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3 分野別の重点施策 基本政策4 「活力と魅力あふれる力強い都市づくり」

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基本政策4「活力と魅力あふれる力強い都市づくり」

 魅力ある都市拠点や、これらを結ぶ交通環境の整備を総合的に推進するとともに、中小企業の振興や、新産業の創出など、本市の強みを活かした産業都市づくりを進めます。また、スポーツや文化芸術の振興を図るなど、市民が愛着と誇りを持つことのできる、活力と魅力にあふれたまちづくりに取り組みます。
 こうした取組を通じて、便利で快適に暮らせる、人も企業も元気で活気にあふれたまちづくりを重点的に進めてまいります。
 
 はじめに、川崎の発展を支える産業の振興として、市内企業への支援につきましては、ASEAN(アセアン)地域をはじめとする海外での事業展開を積極的に支援するとともに、高成長が見込まれる市内ベンチャー企業等への支援制度の充実を図ってまいります。
 また、川崎商工会議所を中心として、経済界とともに検討、制定した「中小企業活性化のための成長戦略に関する条例」に基づき、技術力・製品開発力の更なる高度化や販路拡大の支援、知的財産の活用など、中小企業の活性化に向けた取組を総合的に進めてまいります。
 魅力と活力のある商業地域の形成につきましては、引き続き、商店街の活性化に取り組むとともに、卸売市場について、民間活力の導入や、新地方公会計制度に基づく財務諸表管理の実施など、経営基盤の強化を進め、持続可能な市場経営体制を確立してまいります。
 都市農業の振興につきましては、地域農業の活性化を推進するため、平成27年度中に策定する「農業振興計画」に基づき、「(仮称)都市農業活性化推進連携フォーラム」を設置し、農業者、商業者、大学等の多様な主体の連携をさらに深めてまいります。
 また、地域課題に対応した農業技術の試験・研究、普及や、農家を支える援農ボランティアの育成、認定農業者等、意欲の高い農業者への支援の充実など、農業経営の効率化・高度化を支援し、力強い都市農業の振興に取り組んでまいります。

 新たな産業を創出する取組として、「新川崎・創造のもり」地区につきましては、「創造のもり」事業の集大成と位置づける「産学交流・研究開発施設」の設計・工事に着手するなど、先端産業や研究機関の更なる集積を推進するとともに、企業・大学等との交流や連携の強化を図ってまいります。
 また、高齢化の進展により、福祉製品の需要や福祉サービスの対象者の一層の増加が見込まれることから、福祉と産業のマッチングを推進する「ウェルフェアイノベーションフォーラム」の開催等を通じて、市内企業の福祉産業への進出や、優れた福祉製品の開発促進に引き続き取り組み、市内産業の活性化につなげてまいります。
 さらに、本市の高度な産業集積を活かしたオープンイノベーションの更なる促進を図るため、平成30年度の供用開始をめざして、大規模ホールを備えた武蔵小杉駅前のコンベンション施設の整備に向けた取組を推進してまいります。
 スマートシティの推進につきましては、次世代エネルギーとして注目される水素エネルギーを積極的に利活用する未来型の環境・産業都市の実現に向けて、使用済みプラスチック由来の低炭素水素を活用した地域循環型水素地産地消モデルの実証事業や、再生可能エネルギー由来の水素を活用した燃料電池フォークリフトの導入実証事業など、企業をはじめ、国や他の自治体とも連携して取組を進めてまいります。
 ICTの活用につきましては、市民をはじめ本市への来訪者などすべての方々が、インターネットを利用しやすい環境を整えるため、公共施設等への公衆無線LAN環境の整備を進めるとともに、民間事業者と連携して、「かわさきWi-Fi」の利用範囲の拡大を図ってまいります。
 また、防災やイベント情報など、利用者が必要なときに必要な情報にアクセスできるよう、4月から提供を開始する「かわさきアプリ」を効果的に活用するなど、市民利便性の更なる向上を図ってまいります。

 生き生きと働き続けられる環境づくりとして、雇用・就業の支援につきましては、「キャリアサポートかわさき」等を通じ、求職者に対する求人紹介や個別相談、就職後のアフターケアを行うとともに、「コネクションズかわさき」による若年無業者への支援や、女性向け就業支援の充実など、総合的な就業支援に取り組んでまいります。
 人を活かすしくみづくりとして、「かわさきマイスター」の認定や技能体験講習会の実施など、引き続き、ものづくり都市川崎を支える技術・技能を未来につなぐ取組を推進してまいります。
 
