地図による地域環境資源の共有化の促進

さまざまな課題や可能性を認識する 「エコシティたかつ」の推進のためには、地域の現状をより正確にかつ具体的に把握し、それに対応した適切なアプローチを選択することが重要です。そして、これまでのように人為的な行政区間や図面上の空間把握を計画枠組みとするのではなく、まちの小さな丘や平地の広がり、水系や小流域、緑の豊かさと生きものたちの賑わいなどを重視し、地域を小流域ごとに、自然ランドスケープの入れ子的な空間配置として把握し、その制約と可能性に着目した計画策定が求められています。
これからの水系や流域等のランドスケープを重視した緑の保全と創造による自然共生型の都市再生、そして地域の地形や水循環の特性に即した「水災害適応型都市」づくりの推進に取り組むため、地域の地形的な特性や環境資源を的確に把握し、今後の施策展開のあり方を検討する際の基礎的データのひとつとして活用するために、多様な地域情報を入れたベースマップを作成します。
また、表現形式を工夫し、誰もが理解しやすい地図とすることで、「エコシティたかつ」の推進に関わる多様な市民や団体、企業、行政等が、意見交換を有効に進め、共通の認識を持つためのツールとしても活用していきます。
具体的な内容
- 土地の高さデータを読み込み、それに基づいて区内の小流域を明示したものをベースとし、その中に環境関連の各種地域資源を取り入れ、今後の施策展開の基本的なベースマップとします。
- 高津区で完結する小流域は限られており、必要に応じて、近隣地域を含めた形でのマップとします。
- 多様な情報を分かりやすい形式で表示するために、その一覧性に配慮しつつも、表現方法の詳細については、今後検討していくこととします。

推進体制など
- 「エコシティたかつ」推進事業の委託事業として、原案づくりを進め、「エコシティたかつ」推進会議の場等での調整を行いながら作成を進めます。
- 高津区まちづくり協議会の「歩こう、知ろう!高津の水と緑・プロジェクト」をはじめ、市民グループ等との連携を進め、地域の詳細な等身大の情報掲載を目指します。
- 完成したデータは、「エコシティたかつ」推進事業の各種プロジェクトや高津区内で展開予定の他の事業などでも活用する予定です。