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「川崎の海の生き物ビデオ」の目や耳の不自由な方へのテキスト情報

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川崎港の内側から外側にかけた4地点

調査地点

調査地点

川崎港の内から外の4地点について、H27年からH30年にかけて春2回、冬2回調査を行いました。

(1) 平成30年12月の調査結果

St.1 川崎港内(池上運河)

護岸にはムラサキイガイやユウレイボヤ等が付着しています。海底は柔らかい泥が堆積しています。イソギンチャクの仲間は全地点で見られ、数も多く見られました。ミズヒキゴカイの一種は砂泥中に潜り、オレンジ色の糸ミミズのようなエラを海底に出しています。カンザシゴカイの仲間は全地点で見られ数も多い生物です。アカニシは肉食性の巻貝で、食用となります。クロシタナシウミウシは全地点で見られました。ミドリイガイは岩や岸壁などに付着しており、1980年代以降に各地に定着した外来種です。マガキは各地で養殖され、食用とされている2枚貝です。カキの周りにミドリイガイやユウレイボヤが付着しています。ホンビノスガイは北アメリカ大西洋原産の外来種で、東京湾でも良く見られます。ユウレイボヤの一種やハゼの仲間は全地点で見られ個体数も多く確認されています。St.1では25種類の生物が確認されました。

St.2  川崎港内(京浜運河)

岸際は浅く海底は砂や石があります。沖に向かうと深くなり海底は貝殻と泥が堆積しています。海綿動物は岩や海藻などに付着して生活しています。ウメボシイソギンチャクの仲間は、体長3cmくらいで北海道から九州までいろいろなところに生息しています。コシダカガンガラは海に生息している巻貝の仲間です。裸喉鋼はコケムシと呼ばれる仲間で体は寒天質やクチクラ等で出来ています。モミジガイは沿岸でよく見られるヒトデの一種です。ダンショウウニは大きさ4cm程のウニの仲間です。一般的に食用とはしません。マナマコは30cm位になり食用とされます。全国の浅い海に生息しています。アイナメは沿岸の岩礁帯や砂利底に生息しています。甲殻類、ゴカイ類、小魚を食べ体長60cm程度まで成長します。St.2では39種類の生物が確認されました。

St.3   川崎港外(東扇島防波堤内側)

海底は砂と泥が混じっており、貝殻が多く堆積しております。ケヤリムシの仲間は粘液で巣を作りその中で生活しています。レイシガイは3cm~5cmの肉食性の巻貝で食用とされます。ムラサキイガイは地中海原産の外来種で全国各地に生息しています。アカフジツボは直径3cm程でフジツボの中では大型の種類で、ムラサキイガイに付着していることもあります。スナヒトデは昼間は砂の中に潜っていて、夜になると動き出しアサリ等の貝類を食べます。キヒトデは沿岸でよく見られるヒトデで、岩場から泥底までさまざまな所に生息しています。エボヤはボヤの仲間で15cm程の大きさになり、St.1以外の3地点で確認されました。St.3では38種類の生物が確認されました。

St.4   川崎港外(東扇島防波堤外側)

海底には大きな石がたくさんあり貝殻が多く堆積しています。ムラサキハナギンチャクは海底に巣を作って生活しています。タテジマイソギンチャクは体長は1cm程の小型の種類で全国各地に分布しています。ミドリイガイは東京湾から南側の比較的暖かい海に生息しており、大きさ8cm程になります。イシガニは岩場や干潟から数10mの浅い海に生息しており食用とされます。白い貝殻の上についているのがサンカクフジツボです。内湾の浅場から4000mを超える深海まで生息しています。イトマキヒトデは北海道から九州まで広く分布しています。シロボヤは2cm程になるホヤの仲間で全地点で確認されました。ホヤの仲間は小さな個体がたくさん集まって生息しています。St.4では39種類の生物が確認されました。

平成30年度の調査では合計54種類の生物が確認されました。

 

(2) 平成29年6月の調査結果

St.1 川崎港内(池上運河)

海底は柔らかい泥が堆積しています。岩壁にはユウレイボヤやカンザシゴカイが付着しています。クロダイは魚介類や甲殻類等なんでも食べます。メバルは全地点で確認されました。岩場や海藻がある場所を好みます。St.1では30種類の生物が確認されました。

St.2  川崎港内(京浜運河)

海底は砂と泥が混じっています。イシガニは岩場や干潟から数10mの浅い海に生息しており、食用とされます。アカニシは全地点で確認され、肉食性でアサリなどの2枚貝を食べます。サンショウウニは食用にはせず、東京湾から南側、九州南部まで分布しています。St.2では45種類の生物が確認されました。

St.3   川崎港外(東扇島防波堤内側)

海底は砂と泥が混じっており、大きな石が点在しています。コウイカはSt.3のみで確認されました。マダコはカニや二枚貝等を食べます。アイナメは岩場や海藻のある浅い海に生息しています。ネズッポの仲間でメゴチと呼ばれる魚はテンプラのタネとして利用されています。カワハギは貝類や甲殻類、ゴカイ類等なんでも食べます。マコガレイはSt.3のみで見られ、主に内湾に生息しています。岸壁付近ではムラサキイガイやユウレイボヤが多く見られました。マナマコは住んでいる環境によってさまざまな色のものがいます。St.3では49種類の生物が確認されました。

St.4   川崎港外(東扇島防波堤外側)

海底は砂と泥が見られます。所々に大きな石がありました。メバルには赤メバル、黒メバル、白メバル、の3種類がいます。クロシタナシウミウシ等、St.4では39種類の生物が確認されました。

平成29年度の調査では合計71種類の生物が確認されました。

 

