令和4年度 宇奈根排水樋管における夜間総合訓練の実施結果について(報告)
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上下水道局では令和元年東日本台風による排水樋管周辺地域の浸水に関する短期対策として、令和2年度にゲートの電動化、観測機器の設置、ゲート操作手順の見直し、排水ポンプ車の導入等の取組を進めるとともに各取組についての訓練を実施してまいりました。
令和3年8月には、排水ポンプ車運用のさらなる改善として横断管の整備、令和4年6月には、宇奈根排水樋管において排水ポンプ投入用マンホールの整備が完了したところでございます。
排水ポンプ投入用マンホールの整備に伴い、新たな運用や効果を確認するため、総合訓練を実施しましたので結果を報告いたします。

1 訓練日時及び場所等
- 日時:令和4年9月16日金曜日 午後9時半から翌午前0時
- 場所:宇奈根排水樋管周辺地域
- 参加人数:37名(局職員21名、協力事業者11名、交通誘導員5名)
- 関係町会:4名

2 訓練内容(訓練の様子)

1 班長ミーティング及び各班ミーティング

班長ミーティング

排水ポンプ車班ミーティング

連絡記録班ミーティング

ゲート操作班ミーティング

解説
浸水対策は、排水ポンプ車班、ゲート操作班、連絡記録班などが連携し作業を実施します。作業の実施に当たり、班長ミーティングにおいて安全面、作業面の注意事項を再確認し、各班で作業手順や共有すべき情報等の確認などを行いました。

2 交通規制帯の設置及び排水ポンプ車配置

多摩沿線道路規制

多摩沿線道路規制

多摩沿線道路規制

多摩沿線道路規制

多摩沿線道路規制

多摩沿線道路規制

解説
排水ポンプ車を配置するに当たっては、事前に多摩沿線道路の交通規制を実施し、作業帯を確保した上で排水ポンプ車を多摩沿線道路の接道に配置する必要があります。訓練でもこのプロセスで排水ポンプ車を配置しました。

3 排水ポンプ設置準備

排水ポンプ備品運搬

排水ポンプ備品運搬

排水ポンプ投入用マンホール
排水ポンプ投入用マンホール

排水ポンプの投入

排水ポンプの投入

解説
排水作業の実施に必要な排水ポンプ、排水ホース等を運搬し、排水ポンプ投入用マンホールに排水ポンプの投入設置を行いました。

4 横断管設置準備





横断管へ曲管継手、排水ホース接続作業

横断管へ曲管継手、排水ホース接続作業
排水ホース接続完了
排水ホース接続完了

解説
排水ポンプ投入用マンホールから排水ホースを横断管へ接続し、多摩沿線道路を横断させる作業を行いました。

5 ゲート操作



宇奈根排水樋管ゲート操作

解説
多摩川の水位が上昇し一定の水位になった時点で順流が確認できない場合、速やか排水樋管ゲートを閉める必要があります。状況により夜間の操作も想定できるため、視認性が悪い状況下でも確実なゲート操作が可能となるよう操作手順の確認を行いました。

6 排水ポンプ電源コードの通線手順変更確認作業




解説
横断管マンホール内の排水ポンプ電源ケーブル通線用塩ビ管に電源ケーブルを2本通線しますが、2本目を通線する際に、先に通線されたケーブルが障害となりコネクタ部が引っ掛かり通線に時間を要するという課題があったことから、通線方法を変更し、その効果の検証を実施しました。

3 訓練結果
・排水ポンプ投入用マンホールを使用することで、補助ゲート高所からの排水ポンプ設置投入作業が不要になり、ポンプを迅速かつ円滑に投入できることや排水樋管ゲート閉鎖前に排水作業を実施する手順を確認しました。
・7月に実施した諏訪排水樋管夜間総合訓練で判明した、排水ポンプ車から排水ポンプ投入用マンホールへの資機材の運搬や電源ケーブルの接続に想定以上の時間を要した課題については、排水ポンプ投入用マンホールごとに資機材運搬を分けることや、電源コネクターを2個直列に固定するように固縛し、2本同時に通すことにより作業時間の短縮を図ることができました。
・今後についても、さらなる排水準備作業時間の短縮や効率化を進めるとともに、他の排水樋管においても同様の訓練を実施します。
お問い合わせ先
川崎市上下水道局下水道部下水道管理課
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-2922
ファクス: 044-200-3980
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