「エコシティたかつ」とは?
100年後のたかつのまちのために─
地域から、豊かな地球を守る「エコシティたかつ」
私たちが住む地球の未来は、温暖化による異常気象や局地的豪雨、洪水、土砂災害、
さらに生物多様性の危機や食糧生産、健康への影響など、様々な危機にさらされています。地球環境危機における現状と課題に対しては、地域から環境課題の解決に向けて緩和策と適応策の両輪による取り組みを進めていくことが大切です。
私たちは、地域社会の一員として、高津区の自然の特性を活かし、市民協働で地球環境危機の時代に対応し、 100年後のたかつのまちのために、「生活の質」を問い直し、高めながら、自然の賑わいとともにある持続可能な循環型都市「エコシティたかつ」の再生と創造を、「エコシティたかつ」推進方針に基づき目指します。

豊かな地球を守るには、まず、地域から行動を起こす・・・これが始めの一歩です。
100年後のたかつのまちのために。未来の子どもたちが自然と共に幸せを感じて暮らしてゆける高津区。そんなまちづくりを目指す「エコシティたかつ」に、あなたも参加してみませんか?
「エコシティたかつ」推進事業のご紹介
「適応策」と「緩和策」って何?
『流域』って何?
「エコシティたかつ」関連資料のダウンロード
「エコシティたかつ」推進方針

「エコシティたかつ」推進方針は、高津区で生活し、学び、働き、活動する様々な個人・組織が、地域社会の一員として「100年後のたかつのまちのために」行動するための指針となるものです。
地球環境危機の時代に対応し、自然の賑わいに溢れた持続可能な循環型都市「エコシティたかつ」の将来像を共有し、その実現に向けた目標と具体的な行動計画を示しています。
「エコシティたかつ」推進方針の策定には、区民、市民グループ、NPO、区内の学校関係者、市(高津区役所をはじめとした関係課)の職員が参加しました。
この推進方針に基づき、地域の多様な主体が、それぞれの立場から「エコシティたかつ」の理念に根ざした行動を起こし、積極的なコミュニケーションを進め、それぞれの行動が相互に響き合い、支えあうような取り組みをともに進めます。
「エコシティたかつ」推進事業のご紹介
「エコシティたかつ」の基本理念
地球環境危機の時代に対応した、自然の賑わいとともにある持続可能な循環型都市構造の再生と創造「エコシティたかつ」実現のための3つの基本目標

1. 低炭素・省資源社会の実現
- 市民一人ひとりが、身近なアクションをおこすことにより、地域(地球)の二酸化炭素の削減につなげ、資源を有効に活用します
- アクションを通じて環境を大切にする心(エコ・マインド)を育み、ライフスタイルの変革を促すことで、「生活の質」を再考し、その向上と、豊かな市民生活の実現、新たな文化・価値創造をめざします
- 京都議定書目標達成計画、川崎市地球温暖化対策地域推進計画、カーボン・チャレンジ 川崎エコ戦略(CCかわさき)など、国や川崎市の計画と連動し、地域から実践します
2. 自然共生型都市再生の推進
- 水系や流域、丘陵、崖線、谷戸などのランドスケープを重視した緑の保全と創造に取り組みます
- 農的空間(市街化区域内の生産緑地、市街化調整区域内の農地)を活かした緑豊かなまちづくりを進めます
- 学校ビオトープの整備を先導的なアクションとしつつ、国の第三次生物多様性国家戦略 の趣旨や、川崎市の環境基本計画、緑の基本計画等を踏まえ、生命(いのち)の賑わい 豊かな自然共生型の都市再生を、地域から推進します
- 人工物と自然の共生の視点から、その関係性を問い直し、「生活の質」へとつながる取り組み、景観づくりを進めます
3. 地域に即した防災まちづくりの推進
- 局地的豪雨や台風の巨大化等による洪水、渇水の深刻化など、気候変動によって増大すると予想される災害に適応しうる流域視野の地域の地形や水循環の特性に即した「水災害適応型都市」づくりを推進します
- 家庭や学校における雨水貯留・雨水利用・緑の保全による地下水の涵養等、流域を意識した治水の実践を足元から積み上げます
- 渇水リスクに対応して総合的水資源マネジメントを推進します
「エコシティたかつ」の5つの基本的な考え方