(3) 平成28年12月の調査結果

St.1 川崎港内(池上運河)

海底は柔らかい泥が堆積しています。St.1でのみ、ホンビノスガイが確認されました。北アメリカ原産の外来種です。ユウレイボヤ属は岩や岸壁などに付着して生活しており、St.1~St.4全ての地点で見られ数も多く確認されました。フレリトゲアメフラシは体長15cm程度で刺激を与えると紫色の汁を出します。アカニシは肉食性でアサリなどの2枚貝を食べます。St.1では30種類の生物が確認されました。

St.2  川崎港内(京浜運河)

岸に向かって浅く、海底は砂と泥が混じっています。ムラサキハナギンチャクは海底に巣を作って生息しており、St.2とSt.4で確認されました。サンショウウニはウニの仲間ですが、一般的には食用にはしません。東京湾から南側、九州南部まで分布しています。トゲモミジガイはSt.2のみで確認されました。マナマコはSt.1以外の地点で見られました。キヒトデは沿岸域でよく見られるヒトデでSt.1以外の地点で確認されました。所々に岩があり、ムラサキイガイやレイシガイなどが見られました。St.2では43種類の生物が確認されました。

St.3   川崎港外(東扇島防波堤内側)

海底は砂と泥が混じっています。スナヒトデは肉食性の大型のヒトデです。イトマキヒトデは北海道から九州南部、内湾から外洋までさまざまな場所に生息しています。ウミエラの仲間はSt.3のみで確認されました。岩壁にはムラサキイガイやユウレイボヤ等が付着しています。カサゴは魚類や甲殻類等なんでも食べ、St.3とSt.4で確認されました。ミノウミウシの仲間はSt.3のみで確認されました。アミメハギは全長8cm程の小型の魚類で、岩場や海藻のある浅い海で生息しています。ハゼの仲間は、ムラサキイガイの隙間に隠れていました。St.3では40種類の生物が確認されました。

St.4   川崎港外(東扇島防波堤外側)

海底は砂と泥が混じっており、所々に大きな石がありました。キヒトデは体の色は鮮やかな黄色のものから赤紫の斑点が多いものなどさまざまです。カサゴは岩場の影などに体を隠しています。カワハギはゴカイ類や甲殻類、貝等なんでも食べます。St.4では35種類の生物が確認されました。

平成28年度の調査では合計66種類の生物が確認されました。

 

(4) 平成27年6月の調査結果

St.1 川崎港内(池上運河)

St.1ではアメリカフジツボやシロボヤ属等が100個体以上と多く見られました。魚類では、ハゼ科魚類が100個体以上確認され、クロダイ、アミメハギ等も確認されました。St.1では22種類の生物が確認されました。

St.2 川崎港中(京浜運河)

St.2ではアカニシやイトマキヒトデ等が100個体以上と多く見られました。また、アサリ、タイラギ、オオノガイの3種はSt.2のみで確認され、魚類は、クロダイ、マゴチ等が確認されました。St.2では32種類の生物が確認されました。

St.3 川崎港外(東扇島防波堤内側)

St.3ではレイシガイやエボヤ等が100個体以上と多く見られ、マダコも確認されました。魚類はハゼ科やネズッポ科が100個体以上見られ、メバル、マゴチ等も確認されました。St.3では28種類の生物が確認されました。

St.4 川崎港さらに外(東扇島防波堤外側)

St.4ではレイシガイやミドリイガイ等が100個体以上と多く見られ、コウイカ科やイッカククモガニ等が確認されました。魚類は、メバルが100個体以上と多く、メジナ、カサゴ、ヒラメ等も確認されました。St.4では38種類の生物が確認されました。

平成27年度の調査では合計56種類の生物が確認されました。

 

川崎港の公園周辺の4地点

川崎港親水施設生物調査を平成24年に行いました。

ちどり公園の6月(春季)の調査では、
マゴチ、イシガニ、アカニシ卵塊、アカオビシマハゼ、マナマコ、メバル、アカニシ産卵、ヤドカリ類、サンショウウニ、イトマキヒトデ、メバル等が確認できました。

12月(冬季)の調査では、
ムラサキハナギンチャク、アカオビシマハゼ、イトマキヒトデ、アサリ、フレリトゲアメフラシ、メバル、イシガニ等が確認できました。


浮島つり公園の6月(春季)の調査では、
ハゼ科、メバル、カタユウレイボヤ、アカオビシマハゼ等が確認できました。

12月(冬季)の調査では、マハゼ、カタユウレイボヤ、ウミウシ、ミドリイガイ、メバル、モクズガニ、イシガニ等が確認できました。

 

川崎港親水施設生物調査を平成23年に行いました。

東扇島西公園の6月(春季)の調査では、
ネズッポの仲間、ホンビノスガイ、イカ類の卵塊、クモヒトデの仲間、ハゼの仲間、ミノウミウシ、ミズヒキゴカイ、ムラサキハナギンチャク、スナヒトデ等が確認できました。

12月(冬季)の調査では、
イシガニ、ハゼの仲間、イトマキヒトデ、ミドリイガイ、メバルの仲間、ムラサキハナギンチャク、ネズッポの仲間、メジナ等が確認できました。


東扇島東公園の6月(春季)の調査では、
アカオビシマハゼ、マナマコ、イシガニ、サンショウウニの仲間、メバルの仲間、アカニシの卵塊、クモガ二の仲間、ヤドカリの仲間、ハゼの仲間、ネズッポの仲間、ダイナンギンポ等が確認できました。

12月(冬季)の調査では、
ネズッポの仲間、イシガニ、カサゴ(未成魚)、マナマコ、アカオビシマハゼ、メジナ、メバルの仲間等が確認できました。