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(橘)ごみ処理方式の選定結果

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2014年12月8日

コンテンツ番号47738

ごみ焼却方式選定特別部会報告

特別部会設置の目的

 特別部会は、橘処理センター整備事業におけるごみ処理方式について、環境への配慮、性能、信頼性、安全性、経済性などを多角的、総合的な視点から検討することを目的とし、設置しました。

1 ごみ処理方式選定の条件及び基本的考え方

  • 検討範囲は、新橘処理センターにおけるごみ処理方式とする。
  • 処理対象物は、家庭系ごみ及び事業系ごみとする。
  • 施設規模は、日量600トン程度とする。
  • 浮島埋立処分場は、概ね40年程度以上使用できるものとする。
  • 公衆衛生の観点(臭い・ハエ等)から、安全・安心を優先し、ごみを迅速に処理できる方式を選定する。
  • 長期安定的にごみを処理できる方式を選定する。
ごみ処理方式の選定までの流れ(ごみ処理方式の「抽出」)

『ごみ処理方式の「抽出」』
ごみ処理方式を全般的に抽出する。

ごみ処理方式の選定までの流れ(条件設定による「絞込み」)

『条件設定による「絞込み」』
「ごみ処理方式の抽出」で抽出されたごみ処理方式の中から、新橘処理センターで求める一定の条件を定め、これらを満足させる方式を絞り込む。

ごみ処理方式の選定までの流れ(評価項目の設定)

『評価項目の設定』
条件設定により絞り込まれたごみ処理方式について、技術を有するプラントメーカへのヒアリング(技術資料の提供)を実施し、その内容及びごみ処理方式の評価項目の設定を行う。

ごみ処理方式の選定までの流れ(ヒアリング調査)


『ヒアリング調査』
プラントメーカに対してヒアリング調査を行う。

ごみ処理方式の選定までの流れ(ごみ処理方式の「選定」)

『ごみ処理方式の「選定」』
プラントメーカへのヒアリングにより、安全性や安定処理、資源化等のさまざまな面から比較検討を行い、最終的に橘処理センターで採用するごみ処理方式を一方式に絞り込む。

2 メーカヒアリングの実施

 絞り込みの結果、以下の2方式についてメーカヒアリングを行いました。

  • 焼却方式(ストーカ式)
  • ガス化溶融施設(流動床式)

3 ごみ処理方式の選定(評価基準・評価方法)

(1) 評価方法

 記号(◎、〇、△、☓)で評価する「総合評価方式」としました。

(2) 評価基準

<評価の考え方(定量評価項目)>

 [数値化された項目の評価基準の考え方]

 最大値と最小値の間を3等分し、最も優れる区間を◎、次に優れる区間を〇、劣る区間を△とする。

<評価の考え方(定性評価項目)>

 ◎:特に優れている。

 〇:満足する。

 △:満足しているが、他方式に対して不利である。

 ☓:満足していない点がある。

 -:評価対象外

(3) 各評価項目

 各評価項目は以下のとおりです。

評価項目(大項目と中項目)
 環境保全 1.環境保全性
 安全・安定に配慮した施設 2. 安全性
 3. 中間処理性
 4.総合機能性
 資源循環・エネルギー利用の推進 5.再資源化性
 実用性、維持管理性 6.維持管理性
 経済性 7.経済性
 制約条件 8.制約条件

(4) 評価の整理方法

 焼却方式(ストーカ式)は、3社から資料提供を受けました。このデータ採用方法について、合計点の平均点を採用しました

 ガス化溶融施設(流動床式)は、1社から資料提供を受けました。検証のため、必要により文献(公的機関が発行する文献)や学会論文等との比較を行い、疑義等があれば当該メーカへの確認を行いました。このプロセスを踏まえ、このメーカの点数をこの処理方式の点数として採用しました。

 なお、「(3)各評価項目」のうち『1.環境保全性』、『2.安全性』、『7.経済性』については重み付けをし、加点しています。

(5) 総合評価の実施方法

 「4 ごみ処理方式の選定(評価基準・評価方法)」に基づき、総合評価(焼却方式(ストーカ式)においては1,470点満点、ガス化溶融施設(流動床式)については1,500点満点)を実施しました。総合得点が最も高い方式について、橘処理センターにおけるごみ処理方式の採用を検討しました。

