令和6年度 山王・宇奈根排水樋管における夜間総合訓練の実施結果について(報告)
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排水樋管周辺地域における浸水対策として、山王、宮内、諏訪、宇奈根排水樋管に排水ポンプ投入用マンホールの整備が完了したことに伴い、ゲート閉鎖時の排水作業の迅速な対応を実現するため、排水ポンプ投入用マンホールに実際に水をため、排水樋管河川側管きょへ排水をする訓練に取り組んできたところです。
今年度は、排水ポンプ投入用マンホールに水をため、横断管河川側出口の排水ホースを水が循環するように接続の上排水ポンプを連続運転し、ホース接合部の状態確認と、各排水樋管の排水ポンプ車班に配置する職員の危機対応力のさらなる向上を図る夜間訓練を山王、宇奈根排水樋管の2排水樋管において同時進行で実施しましたので、結果を報告いたします。
1 訓練日時及び場所等
- 日時:令和6年5月24日 金曜日
午後8時ミーティング開始
午後9時交通規制帯設置
訓練:午後9時30分から午後11時30分 - 場所:山王排水樋管・宇奈根排水樋管周辺地域
- 参加人数:
山王 41名(局職員28名、協力事業者6名、交通誘導員7名)
宇奈根 37名(局職員26名、協力事業者6名、交通誘導員5名) - 見学者:関係町会、横浜市(山王排水樋管のみ)
2 訓練内容(訓練の様子)
1 班長ミーティング
班長ミーティング
解説
訓練開始に先立ち、中部下水道事務所会議室において各排水樋管の排水ポンプ車班、ゲート操作班、協力事業者、交通誘導員の班長、責任者が集合し、作業や安全上の注意事項、手順や配置などを情報共有し事故防止に努めます。
2 各班ミーティング
各班ミーティング・全体配置図
各班ミーティング・開始前
山王排水ポンプ車班ミーティング
宇奈根排水ポンプ車班ミーティング
山王ゲート操作班ミーティング
宇奈根ゲート操作班ミーティング
解説
班長ミーティング後、各班長は等々力水処理センター会議室に移動し、各排水樋管の排水ポンプ車班とゲート操作班に分かれ、班員に対して班長ミーティングで共有した作業や安全上の注意事項、手順や配置などの情報を伝え、現地配置指示に備えます。
3 各排水樋管の交通規制帯の設置及び排水ポンプ車配置
山王・資機材、交通規制帯配置図
宇奈根・資機材、交通規制帯配置図
山王・内陸側交通規制帯
宇奈根交差点上・交通規制帯設置
山王・河川側交通規制帯
宇奈根登戸方面・交通規制帯設置
解説
交通規制帯の設置は、内水の排除を迅速に行うために設置している排水ポンプ投入用マンホールから、多摩沿線道路下に埋設する横断管を通じ、排水ホースの接続を行うために必要としており、本訓練においてもこのプロセスを安全に配慮しつつ速やかに実行し、交通規制帯の設置を行いました。
4 メールニュース配信(テスト配信)
メールニュース班ミーティング
メール配信作業
連絡記録班との無線記録とメール配信記録
テスト配信メール・山王排水樋管【第2報】
解説
メールニュース班を配置し、メールニュースかわさき「防災気象情報」から配信される「水位に関する情報」や「排水ポンプ車の活動に関する情報」のテスト配信を実施しました。
5 排水準備作業
山王・河川側曲管継手設置作業
宇奈根・河川側曲管継手設置作業
山王・内陸側曲管継手設置完了
宇奈根・内陸側曲管継手設置作業
山王・河川側排水ホース敷設
宇奈根・河川側排水ホース敷設
山王・内陸側排水ホース敷設
宇奈根・内陸側排水ホース敷設
解説
排水作業の実施に必要な資機材等の運搬を行ったほか、排水ポンプ投入用マンホール内の排水ポンプから排水ホースを横断管へ接続し、今回の訓練では河川側吐出口で排水された水を循環させるよう排水ホースの接続を行いました。
6 訓練説明(山王排水樋管のみ視察及び関係町会見学あり)
訓練概要説明
Zoomを利用した宇奈根訓練の状況共有・説明
横浜市視察
横浜市視察
解説
訓練を見学された関係町会役員等に対し、排水ポンプ投入用マンホール及び排水訓練の概要について説明を行いました。上下水道局の排水ポンプ車訓練は他都市からの視察を受け入れています。今回は横浜市下水道河川局職員による視察がありました。
7 排水作業
山王・内陸側送水状況
宇奈根・内陸側送水状況
山王・河川側循環状況
宇奈根・内陸側曲管継手、横断管
山王・内陸側漏水確認
宇奈根・河川側循環状況
解説
段階的に排水ポンプの出力を上げながら、排水ポンプ投入用マンホール立ち上がり部分の排水ホースの状態や、高出力での送水時の排水ホースの挙動確認を連続運転下で実施しました。山王排水樋管において排水ポンプ起動時の低吐出圧の状態時に内陸側の曲管継手と排水ホース接合部から漏水が発生しましたが、速やかに対応し訓練を継続しました。
8 ゲート操作
山王・ゲート操作
宇奈根・ゲート操作
解説
多摩川の水位が上昇し一定の水位になった時点で順流が確認できない場合、速やかに排水樋管ゲートを閉める必要があります。ゲート操作は遠方制御により速やかに行いますが、状況により視認性が悪い状況下や夜間に現地操作盤においての操作も想定し、ゲート操作手順の確認及び開閉作業を行いました。
3 訓練結果
お問い合わせ先
川崎市上下水道局下水道部下水道管理課
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-2922
ファクス: 044-200-3980
メールアドレス: 80gkanri@city.kawasaki.jp
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