水質管理
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水源の水質管理
川崎市の水道水源は富士山麓の山中湖や忍野八海を源とする相模湖・津久井湖(相模川系) です。
平成27年度から、水源の水質検査及び水源水質事故対応は、神奈川県内広域水道企業団の広域水質管理センターで実施しています。水質検査結果や事故情報については、情報共有システムや連絡網を整備することで、情報伝達が円滑に行われ、浄水場での対応に役立てています。
また、水源を共有する県内5水道事業体(神奈川県、横浜市、川崎市、横須賀市、神奈川県内広域水道企業団)で「相模川・酒匂川水質協議会」を設け、関係機関への広報、国に対する要望などの活動を行うことで、水質保全及び対策を行っています。
浄水場の水質管理
長沢浄水場では、原水、浄水処理工程水及び浄水場を出る直前の配水池の水質検査を行い、適切な浄水処理が行われ、安全で良質な水道水を送り出していることを確認しています。検査は、法令で義務づけられている水質基準項目をはじめ、水質管理上必要と判断した水質管理目標設定項目や要件等項目など多項目に及びます。
さらに、職員が24時間体制で臭気試験や魚類による水質監視を実施するとともに、高感度濁度計、pH計や残留塩素計等の自動水質計器により浄水処理を常時監視することで徹底した水質管理を行っています。
市内給水栓の水質管理
浄水場からお客さまのもとにお届けする水道水の安全性を確認するため、 水道法令に基づき水質検査を実施しています。 色(色度)、濁り(濁度)、消毒の効果(遊離残留塩素)を含む7項目については、 配水ブロック別に設置した市内20ヶ所の水質自動測定装置により常時監視しています。 水質基準項目等については市内の11か所を検査地点とし、給水栓での安全性を確認しています。
また、お客さまからの水道水の水質についてのお問い合わせに対しては、水質検査を実施するなどの体制を整えています。
工業用水の水質管理
川崎市は、大正期のころから京浜工業地帯の中核として飛躍的に発展し、昭和12年、 日本で最初の公営工業用水道事業として給水を開始しました。 令和3年度末時点で58社78工場に給水しています。
水源は、長沢浄水場が相模川水系、生田浄水場が多摩川表流水及び菅さく井群の一部の地下水で、各浄水場から供給される水については工業用水道事業法の規定に従って水質検査を行っています。
工業用水は、水道水の水質基準のように全国で統一された基準値はなく、各事業体がユーザーと協議の上、水質目標値を設定しています。また、工業用水を給水している民間企業の工場の中から、配水系統を考慮して調査地点を選定し、2か月に1回、水質検査を行っています。
項目 | 水温 | 濁度 | pH値 | 総硬度 | 蒸発残留物 | 塩素イオン | 鉄 |
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目標値 | 25℃以下 | 10度以下 | 5.8~8.6 | 120mg/L以下 | 300mg/L以下 | 80mg/L以下 | 1.0mg/L以下 |
お問い合わせ先
川崎市上下水道局水管理センター
住所: 〒214-0034 川崎市多摩区三田5-1-1
電話: 044-911-3005
ファクス: 044-900-9545
メールアドレス: 80mizukc@city.kawasaki.jp
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