川崎市 児童相談所で働こう

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川崎市の児童相談所で働く先輩職員に、川崎市を志望した理由やしごとのやりがい、プライベートなどをインタビューしています。

平成6年度入庁
「信頼関係」を築き心を開いてもらえたときが、一番うれしいですね。

  • しごとの内容

    一時保護所では、24時間体制で2歳から18歳の子どもたちを預かり、生活の援助や見守りをしています。家庭での育児が困難になってしまったり、保育園や幼稚園から虐待が疑われる通報があったり、家出や帰宅拒否など様々な事情で家族と離れなくてはならなくなったりしたお子さんがいます。保護所では担当制で密にお子さんへの対応ができるようにし、話を聞き一緒に遊ぶことで気分転換。不安感を取り除けるようにしています。

  • 職場の環境

    私は今年度より保育園から異動してきましたが、まず驚いたのが朝と夜勤に入る前に行う引継ぎにしっかり時間を費やし、情報共有を大切にしていることです。ひとり一人の日中・夜の様子や体調などを引継ぎで把握できるため、休み明けでも安心して勤務に入れます。一時保護所での勤務は1年目ということもありわからないことも多いですが、どの職員に聞いても細やかに教えてもらえます。経験を積んだ先輩方にアドバイスをしてもらえるのでとても心強いです。

  • 休日・休暇の過ごし方

    夜勤明けの翌日が休みになっているため、平日休みも多くあります。のんびり過ごすこともありますが、平日にしか行けない銀行や、土日だと混んでいるお店にも行きやすいなどのメリットを感じています。

    ダンスが趣味で、コロナ前はショーの出演のため海外まで行っていましたが、今はオンラインをうまく利用しながらレッスンを受け、気分転換をしています。屋外では大道芸見物が好きで、見に行く前に出演者のチェックをするなど、かなりマニアックに楽しんでいます。身体を動かしたり、外の空気にふれたりするとリフレッシュできますね。

  • 福祉の仕事をめざした理由

    小さい頃、自分が持っていた不安感や怖かったことなどを理解してくれる大人を求めていたので、小さな子どもたちにとって私がそういう存在になれたらと思い、福祉の道を選びました。不安感は大きなものだと思うので、子供たちの気持ちに寄り添えればと思っています。

  • 川崎市の職員を志望した動機、川崎市職員になって良かった事

    学生の頃から川崎市の公立保育園でアルバイトをしていました。職員の皆さんが親切だったことと、ベテランの先生が多く、実習に行っていた私立の幼稚園との違いも感じました。実際に職員になってからも、ベテランの先生ほど勉強熱心で研修などもおすすめのものを教えてくださるなど、知識が豊富だと感じています。

  • 働いてみた印象

    以前は、保育園、役所、児童相談所などを、すべて切り離して考えていたのですが、実際に働いてみるとしっかりと連携をしていて「つながり」を感じました。保育園から児童相談所への異動をさせてもらうことで、保育園での保護者支援についても考え直すいい機会をもらえたと思っています。

  • 仕事をする上で、心がけている事

    保護所に来る子どもたちは事情を抱えているため、悲観的な気持ちになっていることや、生育環境のせいで自己肯定感が低いお子さんもいます。しっかりと向き合い、気持ちに寄り添うことを大切にし、自分を大事にする気持ちを持てるようになってほしいと思います。また集団生活をする中でも、一人ひとりに権利があることを忘れないように接しています。

  • 児童相談所で働く中で苦労したこと

    「一時保護所」という名称ですが、長期に渡って出られないお子さんもいます。不自由さがある中でイライラしてしまい、不安定になることもあります。どうしたら笑って過ごせて、気分を変えてあげられるか悩みます。本来なら親と築くはずの愛着関係ができていなかったり、ルールを守ることの大切さを教えられていなかったりすることも多く、守れずに注意を受けると荒れてしまうお子さんもいます。保育園に勤めていた時から大切にしてきたことは、まず信頼関係を築くことでした。信頼できると心を開いてくれるはず、そう信じて対応しています。課題は多いですが、笑顔で一緒に過ごせるようになってきたことで、私自身が元気をもらえています。

  • 児童相談所で働くやりがい

    一緒に過ごして、ひと時でも「楽しかった」と言ってもらえ、思い切り笑うことができたときに、小さい頃の大切な時間を一時保護所で過ごさなくてはいけないお子さんにとって、良い時間になったのかもしれないと感じられます。

  • 今後チャレンジしたい事

    一時保護所の仕事経験を活かして保育園に戻った際に、今までとは違う視点で保護者支援ができるのではないかと思っています。

  • 児童相談所で働く事を検討している方へのメッセージ

    私が一時保護所に異動希望をしたのは、学生の頃に養護施設に実習に行った経験からでした。養護施設と一時保護所は、共通するものがあると思っていましたが、実際には辛い思いをしてきたお子さんたちが多く、家に帰れば親御さんがいる環境とは異なります。

    子どもたちの大切な時期に携わることは責任重大ですが、笑顔を見た時にやっていてよかったと思える尊い仕事だと思っています。子どもたちの姿にふれ、自分にできることは何だろうと考えることは、自分自身の成長にもつながります。興味を持った方はぜひ一緒に働きましょう。

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