水質管理と放流水質
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下水道には、風呂やトイレ、炊事や洗濯などの生活排水や、工場、研究所などの事業活動に伴う排水が排除されます。これらの排水は、下水管を通って、市内4箇所の水処理センターにそれぞれ集められ、活性汚泥法と呼ばれる微生物(活性汚泥)を活用した処理を行った後、河川や海に放流されます。水処理センターの流入水は、一般に、灰黄色で、BODがおおよそ200mg/L程度の大変汚れた水ですが、水処理を行うことによって、無色透明で、BODが3~10mg /L程度と、魚が生息できる程度まで浄化されます。
BODとは、水の汚れを表す指標で、一般的に数字が大きいほど水が汚れており、数字が小さいほどきれいな水であると言えます。ちなみに、ビールのBODは5~10万mg/L、ラーメンスープのBODは2~3万mg/L程度です。
-市からのお願い-
下水道にシアンや六価クロムなどの有害物質、油や酸・アルカリなどが流入すると、微生物が死滅するなど、処理機能に大きな影響を与えるので、これらを下水に流さないでください。
水処理センターからの放流水は、法令(水質汚濁防止法、川崎市公害防止等生活環境の保全に関する条例等)で排水基準を守るよう義務づけられています。そのため、流入水や放流水の水量・水質の変化、施設内の微生物(活性汚泥)の状況などを常に監視し、最も適した運転条件で処理を行うことで、良好な放流水質を保っています。また、水質の測定には、ガスクロマトグラフ質量分析計やICP発光分光分析装置などの高度な分析機器も使用し、緊急時にも迅速に対応できるようにしています。
詳しく知りたい方のためのデータ集
お問い合わせ先
川崎市上下水道局下水道部下水道水質課
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
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