「たかつ水と緑の探検隊」第2回の記録
- 日時:平成26年3月15日(土) 10:00~14:30
- 場所:川崎市立緑ヶ丘霊園内の森
- 講師:岸 由二先生(「エコシティたかつ」推進会議委員長、慶應義塾大学名誉教授)
- 参加人数:約22名
1 森の観察
歩道からの観察

森の観察の様子
谷戸の観察(間伐後の谷戸の観察)
保水力が高く、生きものが賑わう森に再生するため、第1回(2月22日実施)の探検隊以降、岸先生の指導の下、事務局側(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング・高津区役所)で、3日間をかけて、事前に、谷戸の一部の森を間伐し、カントリーヘッジを設置しました。探検隊当日は、間伐後の谷戸を観察しました。間伐前と比べて林床が非常に明るくなっていることから、今後、谷戸上部の墓地との境界にわずかに生えているアズマネザサが広がり、谷戸の保水力が向上していくことが期待されます。

間伐前の谷戸の様子

間伐後の谷戸の観察
2 エノキの苗の移植
今後、間伐により明るくなった谷戸をより生きもので賑わう森にするため、オオムラサキやタマムシなどの多くの昆虫がよりどころとしている落葉樹のエノキの植樹を予定しています。今回は、エノキの植樹に先立ち、園内の落ち葉捨て場周辺で自然に芽吹いていたエノキの苗(いずれ園内の整備で刈られてしまうもの)を、参加者で抜き取り、一旦、谷戸の一角に移植しました。
移植したエノキは、ある程度の大きさに成長させたのち、谷戸の各所に植樹する予定です。

落ち葉捨て場脇のエノキの苗の救出

エノキを谷戸の一角に移植
3 外来植物(トキワツユクサ)の駆除

トキワツユクサの駆除作業
そのため、参加者で抜き取り作業を実施し、ごみ袋で2袋分のトキワツユクサを駆除しました。
4 間伐体験・カントリーヘッジの設置
普段、あまり使うことのないノコギリの使い方を学びながら、直径15㎝程度の樹木の間伐体験を実施しました。また、間伐した木を活用して、谷戸の一角にカントリーヘッジを設置しました。

間伐した木の玉切り作業

カントリーヘッジの設置作業