきながらカフェへ…

「いたっ!」

入口で頭をぶつけた!

「低っ!…お?」

 

注意書き

「お願い 二足歩行者にご理解を」

 

「すみませ~ん」後ろから車いすを使う青年が来店。

 

中を覗けば、フラットな店内には、10人ほどの客。みんな車いすを使っている。

テーブルはいくつかあるが椅子はない。

じろじろ見られ、居心地が悪い。

(帰ろう…)

「はいどうぞ」

ウェイターに、お冷を乗せたトレイを渡された。

「あ、あの」

「メニューこちらです。あ、ナポリタンですね。」

ウェイターも車いす…。

 

テレビでは

「二足歩行者が直面する差別とは」

―二足歩行の障害者比率―

 

(え!?)思わず足を見る。

二足歩行の障害者12%

「またまた~」

インタビューに答える女性

「一週間前、彼から突然、婚約破棄を言われました。理由は、私の二足歩行です。納得いきません」

「は?」

 

「お待たせしました」

さっきのメイドが車いすに乗ってナポリタンを運んできた

「どうも。あ、待って…」

またも、トレイを手に立ち尽くす…

 

テーブルは少なく、

皆、車いすにトレイを乗せて食べている。

 

(おれはテーブルがないとなぁ…どこか空いてないかな…)

上から吊るされたグリーンや飾りが低すぎて、ぶつかりながら

「あった!」と思ったら、取られた…

 

しかたがない。

床にトレイを置いて…

「お客様!すいません、床には置かないでください」

 

片手でトレイを持ってフォークで食べようとするが、うまくいかず、

両手でもって、皿から直接食べる。

 

と。背後で、男性がバックしてきた…

「うわ!」

突っ伏した男

顔をあげると、おば様が、ナポリタンまみれでワナワナしている…

「ちょ…っと!」

「あ、あ、すみません…」

振り向くと、バックしてきた男性

「んん…大丈夫ですか」

「二足歩行者だから仕方ありませんわ」

モップで床のパスタを掃除するウェイター。

お客もみんなその周りに集まり、ちらちらと男を見る…

 

(いたたまれない…帰ろう)

と踵を返すと、

さっき道で会った彼女が。

 

「あ、あの…」

彼女は男をじっと見つめている。

 

(そうだ!おれはさっき…水たまりで…)

 

気づけば、そこは、水たまりの遊歩道

目の前に立ち往生している彼女

「あ、あああ」

とっさに逃げ出す男だが、ふと、足を止める

 

(そうだ。さっきのカフェでおれは…)

 

彼女は、水たまりを越えられず、

その脇には自転車が停めてあるせいで通れず…

あきらめて、遊歩道を戻っていく

 

「あ、あ!ちょっと!すみません。」

彼女が振り向く

「今、これ、どけますから!」

「あ、ありがとうございます!」

 

男は自転車をどけて彼女に駆け寄り、車いすを押して歩き出した。

 

行先は。さっきのカフェ。

 

円錐形のおしゃれな建物はしかし、「貸店舗」の札がかかっているだけだった。

(はて…?)

ふと、建物を見上げていた彼女と目が合う。

 

(そうだ!いいこと思いついた!)

 

で、後日。

そこは、”バリエーションを味わう”「バリエCAFE」に。

 

「いらっしゃいませ!」

店長になった男。

車いすを使っているお客さんをテーブルに案内する。

 

遊歩道で会った彼女は店員に。

「いらっしゃいませ」

おしぼりとお水を出し、にこやかに接客する。

 

椅子に座る客と車いすに座る客が挨拶を交わす。

ぶつからないよう、スペースも広くとってある。

 

「よしよし」

満足気にうなずく男。

 

「いらっしゃいませ…ん?」

 

白杖をついて入ってきた全盲の男性!

「そうだった~!バリエCAFE 、もっといろんな立場で考えなくちゃ」

 

「あたりまえ」って誰かにとっての「たいへん」かも…

 ~見方が変われば、世界も変わる~

 

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