4 総合評価

 項目毎の評価をまとめると、各方式の特徴は次のとおりとなりました。

 焼却施設(ストーカ式)【A社、B社、C社】は、 「1・環境保全性」、「4・総合機能性」、「6・維持管理性」、「8・制約条件」で優れる結果となりました。

 ガス化溶融施設(流動床式)【D社】は、「3・中間処理性」で優れる結果となりました。

 「2・安全性」、「5・再資源化性」、「7・経済性」は、焼却施設(ストーカ式)とガス化溶融施設(流動床式)でほぼ同じ結果となりました。

総合評価チャート図
総合得点

方式

総合得点

得点率

算出方法

焼却施設(ストーカ式)

1,275.0

86.7%

3社の平均点

ガス化溶融施設(流動床式)

1,182.5

78.8%

1社の得点

方式ごとの傾向

中項目

結果の傾向(方式による特徴)

1.環境保全性

・公害防止基準(自主基準)を両方式とも全て満足するなど、高得点となりました。

・二酸化炭素発生量はエネルギー使用量の少ない「焼却施設(ストーカ式)」が少なく、高得点となりました。

2.安全性

・安全対策が両方式とも十分講じられており、高得点となりました。

3.中間処理性

・最終処分量の少ない「ガス化溶融施設(流動床式)」が高得点となりました。

4.総合機能性

・建設実績、連続稼動日数などの多い「焼却施設(ストーカ式)」が高得点となりました。

5.再資源化性

・エネルギー消費については「焼却施設(ストーカ式)」が有利に、物質回収については「ガス化溶融施設(流動床式)」が有利となり、中項目全体としてはほぼ同じ得点となりました。

6.維持管理性

・前処理が不要な「焼却施設(ストーカ式)」が高得点となりました。

7.経済性

・ほぼ同じ得点となりました。ただし、メーカヒアリングで各社にばらつきが見られましたので、方式による差ではなく、メーカによる差が大きいと思われます。

8.制約条件

・必要面積の小さい「焼却施設(ストーカ式)」が高得点となりました。

全 体

・総合得点として、「焼却施設(ストーカ式)」が高得点となりました。

5 ごみ処理方式の選定

 特別部会としては、「焼却施設(ストーカ式)」を採用することが妥当であるとの結論に達しました。

 特別部会では、はじめに、ごみ処理方式を全般的に抽出し、条件設定による絞込みを行いました。絞込みを進めるにあたり、対応すべき課題や地域特性等を考慮することにより、橘処理センターに適したごみ処理方式の選定を目指しました。一般的見解では図り知ることの出来ない専門的・技術的な見解については、メーカヒアリングを実施し、ごみ処理方式による特徴を客観的に判断する基礎資料を整備しました。基礎資料の条件として、橘処理センターにおける計画ごみ質、地域特性等を考慮した評価基準、評価項目を設定し、総合的かつ客観的に評価を行いました。

 「焼却施設(ストーカ式)」は、最も歴史の長い全連続式焼却施設です。これまでの実績が多く、技術的な蓄積も多いことから総合機能性に優位性があり、それに加え、構造的にも比較的シンプルなため、維持管理性に優位性があります。さらに、建築面積等での制約条件にも優位性があるため、施設全体として比較的コンパクトになります。また、ガス化溶融施設に比べて補助燃料を比較的必要としないためエネルギー消費が少なく、それに伴う二酸化炭素の排出量も少ないといった特徴があります。市民・事業者・行政の協働のもと、3R(リデュース・リユース・リサイクル)を基本として、ごみの減量・リサイクルを推進し、地球環境にやさしい持続可能な循環型社会の構築が推進されてきているため、時代的ニーズに整合したごみ処理方式となっています。全国的には、低炭素社会の形成及び環境負荷の低減を推進するため、省エネ型の特徴を重要視してきており、採用例が増加してきている動向が見られます。

 「ガス化溶融施設(流動床式)」は、ごみ処理としてスラグ化まで行う施設です。スラグは、路盤材に再利用できるため、最終処分量が比較的少なくできるので、中間処理性に優位性があるといった特徴があります。しかし、生成したスラグを有効利用できていない現状も見受けられます。また、鉄やアルミを未酸化の状態で有価物として回収できるため、物質回収に有利といった特徴があります。全国的には、減容化に優位性がある特徴を活かし、埋立処分地の使用期間が逼迫している自治体の採用が見られます。

 それぞれの特徴を勘案し、橘処理センターに適したごみ処理方式を選定すると、「焼却施設(ストーカ式)」について優位性が見られる結果となりました。狭隘な敷地での建設を進める立地的条件に加え、環境的側面から緑地の確保・保全も必要となり、住宅街に隣接した施設のため、コンパクトかつ環境負荷の少ない施設が要求されます。そのような条件と照らし合わせても、橘処理センター整備事業においての妥当性があると判断されます。

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