有害大気汚染物質等に関する調査研究
- 公開日:
- 更新日:

有害大気汚染物質とは
有害大気汚染物質は、大気汚染防止法において、「継続的に摂取される場合には人の健康を損なうおそれがある物質で大気の汚染の原因となるもの」として定義されています。
有害大気汚染物質に該当する可能性がある物質がリスト化されており、その中で有害性の程度や我が国の大気環境の状況等から健康リスクがある程度高いと考えられる物質を優先取組物質とし22物質が選定されています。
環境総合研究所では、有害大気汚染物質等による健康影響を未然に防止するため、次のような調査研究を推進しています。

有害大気汚染物質の大気環境モニタリング
優先取組物質のうちベンゼンなどの揮発性有機化合物11物質及びベンゾ[a]ピレンについて、大気環境モニタリングを行っています。

揮発性有機化合物11物質
ベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロメタン、アクリロニトリル、塩化ビニルモノマー、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン、1,3-ブタジエン、塩化メチル、トルエン
測定方法
容器採取-ガスクロマトグラフ質量分析法
調査地点
池上測定局、大師測定局、中原測定局、多摩測定局

ベンゾ[a]ピレン

揮発性有機化合物(VOC)に関する調査研究
揮発性有機化合物とは、常温で蒸発しやすく、大気中で気体となる有機化合物のことで、VOC(Volatile Organic Compounds)とも呼ばれています。
大気中のVOCはそれ自体が人の健康に有害な影響を与える可能性があるだけではなく、光化学オキシダントや浮遊粒子状物質の原因物質の1つとも考えられています。
VOCについて、次の調査研究を行っています。
VOC(有害大気汚染物質の優先取組物質以外)の大気環境モニタリング
光化学オキシダントの生成に影響するVOC成分の調査
オゾン層破壊物質及び地球温暖化物質(フロン類)の大気環境モニタリング