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大気中アスベスト調査

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1、アスベストとは

 アスベストは、天然の鉱物のなかで高い抗張力と柔軟性を持ち、絹糸状の光沢のある繊維状の鉱物の総称です。アスベストには、断熱性、防音性、電気絶縁性、耐薬品性、物理的・化学的に安定といった特性があります。その特性から建築材料、自動車用ブレーキなどに広く利用されてきました。

 しかし、アスベストを吸入することによるアスベスト肺、肺がん、悪性中皮腫等の健康影響が指摘され、昭和30年から50年にかけて広く利用されてきた吹付けアスベストの劣化による汚染が問題化しました。

 そこで、環境総合研究所では、市内7ヶ所で大気環境中のアスベスト(クリソタイル、アモサイト、クロシドライト、アンソフィライト、トレモライト及びアクチノライト)の調査を行っています。

2、調査の概要

 調査はアスベストモニタリングマニュアル(環境省)に基づいて行っています。

 1、図1の捕集装置に直径47 mm、孔径0.8 mmのポリカーボネートフィルターを取り付け大気を10 L/minで4時間吸引し、吸引後のろ紙を分析試料とします。

捕集装置

図1 捕集装置

 2、図2は環境総合研究所で使用している走査電子顕微鏡です。吸引後のろ紙を小さく切り、前処理を行ってから、走査電子顕微鏡でろ紙を観察します。

走査電子顕微鏡

図2 走査型電子顕微鏡

 3、図3は電子顕微鏡で観察したときの画像です。最初に繊維状物質を探し出します。

  繊維状物質の形状

  • 繊維の長さ:5 μm以上
  • 繊維の幅:0.2 μm以上3 μm未満
  • アスペクト比(繊維の長さ/繊維の幅)3以上
観察画像

図3 観察画像

 4、次にエネルギー分散形X線分析装置を使い、繊維状物質の構成成分を調べます。形状及び構成成分がアスベストと一致した繊維状物質をアスベストとして数えます。

構成成分のスペクトル

図4 構成成分のスペクトル

 5、観察されたアスベストの本数と捕集した総空気量から、大気環境中のアスベスト濃度を求めます。

3、過去の調査結果

 環境対策部環境対策推進課のアスベストのページ
https://www.city.kawasaki.jp/kurashi/category/29-1-4-5-0-0-0-0-0-0.html

お問い合わせ先

川崎市環境局環境総合研究所

電話: 044-276-8649

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