ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

サンキューコールかわさき

市政に関するお問い合わせ、ご意見、ご相談

(午前8時から午後9時 年中無休)

閉じる

現在位置

市長の部屋

  • 公開日:
  • 更新日:

ようこそ「市長の部屋」へ

ごあいさつ

福田市長

福田市長のプロフィール

 川崎市長の福田紀彦です。

 新年度を迎え、暖かな風が街を包み込む季節となりました。市民の皆様の中には、新たな始まりや希望に満ちた門出となる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 さて、昨年わが国では、生まれたこどもの数が約76万人と、統計を開始した1899年以降で最も少なく8年連続で最少を更新し、今後も厳しい状況が続くとみられています。人口の増加が続く本市でもそうした少子化の傾向は同様で、いわゆる出生数は、政令指定都市となってからの過去最少を、ここ数年、更新し続けている状況です。

 次代の社会を担う若い世代が一人でも多く生まれ、育ち、そして活躍していくための土壌づくりはわが国全体での喫緊の課題です。子育てをしている方や子どもを持ちたい方にとって、安心して心豊かに楽しく子育てができる環境を整えることは、国レベルでのしっかりとした議論を踏まえた政策が必要ですが、少子化対策に重要な役割を持つ本市においても、子育ての不安を解消し、安心して子どもを産み育てることのできる総合的な子育て環境づくりを進めていきます。

 まず、認可保育所などの保育料のきょうだい減免について、対象を市独自で全世帯に拡大するとともに、きょうだいの入園に関する優先的な取扱いを行うなど、多子世帯支援の充実を図ります。「こども誰でも通園制度」については、民間も含めて21か所での試行開始を目指すなど、本格実施に向けた取組を加速するほか、ひとり親家庭等に対しては、通勤交通費の助成上限額を拡充するとともに、養育費確保に向けた支援の充実を図るため、公正証書の作成に係る経費補助等を拡大する取組を進めていきます。

 また、確かな学力と豊かな心の育成に向けた取組としては、昨年、対象学年を拡大した学習状況調査を引き続き実施するとともに、GIGA端末に蓄積されたスタディ・ログ等の教育データを分析・可視化し活用することで、学校全体の授業改善をはじめとした、個別最適な学びにつなげていきます。

 放課後の居場所づくりの取組については、これまでの「みんなの校庭プロジェクト」に続き、子どもの意見を聴きながら、屋内における居場所について試行的な事業を実施するなど、子どものやりたいことを実現できる居場所の充実に向けた取組を進めていきます。

 さらに、学校を地域の核とした地域づくりや子どもの育ちを支えていくしくみづくりの一環として、特別教室等をもっと使いやすくするために予約システムやスマートロックを全校に導入するなど、「Kawasaki教室シェアリング」をはじめとする学校施設の有効活用に向けた取組を進めていきます。

 こうした取組などを通じて、子どもや子育て家庭を支え、子育ての不安感や負担感を軽減し、安心して子どもを育てられる地域社会を構築するとともに、未来を担う子どもたちの生涯にわたる学びや暮らしの基礎となる「生きる力」を伸ばすための学ぶ意欲・態度を育んでいきたいと考えています。

 本市は、今年7月にいよいよ市制100周年を迎えますが、一人ひとりの子ども達には、これからの100年の歴史の形を創る無限の可能性があると私は信じています。本市として、少子高齢化の課題にしっかりと向き合い、誰もが安心して暮らせるふるさとづくりを目指して市民の皆様と共に歩んでいきたいと考えておりますので、引き続き御理解、御協力をよろしくお願いいたします。

川崎市長 福田紀彦