令和6年度 市立川崎高校の文化祭でバリアフルレストランを開催しました!!
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コアメンバー集合写真
市立川崎高校の文化祭でバリアフルレストランを開催
市立川崎高校でのバリアフルレストランは2回目。前回と同様に福祉科生徒のコアメンバーが主体となって活動し、特に経験のある3年生がリーダー役となり、後輩たちをまとめあげながら一丸となって進めました。
※障害の社会モデル・・・障害や不利益・困難の原因は障害のない人を前提に作られた社会の作りや仕組みに原因があり、それらを解消するのは障害を作り出している社会の責務という考え方。
バリアフルレストランとは?
車いすユーザーが多数派になった逆転した架空世界を体験し、社会が作り出す障害とは何か、“当たり前って何だろう”を問いかける体験プログラムです。レストラン内は、天井が低く、イスがないなど車いすユーザーに最適化された空間となっており、二足歩行での参加者は「二足歩行者」という障害のある方としての待遇を受けることになります。
※本イベントは「障害の社会モデル」を体験するものであり、実際に飲食するものではありません。
ワークショップの様子
文化祭でバリアフルレストランを開催するにあたり、全4回の事前ワークショップを実施。
運営する福祉科のコアメンバーは、講師からバリアフルレストランや障害の社会モデルについて学び、車いすユーザーの視点で障害とは何かについて語り合いました。また、生徒たちは本番に向けて自主的に演技の練習や宣伝用のポスターづくりを行っていきました!
グループで話し合う様子
福祉科生徒が作成したポスター
当日の様子
文化祭は9月6日(金)、9月7日(土)の2日間で実施しました。
※6日は校内公開、7日は一般公開
在校生や保護者、卒業生、近隣にお住まいの方々等、さまざまな方にご参加いただき、2日間の合計で180名が体験しました!
プログラム内容
★受付
★オープニングゾーン
ここではアイスブレイクとして来場者同士が障害と思うものについて話し合い、シールをパネルに貼っていきました。
話し合いの後、司会役の生徒が車いすユーザーが多数派になった架空のニュース番組を用いて説明し、来場者がレストランゾーンの世界観に入り込みやすいように促します!
★レストランゾーン
レストランゾーンでの説明を受けて、いざ入店!
入るとすぐに「いらっしゃいませ。あ…二足歩行障害の方ですね。こんなに大勢来られるのは初めてで…少々お待ちください」と店員役の生徒に声をかけらます。
店員は一人で対応できないのか、店長役まで登場します。
その後も、天井の低い店内を腰を曲げながら移動し、店長役の生徒からは「二足歩行のお客さん全員に椅子が準備できず申し訳ございません。食事の時はいつもお辛いでしょうね」と同情されます。
店員・店長役はアドリブをきかせながら、車いすユーザーが多数派の世界観を熱演しました!
★振り返りゾーン
体験後は生徒の案内で振り返りゾーンへ。
レストランゾーンで感じたことや気づきから障害の社会モデルについて学んでもらい、アンケートの記入をお願いしました。
プログラムの最後には、アンケートの回答と引き換えにかわさきパラムーブメントグッズが当たるガラポン抽選に挑戦!
★感想
一言コメントを貼るパネル
「きになるき」(本番前)
最終日には幹が見えにくくなるほど、たくさんコメントをいただきました。(終了後)
参加者の声
体験後アンケート(一部抜粋)
・健常者が多数派の社会が障害者を作り出していることがよく理解できました。バリアフリーということをもう1度考えたいと思いました。
・定期的に意識しないと無自覚なバリアーを自ら作っていると感じました。
・日常の生活や身の回りのこと、生活環境について、改めて考えることができました。
・バリアフルレストランをずっと体験してみたいと思っていました。「障がいの社会モデル」など言葉・知識として知っていても、実際に体感することが一番理解でき、自分ごととして社会を改めて見る、行動に移すことができると実感できました。素晴らしい体験、展示でした!ご準備などおつかれさまでした。
準備から運営まで生徒たちの頑張りにより、大盛況で幕を下ろすことができました!!
お問い合わせ先
川崎市市民文化局パラムーブメント推進担当
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-0809
ファクス: 044-200-3599
メールアドレス: 25para@city.kawasaki.jp
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