 川崎臨海部の活性化につきましては、産業構造の転換が進む中、社会経済状況や産業の動向を見極めながら、臨海部の持続的発展と、日本経済を牽引する国際戦略拠点の形成に、迅速かつ機動的に取り組むため、「臨海部国際戦略本部」を設置し、推進体制の強化を図ってまいります。
 また、国の支援制度を活用し、慶應義塾大学と連携して、異分野融合研究の実施や人材育成機能を導入するなど、イノベーション創出拠点の形成に向けて取組を進めてまいります。
 平成28年度は、拠点形成の中核となる殿町地区の「キングスカイフロント」において、「国立医薬品食品衛生研究所」等の主要施設が完成する予定でございます。
 あわせて、臨海部へのアクセス向上や交通ネットワークの構築など、臨海部の公共交通機能の強化や、基盤整備を進め、世界から人とビジネスが集まる国際戦略拠点としてふさわしいまちづくりに取り組んでまいります。
 「羽田連絡道路」につきましては、東京オリンピック・パラリンピックをめざし、関係機関等と連携・協力しながら、引き続き整備に向けた取組を進めてまいります。
 港湾物流拠点の形成につきましては、「臨港道路東扇島水江町線」の整備を進めるとともに、東扇島堀込部(ほりごめぶ)の埋立に向けた事業計画の策定を進めるなど、港湾物流機能の強化を図ってまいります。
 また、平成27年度中に川崎・横浜の二港が先行して設立する港湾運営会社を通じて、国際コンテナ戦略港湾としての国際競争力強化を図るとともに、引き続き、新規航路の開設に向けた、荷主・船会社への積極的なポートセールスにより、官民一体で川崎港の利用促進と地域経済の発展に向けて取組を進めてまいります。

 魅力ある都市拠点の整備として、首都圏に位置する本市の強みを活かした魅力ある広域拠点の形成につきましては、川崎駅周辺地区では、平成29年度末の供用開始をめざして、北口自由通路の整備を進めるなど、駅東西の利便性・回遊性の向上を図るとともに、平成27年度中に改定する「川崎駅周辺総合整備計画」に基づき、ミューザ川崎とラゾーナ川崎等を結ぶペデストリアンデッキの着工や、小川町地区における新川通りの代替駐輪場及びバス発着場の整備に向けた取組等を進めてまいります。また、駅東口周辺についてまちづくり手法等の検討を進めるとともに、羽田空港等への玄関口ともなる京急川崎駅周辺地区の整備に引き続き取り組んでまいります。
 小杉駅周辺地区及び新百合ヶ丘駅周辺地区では、それぞれの地域資源を活かしながら、広域拠点としてふさわしい、魅力と活力にあふれたまちづくりをめざし、民間開発の誘導や都市基盤の整備等に取り組んでまいります。
 地域生活拠点の形成につきましては、新川崎・鹿島田駅周辺地区における再開発事業や、溝口駅南口駅前広場の整備、東急電鉄との包括協定に基づく、鷺沼駅周辺地区の事業計画の調整を進めるなど、地域特性や個性を活かしたまちづくりに引き続き取り組んでまいります。
 
 市民生活を豊かにし、経済活動を活性化するために、交通ネットワークの充実は、不可欠でございます。引き続き、総合的な交通体系の構築に取り組みながら、市内交通環境の状況変化等を踏まえ、「総合都市交通計画」の平成29年度の見直しに向けた検討を進めてまいります。
 広域的な交通網の整備につきましては、鉄道事業者等と連携しながら、JR南武線長編成化や横浜市営地下鉄3号線延伸の検討・調整をはじめとして、鉄道の輸送力増強や安全性の向上に取り組んでまいります。
 また、川崎縦貫道路や国道357号等、広域的な幹線道路網の整備促進に取り組むなど、首都圏や本市における交通の円滑化や都市機能の向上を図る広域的な交通網の整備を総合的に推進してまいります。
 市域の交通網の整備につきましては、交差点の改良など即効性のある局所的な渋滞対策に取り組むとともに、交通課題を抜本的に解決するため、鉄道事業者と連携しながら「京浜急行大師線連続立体交差事業」について、1期区間の事業を着実に進めるとともに、「JR南武線連続立体交差事業」については、平成30年度の都市計画決定をめざし、事業化に向けた取組を進めてまいります。
 なお、京急大師線の2期区間につきましては、工事着手までに長期間を要することから、事業休止に向けた手続を進めてまいります。
 また、平成27年度中に改定する「道路整備プログラム」に基づき、都市計画道路の整備や、「(仮称)等々力大橋」の工事着手、末吉橋の架け替えに向けた調整など、効率的、効果的な道路整備を計画的に進めてまいります。
 この3月には、南武支線の新駅「小田栄駅」が開業いたします。新駅を中心として、地域の皆様や、鉄道事業者等とも連携しながら、利便性が高く暮らしやすいまちづくりを進めてまいります。
 身近な交通環境の整備につきましては、超高齢社会を見据え、地域特性や市民ニーズを踏まえながら、麻生区岡上西地区でタクシー事業者と連携した運行実験を行うなど、多様な主体と連携した、地域主体のコミュニティ交通の導入に向けた支援等に取り組むとともに、自転車の通行環境の整備に向けて、新たな実施計画の策定等に取り組んでまいります。
 市バス事業につきましては、運転手等の安全教育の充実・強化など、安全で快適な輸送サービスの提供や、経営基盤の強化等に取り組むとともに、北部地域の輸送需要等に対応するため、向ヶ丘遊園駅と、たまプラーザ駅の間を結ぶ路線の新設に向けた社会実験の実施・検証を行うなど、市バスネットワークの充実に向けた取組を進めてまいります。