「エコシティたかつ」推進方針では、前述の3つの基本目標に基づく行動計画を「プロジェクト」として位置づけて、多様な主体の協働により展開していきます。 行動計画に取り組む際の視点として、次の5点を整理しました。
1. 環境的・社会的・経済的持続可能性の実現
環境的持続可能性を実現するためには、同時に、社会的・経済的な視点からの取り組みも必要です。「エコシティたかつ」の推進において、環境的視点を重視しながらも、社会的視点 (顔の見える地域のつながりを大切にするなどの社会関係資本の整備、セーフティネットの再構築、社会的公平性の確保など)や、経済的視点(再生可能エネルギーの普及により 環境技術を産業として広めるなど、新たなビジネスモデルの構築など)を取り入れたプロジェクトを推進することにより、持続可能な都市を目指します。
2. 地域の流域特性に根ざした事業推進
高津区には、下末吉台地面、その崖線、台地に刻まれた谷戸群、そして多摩川方向に開かれた低平地の4つの特徴的な地形があり、これらが大小の流域に区分されます。高津の基本的な地形に配慮し、それぞれの流域に根ざした緑地保全や健全な水循環系システムを構築することは、地球温暖化に伴う自然災害への適応策として、市民が安全に暮らしていくことのできる水災害に強い都市の基盤づくりとなります。 また、流域特性に応じたランドスケープデザインの視点から、良好な景観づくりに取り組みます。
3. 市民・企業・学校・行政の協働による推進と担い手の育成
高津区には、市民健康の森や二ヶ領用水における取り組みをはじめ、廃食油や落葉・生ごみ リサイクルなど、様々な市民活動が行われています。また、企業でもISOの取り組み等が行われ、学校では環境学習に取り組んでいます。市民、企業、学校、行政等の多様な主体が、共通の目標に向かって、それぞれの役割と責任の中でできることを進め、連携することで大きな推進力となり、相乗的な事業展開が期待できます。さらに、テーマによっては区内だけではなく、他の地域と連携することが必要です。 また、地域での協働の担い手となる人材育成と活動支援、環境教育・学習についても、取り組みを進めていくことが重要です。
4. 区の全事務事業の環境視点からの見直しと総合的展開
協働推進事業をはじめとする高津区の全事務事業を環境的視点から見直し、「エコシティ たかつ」の推進を分野別施策の融合パレットと捉え、行政エリアにおける地域諸施策の総合の場として推進します。また、100年後の高津のありようを見据え、長期的な視点に立 った制度設計・開発を進めます。
5. 資源の有効活用とリーディングプロジェクトによる効果的事業推進
限られた財源や資源をリーディングプロジェクトに集中することで、より相乗的、効果的に事業を推進します。また、区内の環境資源を的確に把握し、適切な資源マネジメントを行います。
地球温暖化の「適応策」と「緩和策」

まず、私たち一人ひとりが身近なアクションをおこし、地域/地球の二酸化炭素の削減につなげ、資源を有効に活用します(温暖化緩和策)。そして、深刻化する局地的な豪雨や洪水、渇水に対し、流域の水循環に即した「水災害適応型都市」づくりを推進していくことが重要です(温暖化適応策)。
「エコシティたかつ」は、温暖化緩和策だけでなく、流域を枠組みとして、温暖化適応策と生物多様性保全戦略を統合し、地域から発信・推進する長期的な環境戦略です。
「適応策」と「緩和策」って何?
『流域』って何?
『流域』を考慮した「エコシティたかつ」の取り組み

高津区は多摩川と鶴見川の流域内に位置するため、降った雨や雪融け水は、支川や地下水系、下水管を通り、多摩川と鶴見川に流れて行くことになります。 流域における水の循環は、水資源確保や災害予測などの面から社会的に必要性が高く、生きものの生息環境を考えるうえでも、大切な基盤となります。
「エコシティたかつ」は、この『流域』単位による地球温暖化適応策への貢献を手がかりとして、各取り組みを進めています。
『流域』って何?
「エコシティたかつ」ロゴマーク
ロゴマーク1

ロゴマーク2

マスコットキャラクター(てんとう虫)

「エコシティたかつ」協賛・協力企業
アサヒ飲料株式会社、アサヒビール株式会社、NECプラットフォームズ株式会社、エリーパワー株式会社、株式会社ケイエスピー、株式会社近藤工芸、シップスレインワールド株式会社、JAセレサ川崎、城南信用金庫、株式会社スタジオフェイク、株式会社タウンニュース社、東興資材工業株式会社、日本理化学工業株式会社、株式会社富士通ゼネラル、株式会社川崎フロンターレ、株式会社丸井、みぞのくち新都市株式会社、株式会社みつや園、地域貢献建設会ロコビルダー(敬称略、五十音順)「エコシティたかつ」協賛・協力企業募集
「エコシティたかつ」推進事業では、協賛または協力いただける企業を募集しています。協賛・協力いただける場合には下記の連絡先までお願いします。川崎市高津区役所まちづくり推進部企画課
郵便番号213-8570 川崎市高津区下作延2-8-1
電話:044-861-3131
FAX:044-861-3103