令和5年度 市立川崎高校の文化祭でバリアフルレストランを開催しました!!
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市立川崎高校の文化祭でバリアフルレストランを開催しました!!
今回のバリアフルレストランは一味違い、事前に福祉科の生徒とワークショップを実施し、当日の運営を有志の生徒が行いました!!
※障害の社会モデル・・・障害や不利益・困難の原因は障害のない人を前提に作られた社会の作りや仕組みに原因があり、それらを解消するのは障害を作り出している社会の責務という考え方。(日本ケアフィット共育機構のHPより)
バリアフルレストランとは?
車いすユーザーが多数派になった逆転した架空世界を体験し、社会が作り出す障害とは何か、“当たり前って何だろう”を問いかける体験プログラムです。レストラン内は、天井が低く、イスがないなど車いすユーザーに最適化された空間となっており、参加者は「二足歩行者」という障害のある方としての待遇を受けることになります。
※「障害の社会モデル」を体験するものであり、実際に飲食するものではありません。
ワークショップの様子
文化祭でバリアフルレストランを実施するために、運営を行う福祉課のコアメンバーとなる生徒たちに事前にワークショップを全4回実施しました!
障害とはなにか。障害の社会モデルとはなにか。
バリアフルレストランが伝えたいことはなにか。
などのことについて話し合い、生徒たちに改めて考えてもらう時間を設けました。
当日の様子
文化祭は9月8日(金)、9月9日(土)の2日間で実施しました。
※8日は校内公開、9日は一般公開
付属中学の生徒を含む在校生や保護者、卒業生に近隣にお住まいの方々等、さまざまな方にご参加いただき、2日間の合計で170名以上の方が体験しました!
プログラム内容
★受付
車いすが多数派になった世界を体験してみませんか?と呼び込みを行いました。
中の様子が分かるように外観に写真を貼って呼び込みをしやすいように工夫も!
★オープニングゾーン
レストランに入る前に、障害とはなに?と問いかけ、バリアフルレストランを体験する前に考えを整理!
思い思いにシールを貼って、何が“障害”なのか考えました。
★レストランゾーン
いざ!レストランの中に!!
入るとすぐに「いらっしゃいませ。あー二足歩行障害の方ですね。介助者はいませんか?」と店員役の生徒に声をかけられます。
その後も、天井が低い店内を腰を曲げながら移動し、店員には「二足歩行でどうやって生活しているのですか?」と声をかけられます。店員役の生徒による熱演は大好評でした!
★振り返りゾーン
レストランを出ると、振り返りゾーンに!
“心身に障害がないはずなのになぜ障害者と扱われた?”という問いかけから始まり、日常でみかける社会の偏りのクイズ等を見ることで、障害の社会モデルの考え方を知ってもらいました。
最後は、ワークショップを経てコアメンバーの生徒が作った“いつも何気なく使っている学校内の偏り”を紹介しつつ、障害への認識を問いかけた動画を見て、プログラムは終了しました。
★感想
バリアフルレストランを体験した方々には、葉っぱ型のメモ用紙に感想を書いていただき、きになるきにどんどん貼っていただきました!
2日目の最後には、木を覆いつくすほどの大量の葉っぱが咲きました!!
参加者の声
参加された方の感想(一部抜粋)
・自分に障害がなかったりすると、どうしても「バリア」に目を向けられなくなってしまう。「他人事」ではなく、「自分事」として捉えようと思う!
・場合によっては全てのことが障害になりえると思った。
・少数派の扱いを受けて実際に相手の立場になって考えることの重要性を実感しました。気にしていないものが困りごとになっていると知りました。
・今までは毎日の生活が当たり前だと感じていたが、みんな過ごしやすい場にすることが大切だと気づいた!
準備から運営まで生徒たちの頑張りにより、大盛況で幕を下ろすことができました!!
お問い合わせ先
川崎市市民文化局パラムーブメント推進担当
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-0809
ファクス: 044-200-3599
メールアドレス: 25para@city.kawasaki.jp
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