 こうした取組とあわせまして、今後も、将来に向けた都市づくりの方向性を市民と共有しながら、まちづくりを総合的かつ計画的に推進するため、本市の都市計画の基本的な方針や考え方を定める「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」及び「都市計画マスタープラン全体構想」の改定を行ってまいります。

 スポーツ・文化芸術の振興として、スポーツのまちづくりにつきましては、リオデジャネイロ・オリンピックの代表選手選考の場ともなる「ゴールデングランプリ陸上川崎」の開催など、国際的・全国的な大規模競技大会を通じて、トップアスリートの躍動を市民の皆様に感じていただきたいと存じます。
 そして、東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けましては、英国オリンピック選手団の事前キャンプの受入れや、ホストタウン構想に基づく英国との交流に向けて準備を進めてまいります。
 また、スポーツ・文化の普及、観光振興など、大会を契機としたさまざまな取組を進めるとともに、川崎が持つ多様性を可能性と捉え、「かわさきパラムーブメント」を合言葉にしながら、障害者の社会参加や、心のバリアフリーの促進など、2020年のその先のより良い社会への変革に向けた取組を、市民、団体、企業など、さまざまな立場の皆様と手を携えて進めてまいります。
 音楽や映像のまちづくりにつきましては、世界に誇る「ミューザ川崎シンフォニーホール」を中核施設として、さまざまな主体と連携しながら、「かわさきジャズ」や「フェスタサマーミューザ」など、魅力ある音楽イベントを開催するとともに、「毎日映画コンクール表彰式」など民間主体のイベントを支援することで、音楽や映像を通じて、市内外への川崎の魅力発信に取り組んでまいります。
 文化芸術活動の振興につきましては、「川崎・しんゆり芸術祭(アルテリッカしんゆり)」等の市民主体の芸術イベントを引き続き支援するとともに、本市で長く童謡文化の普及に取り組まれ、平成26年に亡くなられた小黒恵子さんの童謡記念館のリニューアルオープンに向けた改修工事等を進めてまいります。
 また、都市にふさわしいスポーツ・文化活動等の拠点機能を強化するため、富士見公園の整備にあわせ、引き続き、平成29年度の供用開始に向けて、「スポーツ・文化総合センター」の整備を推進してまいります。
 文化財の保護・活用につきましては、本市初の国史跡として指定された「橘樹官衙(たちばなかんが)遺跡群」の保存活用を推進するため、平成29年度の「保存活用計画」の策定に向けて取組を進めてまいります。

 戦略的なシティプロモーションにつきましては、スポーツ・文化や、多摩川、カワサキハロウィン等の観光資源など、川崎の魅力を、積極的に発信し、多くの方々に訪れていただき、その多彩な魅力に触れていただきたいと考えております。そのため、平成27年度中にお示しする予定の、本市の魅力やめざすべき都市イメージを一言で表すブランドメッセージを効果的に活用して、市民の川崎への愛着と誇りの醸成や市のイメージ向上を図ってまいります。
 観光の振興につきましては、平成27年度中に策定する「新・かわさき観光振興プラン」に基づき、東京オリンピック・パラリンピックの開催を見据え、外国人観光客をターゲットにした集客強化に取り組むとともに、産業資源や生田緑地など、川崎の強みを活かしたプロモーションに力を注いでまいります。